朝鮮銃使い/朝鮮ガンマン 第1話視聴感想(あらすじ含む) 視聴率8.4%で3位

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イ・ジュンギ(이준기)ナム・サンミ(남상미)チョン・ヘビン(전혜빈)ハン・ジュワン(한주완)、ユ・オソン(유오성)主演のKBS2水木ドラマ

朝鮮銃使い/朝鮮ガンマン(チョソン チョンジャビ:조선 총잡이)

の第1話視聴感想(あらすじ含む)です。

朝鮮銃使い/朝鮮ガンマンキャスト(出演者)・登場人物紹介

 

朝鮮銃使い 朝鮮ガンマン

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朝鮮銃使い/朝鮮ガンマン 第1話視聴感想

高宗(コジョン:고종)親政3年から始まるお話です。字幕では西暦を書いてなかったので、おそらくは韓国人にも具体的な年数はわからなかったことでしょう。

高宗は朝鮮王朝最後の王で第26代王です。1852年生まれの彼は1863年に12歳の若さで突然王位につきます。この辺りの紆余曲折はDr.JIN(ドクター・ジン)を視聴した方ならわかると思います。

幼いため親政が行えず、父の興宣大院君(フンソンデウォングン:흥선대원군)李昰應(イ・ハウン:이하응)が代理聴政を行います。日本では一般的に大院君というと彼を指します。ホントは多くいるのですが、その説明は今回は割愛します。

このような事情があり興宣大院君が王の父という立場でもあったため、高宗は青年になっても親政を行うことができませんでした。このあたりの歴史も非常にドラスティックなのですが、やはりここでは割愛します。興味のある方は明成王后(ミョンソンワンフ:명성왕후)も調べてみてください。

結局、高宗が親政を始めることができたのは1873年(高宗10年)11月からです。というわけで、物語は1875年からスタートします。日本で言うと明治の初期にいあたります。

 

朝鮮も御多分にもれず、日本の明治維新前後のような状況で、開化派と守旧派がいがみ合っていました。

残念なことに守旧派のほうが優勢でもあり、日本と違って坂本龍馬のような傑出した人物が登場しなかったため、後年、形だけは清の冊封のくびきから抜け出し帝国へと変貌を遂げましたが、精神的にも実質的にも独立国家足りえませんでした。

そのような知識を合わせて視聴すれば理解しやすいかと思います。

 

訳官の存在が大きくなっていた時代

銃使いに狙われ父がいる家にいては危ないということで、ユンガンとヨナは訳官チョン・ヘリョンの元へ保護される格好で移り住みます。

朝鮮モノのドラマを多く見ている方にも注意して欲しいのは、朝鮮末期になると、実質的に羽振りの良かったのは両班ではなく商人と訳官たちだったということです。

この時代は中世的な価値観から近代的な価値観への移行期間で、ある意味現代にも通じる状況が生じています。

訳官というのは基本的に中国語の通訳者ですが、朝鮮内に引きこもっている両班に比べ、世界のありとあらゆるものを直接見聞する機会に恵まれていました。現代でも英語話者のほうが国際的知識に優位性がありますよね?

そのため、朝鮮の旧態依然としたシステムより、よりよいものを知ってしまったために、必然的に開化派となったのです。だから、この時代を描く際には他のドラマと似たような設定にもなってしまいます。

 

一方で、ユンガンが丁寧な口調で訳官チョン・ヘリョンや家族に対応していたのは違和感がありました。

いくら朝鮮末期と行っても両班は両班です。両班と良人の間には身分格差が存在します。また、父は高位の現役武官であるため没落両班というわけでもありません。この辺りの描写には現代的なニュアンスが介入しています。

 

脇役が結構豪華

個人的には脇役の演技に期待大です。特に安東金氏の古狐キム・ジャヨンを演じるチェ・ジョンウォンなんて、いるだけで悪役感があってキリッと締まるので期待せずに入られません。

また、出るドラマを立て続けにヒットに導いている子役のキム・ヒョンスにも注目です。星から来たあなた(ピョレソ オン クデ:별에서 온 그대)だけではなく、何故か彼女が出るドラマはヒットします。

ピョルクデで父親役だったオム・ヒョソプは今度は親子ではなくてお世話になる先の訳官です。このような組み合わせはドラマファンには嬉しいところですね!

また、後に領議政(ヨンイジョン:영의정)となるキム・ビョンジェを演じるアン・ソクファあたりも、演技が安定していてスキな俳優です。

その他にも、高宗を演じるイ・ミヌや、ユンガンの父パク・ジナンを演じるチェ・ジェソンのように、主役級の俳優を脇役に使っているあたりも 贅沢な点です。

もっとも、チェ・ジェソンはクレジットにも記載がないしユンガンの登場人物紹介を見ても過去形で書かれている箇所があるので、早晩亡くなりそうですが・・・。(演技が好きなのでずっと出てほしい!)

このような豪華の脇役に対し、イ・ジュンギ以外の主役級がちょっと弱い気がします。そこを台本と脇役の演技でカバーできればヒットするかも知れません。

順位は3位だったものの、初回視聴率にしてはかなり良い8.4%でスタートしていますので、化けるときには化けそうです。

 

文責:韓国ドラマあらすじ団

コメント

  1. まぁこ より:

    いつもあらすじありがとうございます。
    今更ですが、ユンガンの父親役のチェ・ジェソンssiは、「犬とオオカミの時間」でマオ役をされていましたね。なんか「おぉぉぅ!」と一人で唸ってしまいました(笑)

  2. いつもあらすじをありがとうございます。
    「朝鮮ガンマン」を見始めて、こちらのサイトにたどりつきました。
    訳官の役割など、説明を読んで
    なるほど~と思いました。これからドラマを見る上でとても
    勉強になります。
    楽しんで続きを見たいと思います。