テバク(大撲) 最終回(第24話)あらすじ チャン・グンソク、ヨ・ジング主演韓国歴史ドラマ

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自害するファングオモム

 

大妃殿に乗り込み御簾をぶった切る英祖

そのようにしなければならなかった理由がなんなのですか?と問う。

わからずに尋ねるのですか?たった一度も忘れたことはありません、その日をと、景宗(キョンジョン:경종)の死のことを指摘する宣懿王后(ソニワンフ)

さらに、もう私の苦痛がおわかりですか?とも。

剣を振り上げるも、雄叫びとともに床に叩きつける英祖。

そして、魚藻堂(オジョダン:어조당)への幽閉とともに、一歩でも出れば首を跳ねよと命じる。

 

※エピソード自体はそれなりに記録と合致しているものの、年代設定は正しくありません。

孝章世子(ヒョジャンセジャ)が亡くなったのが1728年11月16日、英祖への暗殺未遂事件が起きたのが1730年4月15日なので、1年半の隔たりがあります。

ちなみに、孝章世子は子供の頃に亡くなっているものの、後年、正祖(チョンジョ:정조)李祘(イ・サン:이산)が世孫のころに養子に入っています。

 

 

承旨(スンジ:승지)と史官をすべて呼べと、英祖。

そして、やって来た者達にイ・インジャに関連する史草を持って来いと命ずる。

けれど、今上がその時代の史草を見ないのが法だったので、反論する史官。

王の上にある法もあるのか?私の死後、実録と承政院日記(スンジョンウォンイルギ:승정원일기)、そのどれにも逆賊に対する記録を残してはダメだと、英祖。

こうして史草をもやし、痕跡もなく消えろイ・インジャと、心のなかでつぶやく。

 

少論(ソロン)の家族が連行されるのを見るテギル

事情を説明するキム・チェゴン

英祖に会いに行こうとするテギル。

出て行くな、お前が子息を失った両親をわかるのか?今は殿下を説得も慰労も出来ない、お前も全もう殿下の元を離れたのではないか?おとなしくしていろ、これ以上朝廷のことに関与するなというのだ、去る時となったと、キム・チェゴン。

 

玉座に座る王は、悲しむ間もない、そうしてもダメだ・・・と、心のなかでつぶやく英祖。

また、内侍二人に民心を問う。

まだ世子の死を悲しむ民も居るが落ち着いていること、それよりもと、内侍。

八道でテギルの名声がうなぎのぼりの状況で、テギルを捕まえ厳罰に処すべきだとの声が大臣からも上がる状況だ。

それならそうすべきだろうと、すぐに追捕し斬刑に処せと命ずる英祖(ヨンジョ)。

尻込みする大臣たち。

どうした?そなたたちが望むのはこれではないのか?と、英祖。

 

テギルに直接会いに行き、お前を殺しに来たのだと、英祖。

テギルを王にとの民の声が高いからだ。

お斬りください、民心というのは私がどうにかできるものではありませんと、テギル。

お前の気持ちを言ってみろ、心深くのものと、英祖。

わかりません、血を分けた兄弟出なかったなら、それも殿下が本当の弟出なかったなら、わからないでしょう、その時私がどうするのかと、テギル。

今、その言葉が何を意味しているのかわかるか?と、英祖。

皆私に向かって王にならなければならないと言います、けれど、私が殿下を押し出し龍床に座ったとして、はたして、彼らはそれをうれしがると思われますか?・・・

民たちも数理と道理を分かる者たちです、彼らと同じ平凡な民なので、より慰めを受け称賛受けるのであって、本当に私が、この国をひっくり返すことを望むのでは、決してないというのです、殿下の治世にどうして自信がないのですか?と、テギル。

帰り際、どう生きていくつもりだ?王ではなく兄弟として尋ねるのだと、英祖。

私も数多くの民のうちの一人です、仕事をする時は仕事をして、遊ぶときは遊んで、更に時々闘牋(トゥジョン:투전)もして、そのように生きるでしょうと、テギル。

そうだな、そなたにそんな面もあったな、天真爛漫で世の中に心配などなかったそんな時代があった、ふと、その頃が懐かしいなと、英祖。

私もまたそうですと、テギル。

また来るのか?私達が互いに笑いながら闘牋する、そんな日だ・・・と、英祖。

 

老いた身だと言って、退く旨を英祖に伝えるキム・チェゴン。

この玉座がまた寂しくなるなと、英祖。

 

ソリムとの婚礼前日というのに姿の見えないテギル。

※テギルは38歳にしてようやく結婚!

 

息子に武芸を教えるキム・チェゴン。

見本を見せても無反応な息子は、オヤジの下で生き残った弟子が居るか?オレだからこの程度で持ちこたえていると不満気だ。

当然居る、お前と同じことを言っていたやつで、大虎になった、上では王の命を受け、下ではこの国の民を救ったと、テギルを思い出すキム・チェゴン。

また、息子がタメ口なのにムカつく。

 

丘の上から都城(トソン:도성)を見下ろすテギルと英祖。

 

 

テバク おしまい

文責:韓国ドラマあらすじ団

コメント

  1. ようず より:

    全話解説、お疲れ様でした。
    今回チャングンソクはかなり力を入れてこの役を選んだように見えましたし、ヨジング、チョングアンリョルなどの面々を見ても、かなり期待できたのですが、彼は「イケメンですね」以降本当にドラマが当たりません。
    個人的には、彼は子役時代から活躍しており、ファンジニやベートーベンウィルスなどの堅実な演技を見ていると、今時の人気が先行した役者でなく、地に足がついた役者と思うのですが、なぜここまでドラマがあたらないのでしょう。彼の選び方に問題があるか、敢えて彼を生かそうとするあまり、逆に脚本が乱れていくのでしょうか?(今回もご指摘のように多々史実に反する内容であったとか)
    チャングンソクの役者としての能力、及び彼のドラマの選択手法に対する見解をお聞かせいただければ幸いです。

    • arasujidan より:

      『イケメンですね』は日本でのヒットとは裏腹に、実は韓国ではヒットしていないんですよ。
      最高視聴率は10.9%だったので、当時の視聴率状況を勘案すると残念な作品と言っていいものです。
      もっとも、裏番組が『アイリス』だったので運が悪かったともいえます。

      個人的には彼の最高傑作は『ベートーベン・ウイルス』だと思っています。
      演技自体もとても良かったし、脚本も秀逸でした。

      ドラマが成功するかどうかは脚本の出来が8・9割を占めると言っても過言ではありません。
      数字を持っている脚本家の作品に出演できればヒットは確約されていると言っても良いのです。
      けれど、そんな脚本家の作品は、その世代のトップ俳優にまずシナリオが渡されるので、チャン・グンソクのところには回ってきません。
      これは、直近3作で数字を残していないのでしかたのないことです。

      そのため、今後チャン・グンソクが浮上するには、選択したドラマの脚本が奇跡的に良いモノだったりだとか、ラッキーがない限りは厳しい状況が続く可能性があります。
      また、あえて準主役にランクを下げて、なんとかして有名脚本家の作品に入り込むかですね。
      そうすれば、演技自体を認めてもらえる可能性があります。

      また、地上波ではなくケーブル系に出演するのも良いと思います。
      実験的でしかも高視聴率の作品が増えており、演技力を活かせる作品が多いので。
      凶悪なサイコパスなど、今までやってない役柄に大きく振ってみてもいい頃かもしれませんね。

      ちなみに、今回の作品は、あの作家さんだと視聴率はこんなものだと思います。

      • ようず より:

        的確なご指摘、ありがとうございました。大変参考になりました。
        確かに、太陽の末裔のチン・グのような役回りであれば、今後復活の可能性はありそうですね。ケーブルテレビも本当に実験的な良いドラマが増えていますし。

        特別ファンではないのですが、おっしゃるようにベートーベンのような実直な演技を見ると少しもったいない気がしてしまいました。

        韓国は日本以上に一回の失敗で視聴率取れないレッテルをはられてしまい、それが負の連鎖を起こすような気がします。大変ですね。