影からパンウォンの動向を見ていたカップンは、ソンヒョンバンへ向かう。
ソンヒョンバンの外ではチョン・ドジョンとナム・ウンが、本当に遼東征伐をする日が来るとは!と会話をしていた。
まだわからないことだ、チュチェ次第ですべてやめねばならないと、チョン・ドジョン。
『結局また成立するはずです、土地改革、易姓革命、私兵廃止、本元がお考えになった多くの虚像は、結局すべて実像になったから』と、ナム・ウン。
『いずれにせよ、一歩一歩ここまで来たな』と、チョン・ドジョン。
カップンがやってくる。
『パンジオラビ、パンジオラビはどこにいますか?定安大君(チョンアンデグン)が挙兵しました!』と、カップン。
『何だと!?』と、チョン・ドジョン。
『一体どういうことだ?兵だと!?』と、ナム・ウン。
パンウォンたちの襲撃が始まる。阿修羅武士ムヒュルがよみがえる。
パンジが見当たらない状況だが、一旦出ねばならないと、チョン・ドジョンに脱出を促すナム・ウン。
『タンセ!』と、ヨニ。
『ヨニ!』と、パンジ。
ヨニは趙末生(チョ・マルセン:조말생)に剣を突きつけられている。
『イ・バンジ、その場から一歩でも動いたなら、この女は死ぬぞ』と、チョ・マルセン。
『ここにいてはダメ、早く、早く行ってタンセ!』と、ヨニ。
『動けばこの女は殺す!』と、チョ・マルセン。
『わからなかった?本元大人を討とうと、あんたを離したのよ!だから、早く、早く行って!』と、ヨニ。
『イ・バンジ!私も殺したくはない。少しだけここにいればいい、どうか!』と、チョ・マルセン。
『だめよ!』と、ヨニ。
沈 孝生(シム・ヒョセン:심효생)を斬り大声で彼の名を叫ぶムヒュル。
パンウォンは用意していたシム・ヒョセンの名前の書かれた紙を燃やす。
続いて張至和(チャン・ジファ:장지화)が朴苞(パク・ポ:박포)の手にかかる。
『パンウォン、李懃(イ・グン:이근)だと!』と、イ・グンを撲殺する懐安大君(フェアンデグン:회안대군)李芳幹(イ・バンガン:이방간)。
恍惚の顔で紙を燃やすパンウォン。残るはナム・ウンとチョン・ドジョンのみだ。
『だめよ、タンセ!本元大人が危ないわ!』と、泣き叫ぶヨニ。
『天に誓って、一歩でもさらに動けば、すぐさま斬るぞ。私を殺すことはできるが、この女を助けることはできない!』と、チョ・マルセン。
剣を捨てるパンジ。
『タンセ』と笑みを浮かべ、自分の首を刃に沿わせ自らの首を斬るヨニ。
逃げるチョ・マルセンたち。
『ヨニ・・・』と言い首元を押さえるパンジ。
『あんたの誤りじゃないわ。覚えていて。あんたの誤りじゃないわ』と、ヨニ。
かつて同じことを言われたことを思い出すパンジ。『何も言うな、ヨニ・・・』
『私を・・・守れなかったんじゃないわ。行って、私の夢を守ってくれればいい。タンセ、本元大人を、行って・・・』とヨニ。
そして絶命する。
すすり泣き、ヨニを抱きしめるパンジ。
チョン・ドジョンとナム・ウンは見つからなかった。
パンガンはパク・ポに、粛靖門(スクチョンムン: 숙정문)へ行く道を封鎖するように命ずる。
見つけ次第連絡してくれと、パンウォン。また、パンガンに対し、一旦、三軍府へ行くと言い、李天祐(イ・チョヌ:이천우)と移動し始める。
チョン・ドグァンはパンウォンの挙兵をイ・シンジョクに伝え、自分は三軍府へ行くと言う。また、イ・シンジョクにはチョン・ドジョンを探してくれと頼む。
パンウォンが自分に何も言わなかったことを、自分が間者ということに気づいたからなのか?と思うイ・シンジョク。
パンウォンに状況を聞いたイ・スクポンが、三軍府を制圧し始める。
漁隱(オウム:어은)閔霽(ミン・ジェ:민제)は知らせがないことに焦り始めている。
お二方は先に動かねばと、タギョン。
ミン・ジェと芸文春秋館学士(イェムンチュンチュグァン:예문춘추관 학사)の權近(クォン・グン:권근)は吁齋(ウジェ:우재)趙浚(チョ・ジュン:조준)の説得を図りに行く。
永安大君(ヨンアンデグン:영안대군)李芳果(イ・バングァ:이방과)は李之蘭(イ・ジラン:이지란)のところへ行き酒を酌み交わしている。
どうしてだと問うイ・ジランに、叔父上に必ず用事があってくるわけではないではないですか?と、パングァ。
実はパンウォンから、兄上は手を血にそめてはならないと言われていたのだ。
血の臭いを感じる白装束のチョク・サグァン。
カップンはチョン・ドジョンとナム・ウンを成均館(ソンギュングァン:성균관)に連れて行く。
夜は入れないというおじさんだったが、彼らを見てすぐに招き入れる。
『定安大君、この者がどうして!』と、ナム・ウン。
『パンジオラビは大丈夫でしょうか?』と、カップン。
『今となってはわかりようがないな。だが、パンジが誰だ?あまり心配するな。花事団にちょっと通えるか?花事団に状況を知らせてくれ。ヨニがいたなら、この状況を知らせ、私の位置を知らせよ』と、チョン・ドジョン。
外でおじさんにパンウォンの挙兵について説明するカップン。
大声で反応するおじさん。
『静かにしてよ!三峰大人がここにいるのが知れたら大事よ!』と、カップン。
その会話を偶然耳にするウ・ハクチュ。
プニが花事団へ行くと、すべての者が惨殺されていた。ヨニを探すプニ。
『一体、これはどうなってるの?オンニまさか!オラビ、一体どこにいるのかって!』と、心のなかでつぶやくプニ。
そこにやってくるチョンニョンたち。
『あなた達がこの様にしたのですか?』と、プニ。
『あ~、これは誰だ?泮村(パンチョン:반촌)の行首(ヘンス)ではないか?ここには何の用で?』と、チョンニョン。
『ヨニオンニは?ヨニオンニはどこにいるの?』と、プニ。
『ヨニ?ヨニが誰だ?そんな人がいたな。ついさっきまで。けれど今はいない。この世に』と、チョンニョン。
涙を流しながらパンジの行方を問うプニ。
『イ・バンジは逃した。行け』と、チョンニョン。
『どうしてそのまま送るのですか?』と、部下。
『あの女は何かと難しい、本当に何かと』と、チョンニョン。
六龍が飛ぶ 第47話あらすじ2/2に続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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