掛け軸の妹を眺めながら・・・元気で過ごしているのか？兄はようやく、元気で過ごしているようだと、トッケビ。
カフェ。
指輪は？と、死神。
指にはめた状態で見せるソニ。
指輪は少しの間私が引き受けて再びと、死神。
理由を言ってくれればと、ソニ。
調査することがあって、調査の性格上、詳しいことはちょっと・・・ところでソニさんは、その時どうしてよりによってこの指輪をつまんだのですか？と、死神。
単に私のモノのようでと、ソニ。
もしかして指輪をはめた時、何か感じたことはなかった？と、死神。
感じたわよ、しっかり、この男に会おうとつまんだんだな、一目で私を見て泣く男、譲歩もしない男、会ってるときは短く、待ってるのは長い男、ところで、その男が指輪をやりとりするとは思わなかったわ・・・さあ！と、ソニ。
テーブルに置いてもらい・・・ありがとうございます、必ずまたお返ししますと、死神。
調査の性格がどんな性格かわからないけど、私の性格も侮れないから、調査が終われば内容を共有してよ、私もこの指輪の持ち分があるから・・・行くわ、午後の商売をしないとと、ソニ。
食事を作っているトッケビと死神。
心ここにあらずで、唐辛子をフリまくってる死神。
知らずにそうしてるようで言うんだけど、その献立にそのドレッシングはちょっとないんじゃないか？と、トッケビ。
ああ・・・と言ってサラダを捨てる死神。
気を確かにしてお昼を用意しろ、指輪を奪い取るのは失敗したのか？と、トッケビ。
ちょっとの間借りたんだと、死神。
それを奪い取ったと言うんだ、あげたものをどうして借りるんだ？昨日見るに手も握ったのに、前世で敵の所業でも見たのか？と、トッケビ。
探るな！個人のプライバシー問題で、見ても口外することはできない、規定上と、死神。
とても良心的な使者が出られたな、そんな方が、死神なのを隠して人間に会うのか？と、トッケビ。
お前は同じ境遇で、話をそのようにしなければならないのか？と、死神。
何が同じ境遇だ？オレは運命的な愛で・・・豆腐にケチャップ注ぐのはやめて！と、トッケビ。
あ～・・・と、死神。
オレの妹もキム・ソンだった、名前が・・・それでちょっとうきうきした、一晩中と、トッケビ。
転生したのかしなかったのかもわからないって？と、死神。
他の顔に生まれたら、調べてみる方法がないだろ、人間の吉凶禍福が見えるのが全部でと、トッケビ。
もしも妹が転生し、ついに会った、それじゃあその後にはどうなるんだ？どうせお前の妹は、前世に対する記憶は持っていることはないはずなんだが？と、死神。
ただ、この生では平安なのか、無病長寿してるのか、愛は受けているのか、そんなのが気になるんだろ、まあ・・・可愛かったのに、うちのぶさいくと、トッケビ。
もう少し話してみろよ、話が出たついでにと、死神。
何を？と、トッケビ。
お前の話、どのように生きてたのか、どのように死んだのかと、死神。
ウンタクが降りてきて、二人の会話を立ち聞きし始める。
一度話したじゃないか、将軍だったって、高麗（コリョ：고려）の武臣だったと、トッケビ。
戦場で死んだののか？と、死神。
いや、オレが守った主君の刃で・・・どこからどのように始めるべきか？オレも一度もしてみたことない話で・・・塩をちょっと！と、トッケビ。
ああと、死神。
一人の子が生まれた、生まれて見るに、皇帝だった父はすでに死に、母の身分は卑しく、彼女さえも病気になって死に、父親ほどの大きい兄が皇帝だった、皇室にその子の味方は誰もいなかった、ただ国子監（ククチャガム：국자감）の博士であり師匠のパク・ジュンホンの外に・・・と、トッケビ。
（高麗時代）
パク・ジュンホンに会って、その子の周辺にはおかしなことが起き、皇位を繋ぐ甥が死に、疑問を抱いた大君たちも死に、ついに大兄である皇帝も死に、全て皇家の遺伝による病死だったが、後日、その子は知るようになる、彼らすべてが毒殺されたということを。
皇帝も大君たちも非業の死を遂げ、もう黎（ヨ）一人残った、もしもヨが皇座に上がれば、ヨとそなたの妹を婚姻させ、ヨを守ってくれ、正しい道だけ歩けるよう、そんな選択を計策して、何より、死なないようにして・・・
面倒見ないことを面倒見たと伝えよ、そして、こんな付託をするそなたの主君を・・・許せと、ヨの兄である皇帝。
命をお受けいたしますと、トッケビ。
（現代）
長い時間をかけて皆を毒殺して、その子を皇帝に立てたということなのか？パク・ジュンホンその者が？いったいどうして？と、死神。
龍袍（ヨンポ：용포）を詰める間もなくその子は皇座に上がったさ・・・。
（高麗時代）
即位式。
（王候将相の氏が別にあり、皇帝になれないというので、私の手で皇帝を作り育て、この世を私の皇帝の足元、その皇帝を私の足元、そうして天下を私の足元に置くのだ！）天授を享受なさってくださいと、パク・ジュンホン。
10年後。
先皇帝陛下の告命を受け、国婚の日が決まりました、陛下！と、門下侍中（ ムナシジュン：문하시중）。
上将軍キム・シンの妹であろう？と、ヨ。
キム・シンの人品とその家門の清廉さはどの門閥と競り合っても、決して手落ちはありませんと、門下侍中。
武臣の端くれの妹と国婚だと？先皇帝は、最後の息はちょっと惜しまれたら良かったものをと、パク・ジュンホン。
先皇帝はキム・シンを、忠実な部下であり戦場で生死を共にした頼もしい戦友で、信じられる親友とおっしゃいましたと、門下侍中。
（先皇帝の遺言は、王権をより強固にしようとするパク・ジュンホンの計画に変数となったと、トッケビ）
王妃になるための訓練を行っているソン。
そんなソンの様子を覗くヨ。
肩に乗せていた器を落とすソン。
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