2015年4月13日からスタートする月火枠のMBCの長編歴史ドラマ・華政(ファジョン:화정)のあらすじ・キャスト情報です。
数々の名作を生み出してきたMBCの長編歴史ドラマですが、いつも月火枠で放送されています。
丸一年かけて放送されるため、この間は当然ながら新しいドラマはリリースされません。
それだけに、MBCが社運をかけて放送するドラマ枠でもあります。
MBCの長編歴史ドラマの歴史
現在もチャン・ヒョク主演の24話の歴史ドラマ・輝いたり狂ったり(ピンナゴナ ミッチゴナ:빛나거나 미치거나:邦題 輝くか、狂うか)が放送されていますが、長編となると基本的に50話で構成されます。
最も有名なのはイ・ビョンフン監督のシリーズですね?
許浚(ホ・ジュン:허준)、商道(サンド:상도)、大長今(テジャングム:대장금)、薯童謡(ソドンヨ:서동요)、李祘(イ・サン:이산)、同伊(トンイ:동이)、馬医(マイ:마의)と、全てこの枠で放送されています。
その他にも、現在NHKBSで放送中の奇皇后(キ・ファンフ:기황후)などがこの枠で放送されました。
個人的にもライフワークと言っていいほどに文字化しているのはこの放送枠のドラマです。
今回の華政(ファジョン)は、イ・ビョンフン監督が演出しないものの、彼が所属するキム・ジョンハク・プロダクションが作成するドラマです。
華政(ファジョン) あらすじ
高貴な身分である公主(王女)に生まれたが、権力闘争の中で死んだ人で偽装したまま生きていった貞明公主(チョンミョン コンジュ:정명공주)の人生を扱ったドラマ
これがざっくりとしたあらすじですが、これだけではわかりませんよね?
時代は朝鮮第14代宣祖(ソンジョ:선조)から第15代光海君(クァンヘグン:광해군)が中心になるでしょう。
宣祖代に起きた豊臣秀吉による朝鮮出兵・壬辰倭乱(イムジンウェラン:임진왜란)が1592年です。貞明公主は徳川家康が江戸の幕府を開いた1603年の生まれです。
主人公の貞明公主は宣祖の娘なのですが、公主(姫)としては唯一の中殿(チュンジョン:중전)腹になります。宣祖の晩年の子で21番目の子にして10番目の娘です。
これから先の歴史を語ると大きなネタバレになるので割愛しますが、そんな生まれながら、廃庶人(ペソイン:폐서인)となる憂き目に合うのです。
その後、紆余曲折を経て王族へ復帰し、王女としては最長の長寿を全うします。第19代粛宗(スクチョン:숙종)の時代まで生きたので6代の王の治世を生きた女性です。
更に興味深いのは、彼女が豊山洪氏(プンサン ホンシ:풍산 홍씨) 洪柱元(ホン・ジュウォン:홍주원)と婚姻し子孫を残したっことです。
豊山洪氏といえば、イ・サンですっかり有名になった一族ですが、洪鳳漢(ホン・ボンハン:홍봉한)、洪国栄(ホン・グギョン:홍국영)、恵慶宮洪氏(ヘギョングン ホンシ:혜경궁 홍씨)、そして李祘(イ・サン:이산)も彼女の子孫なのです。
これを知ると、俄然、視聴したくなったでしょう?
華政(ファジョン) 演出・脚本家
演出 キム・サンホ(김상호)
ソン・スンホン主演の男が愛する時(ナムジャガ サランハル テ:남자가 사랑할 때)や、イ・ジュンギ主演のアラン使道伝・アランサトデン(アランサットジョン:아랑사또전)を手がけたPDです。
小ヒットはあるものの大ヒット作品がない点は不安です。この作品が大ヒット作となることを祈るばかりです。
脚本家 キム・イヨン(김이영)
イ・サン、トンイ、馬医と大ヒットを飛ばしているキム・イヨン作家ですが、この3作共に巨匠イ・ビョンフン監督との作業だったこともあり、単独ではヒットメーカーの名声を得ていない作家です。
しかも、3作ともけっこう似たような脚本だったため、馬医あたりになると視聴者に展開が丸わかりだったきらいもありました。
今回、イ・ビョンフン監督と離れることで本当の能力が問われることでしょう。過去の作品に似ていると言われないように、新たな筋書きを見たいものです。
華政(ファジョン) キャスト
主演は光海君(クァンヘグン:광해군)役にチャ・スンウォン(차승원)、貞明公主(チョンミョン コンジュ:정명공주)役にイ・ヨニ(이연희)です。
このタイプのドラマは主演の役者よりもストーリーが重要なので、脚本さえしっかいしていれば彼らで特に問題はありません。
イ・ヨニは演技力不足を指摘されることが多かったものの、最近では評価も高まっているためしっかりと演じてくれることでしょう。史劇なので彼女特有のバランスの良いスタイルが見られないのは残念ではありますね(笑)
上の画像を見てもわかるように、脇を固める俳優陣は実力派が揃っています。この顔を見るだけで期待感が高まりますよ !
星から来たあなた(ピョレソ オン クデ:별에서 온 그대)によりすっかり若者たちの人気者となったキム・チャンワン氏も出ています。(上2左2)
けれど、キム・ギュチョル氏(上2左3)はKBS1大河ドラマ・懲毖録(チンビロク:징비록)で豊臣秀吉役をやってますよ?
同時代を描くドラマで放送期間もかぶってるのによいのでしょうか?って、韓国ではこういったキャスティングはありなんですよね~。
懸念材料
先に述べたように、キム・イヨン作家のストーリーテリング能力はやはり懸念材料の一つです。視聴者に簡単に悟られるようでは数字はついてこないでしょう。
そして、最大の懸念材料は、宣祖(ソンジョ)代から光海君(クァンヘグン)代を描くということです。というのも、近々にあまりにも描かれすぎました。
観客数1760万525人という空前絶後の大ヒットを記録した鳴梁(ミョンニャン:명량)をはじめ、KBS2の王の顔(ワンエ オルグル:왕의 얼굴)、KBS1の懲毖録(チンビロク:징비록)と、同じ時代を描いています。
このように1年も経たないうちに4作も発表されると、見る側は辟易してきますし、後続は惨敗するのが常です。実際に『王の顔』も『懲毖録』も数字的には厳しい物があります。(後者はそれなりとも言えますが)
今作は時代に翻弄された公主が不幸を乗り越える生きざまを描くので、他の3作品に比べて視点が異なります。その差異がヒットに直結すればよいのですが、蓋を開けてみないとなんとも言えません。
壬辰倭乱(イムジンウェラン)の描き方によってはNHKが買い付けをしない可能性がありますが、長編の歴史物は必ず日本に上陸します。
それを待っているとと機会を逃すので、当作品はあらすじをおこしてストーリーを逐次確認する予定です。
しばらくするとキャスト情報も完全公開されると思いますので、正式な紹介はそれ以降になると思います。お待ちあれ~!
文責:韓国ドラマあらすじ団
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