王建もまた、相手がヘ・スであることを直前に内侍に聞いて初めて知る。
よりによってあの子が・・・と、解氏の欲心に呆れる。
今からでも婚姻をやめますかと問う内侍。
そのまま行うことにする王建。
婚礼服を着せられているヘ・ス。
王建の行く手を遮り、尋ねたいことがありますと、ウク。
お前のような英敏な子が私の道を阻む・・・と、王建。
すでに皇室の姻戚はあふれ出て、豪族間の牽制が皇室を揺るがしているのに、また一家門を入れる理由が気になると、ウク。
内命婦（ネミョンブ：내명부）は滔々としている、契丹との戦争を防ぐために解氏の助力が絶対的であるためだ、それなのにお前、この婚姻を阻む理由は何だ？と、王建。
それは・・・と、ウク。
そこにワン・ソがやって来る。
その方法でなくてよければどうされますか？と尋ねる。
息子たちの無礼に怒りを露わにする王建。
解氏と高麗の馬密輸の証拠を掴んだ、解氏を罰し国境を他の部族に任せることもできる、婚姻でなくても解氏の気勢をくじくことができると、ワン・ソ。
けれど、婚姻の継続を指示する王建。
軍を送らねばならず他の豪族とのパワーバランスを鑑みての決断だ。
皇宮での名分は、事を行う正しい理由ではない、その事を防ぐ正しい言い訳を探すことなのだ！わかったか？お前らの名分はくだらない・・・！
騒ぎに気づき出てきていたヘ・スは、花瓶を割り自らの腕を切る。
『その名分は、私が差し上げます・・・体に傷があれば、皇帝の女になれないと・・・だから陛下、もう私を送ってください』と、ヘ・ス。
高笑いし、度胸が男より良いと言って去っていく王建。
気絶するヘ・ス。
私はどこにいるんだろ？そう、私は死んだけど死ななかった、高麗、太祖（テジョ）王建、光宗（クァンジョン：광종）？あ～、どうしてしきりに光宗が引っかかるんだろ？私が忘れてることがあるんだけど、高麗第4代皇帝光宗、そう、光宗は4番目の皇帝だわ・・・
兄弟と臣下を耐えることなく殺した皇帝だったわ、高麗第4代皇帝光宗、それは誰？皇子たちの中で誰かって！？まさか・・・
目覚めるヘ・ス。
目の前のオ尚宮を見て、違うわね・・・とつぶやく。
また、まだ、ここは皇宮なのでしょ？とも。
死なずに生きたからまだ皇宮でしょうと、オ尚宮。
死ぬ前にはここから出られないという意味？と、ヘ・ス。
太医の見立てとして、傷が残ることを伝えるオ尚宮。
その程度は覚悟していたと、ヘ・ス。
陛下の相手がそんなに嫌なのかと、オ尚宮。
私がどう生きるか、選択する権利は私にあると、ヘ・ス。
一度はそう考える、これから大きな罰が下るので、覚悟しなければならないと、オ尚宮。
後悔しない、守りたいものを守ったので、対価は払わなければと、ヘ・ス。
休んでくださいと言って出て行くオ尚宮。
ウクがやって来る。
もうすべて大丈夫だ、すべて終わった、陛下はお前の体の、お前の体の傷を理由に婚姻を取り消された、お前の家門に穀物を下賜されたので、家門からの圧迫もないはずだ、この前のことほど、私が情けなく、情けなく、情けなく感じたことはなかった・・・
私は本当に悪い人だと考えていながら、死んだ夫人に祈った、お前を送り返してくれるなら、夫人に出来なかった情をお前に返して生きるから、私を許してお前を送ってくれと、祈った・・・お前が陛下の恋人になったなら、私は、生涯私を許せないと、ウク。
二度と会えないと思った、ちゃんと挨拶もできずそのように分かれてはダメなようで、それで・・・と、ヘス。
泣いているヘスを抱きしめ、もうそんなことはないはずだ、一度は逃したけれど、二度とそうなることはないはずだ、だから大丈夫だ、大丈夫だスと、ウク。
ヘ・スを官婢として送れと命ずる王建。
皇后たちの請願もあるので内人にしてはどうかと、チェ・ジモン。
ヘ・スが皇子たちと絡んでいるので頭を悩ましたくない王建は、意志を曲げようとしない。
けれど、オ尚宮も請願をと、チェ・ジモンが言うと、考えを変えたようで、あの子は今どこにいる？と問う。
ウクと散策しているヘ・ス。
そこにチェ・ジモンがやって来て、宮女になることを伝える。
懸命に勤めれば出宮の可能性もあるとも。
大きな罰を受けるよりも幸いと思い、そう心配せずにと、ウク。
心配はしいない、できないこともなく頭もいい、学ぶのも早く、どこででも必ず必要な人材になるのをご存知なくせにと、ヘ・ス。
ヘ・ス風絵文字の答詩を渡し勇気づけるウク。
他の皇子たちもやって来て、ヘ・スの無事を喜ぶ。
ヘ・スを解放しなかったことを突っ込むワン・ソ。
誤解ですと、チェ・ジモン。
この中に第2の、更に次の皇帝がいるわ、誰だろう？誰が光宗（クァンジョン）になって兄弟たちを殺すのだろう？いえ、そんなことは起こしてはならないわ、まさか・・・と、心のなかでつぶやくヘ・ス。
お前は並大抵の運命じゃないな、今度は必ず死ぬ・・・と、ワン・ウォン。
一斉にやめろ！と、皇子たち。
一旦皇子たちと別れ、オ尚宮の元へ行くヘ・ス。
月の恋人 － 歩歩驚心 麗 第6話あらすじ
文責：韓国ドラマあらすじ団
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