それなのに、プリントアウトされた用紙を燃やして余裕を見せるキム・ドジン。『え~!』と、声が出そうになりました。
案の定、ハン・ギジュンのPCにそのファイルが残されており、日付という安易なパスワードでテギョンは内容を見ることができたわけですが、この描写の時も、『え~!』と、声が出そうになりました。
そして、キム・ドジンはどうしてそのPCを入手しなかったのでしょう?
そもそも、大統領との合意のもとに秘密裏に作成したファイルなのに、受け渡しの段取りを整えてなかったという設定に無理がありました。ハン・ギジュンが青瓦台に電話をしても取次もされないし・・・。
本当は何日間?
ドラマのタイトルはスリーデイズ(3Days)ですが、もう3日過ぎちゃいましたね。どうやら、現在は次の3日間のカウントが始まっているようです。
この2回目の3日間ですべての方がつくのか?3回目の3日間にまで突入するのか?そこは不明です。結局のところ、『6days』か『9days』になりそうですね。
第8話の描写は残念
やはりリアリティーは大事です。あらすじの段階でもチクリと書きましたが、拳銃一丁V.S.マシンガン数丁のバトルがあのような結果になるはずもなく、逃げおおせるならそれなりの説得力を持った描写をしなければなりませんでした。
しかも、 調理室に追い詰められるときの描写が・・・。目の前に敵がいるのに悠長に逃げて・・・。敵も悠長に歩いちゃって・・・。
銃撃戦で敵の何人かはテギョンに撃たれている状況だし、リ・チョルギュは活かして置かなければならないけどテギョンを活かしておく理由はないので、ボクが敵ならサクッとテギョンを撃ってました。それが蓋然性というものです。
例えば、テギョンが小型で強力な爆弾を見せておいて、リモートスイッチは口の中にあるから近づくなというような描写をすれば、敵もうかつにテギョンには近づけない蓋然性があったので、視聴者も納得しながらドラマを楽しめたわけです。
蓋然性を高めることが重要
ラブストーリーならスルーできることでも、サスペンスではスルー出来ないことが多いです。そして、こういった分野で蓋然性に異議を唱えるのは男子です。第7・8話 の視聴率が下降傾向になったのは、恐らくは男子の視聴離れが起きたからのような気がします。
また、韓国のある辛口ブロガーによると、大統領に関連した描写がデタラメで話しにならないそうです。この辺りの事情は日本人にはわかりにくいところですが、そういった設定を見てうんざりするのだとか。
その人は、月火に放送されているJTBC(ケーブル)の密会(ミルフェ:밀회)が水木に放送されていれば、スリーデイズ(3Days)も感激時代も、ケーブルに負けていた、『最高のコストをかけた最悪のドラマが放映中』 とも言い、この二つのドラマを酷評しています。
たしかに最近では低予算のケーブルドラマのほうが視聴率をとるということがちょくちょくあるんですよね。地上波作品は大企業病的なのも否めません。
予め緻密な脚本を書き上げた上でドラマを制作しているわけではないので、これから蓋然性を高めることは難しいのでしょうが、なんとか巻き返してほしいものです。
7・8話の再放送は映画仕立て120分の特別版
そうは言っても、再放送視聴率が5.2%といい数字を出しています。そのため、これからのがんばりでは十分に数字を伸ばすチャンスが有ります。
明日3/30、13:10からの再放送はテレビ映画仕立ての120分ノーカット特別版だそうです。効果音なども変更されているようですので、ユチョンペンは必見ですね!
文責:韓国ドラマあらすじ団
コメント
「神の贈り物」「スリーデイズ」両方とも頑張って見ています。解説なしで苦しいですが「密会」の方がドキドキできて面白いです。
日本の2時間サスペンスに慣れているためでしょう。ありえな~いが沢山。なんで主人公をやっつけることを忘れて敵味方が止まったり、待っててくれるシチュエーションになるのかな。見ていて恥ずかしくなります。でも出演者が好きなので、これからも見ます。
「サイン」「ファントム」は良かったです。特に「サイン」のラストの衝撃は涙が出ました。
同じ脚本家なので安心していました。「TEN」が良かったです。「TEN2」は不満ありですが。
シリーズもので「東京湾岸警察」が好きでした。特に1時間の番組が良かったです。
でも勉強熱心な韓国ですから、5年後10年後にはアメリカ、日本を超えるサスペンスを作るかもしれません。
今ははがゆいし、どっきりできない流血場面が多くて困りますが、韓ドラファンは好きな俳優さん、有名な脚本家さんであれば見ると思います。
帰宅して、早く見たいと思った「星から来たあなた」「主君の太陽」「相続者たち」みたいな作品がこの分野でも製作されるのを楽しみに待ちます。
今回読ませてもらって、すっきりしました。客観的なご意見、様々な対比、思わず噴出してしまうほど、ピッタリです。こんな状態なのにすぐに翻訳してくださって、申し訳ないですが、ありがたいです。
タイムリーな記事ありがとうございます!
私もご指摘の部分に違和感を感じつつ、俳優陣に惹かれて見ています。
ただ、「機密文書98」完全版は、燃やされた1部しかないことが流れの中で窺われるように思います。
ハン・ギジュンののPCにあったのは彼が調査した部分だけで、他の同志が集めたものはそれぞれが殺されたときに破壊されたということになっているのではないでしょうか?
ま、それが全てかどうかの保証はないわけですがf^_^;
それと、日数に関しては、放送開始前後に3日間×3の9日間の話という記事がでてました。いずれにしろ紛らわしいですね。
オトリを連れての優雅な逃走は、確かにとっても妙でしたね。その直前のカーチェイスは良かったですが。
首魁がこんなとこまで出てきちゃってることも相当ヘンですが、その分会場近くで騒ぎを起こしてはまずいとの判断だったということにして、無理やり納得することにします。
しかし、まだ半分しか終わってませんね。この後もっとスゴい悪が出てきてくれないと、話が保たないような気がするのですが。
今後の楽しみにしておきます。
>ハン・ギジュンののPCにあったのは彼が調査した部分だけで、他の同志が集めたものはそれぞれが殺されたときに破壊されたということになっているのではないでしょうか?
4人分が集まって一つのレポートになっているという箇所は、台詞をそのまま訳しましたからその通りです。
今のところハン・ギジュンの分の1/4だけはテギョンの手元にある状況ですね。
破壊されたのであれば、ハン・ギジュン分も破壊されないと辻褄が合わないんです。
また、その場で破壊されたとして、それらのコピーがどこかに存在する可能性は否定出来ないので、犯人は悠長にしていられないはずなのです。
デジタルに加工できる文字データがそういった性格のものだとの前提が大きく欠落した設定というわけです。
キム・ドジンがそんなことに気づかないおっちょこちょいというわけでもないし(笑)
1/4が存在しているということは、3/4もどこかに存在していて、それを集めていくと謎が溶けて、キム・ドジンの息の根を止められるというストーリーなのかなとも思っています。
このあたりは、作家次第ですね!
結局のところ、問題はハン・ギジュンがデジタルデータを残していたということです。
1980年台ならいざしらず、2014年なら、各自が暗号化してクラウドにアップロードしておけば、大統領は簡単に閲覧することができたということです。
このような甘い設定がご都合主義だと、サスペンスファンに叩かれているのでしょう。
お忙しいなか、わざわざお返事ありがとうございます!
そうですね。告発者たちが中高年域なので、最近のIT事情に疎かったとでも考えてあげなければならないでしょうか。
視聴者がドラマ制作側の都合に合わせて解釈しているようでは、サスペンスを標榜するにはまだまだですね。
しかし、韓国の視聴者は、そういう甘さと同時に政治色が強いところが視聴率が伸びない理由と考えているようです。
家族ドラマが中心の韓国では、こういうジャンルのドラマの質を上げるには残念ながら時間がかかりそうな気がします。