二人で美術館へ。
ここにどうしてきたの?と、シム・チョン。
何が反復してるのかって?・・・教えてやると、チュンジェ。
キム・ダムニョンの肖像画の前。
え?と、シム・チョン。
何を考えてるのかわかるんだけど、オレがよりかっこいいと、チュンジェ。
誰なの?と、シム・チョン。
人魚を愛していた、ある男・・・この男はとても幼いときに海で溺れてしまう・・・人魚が男の命を救ってくれ、二人は長い時間をともにして、互いを愛することになるけど、男は別の女と婚姻することになる・・・
婚姻した初夜、新房を逃げるように抜け出して、命をかけて海に飛び込み、再び人魚に会うために・・・人魚は少年が再び自分を探さないようにしようと、口づけですべての記憶を消し去り、歳月が流れ、おとなになった二人が再び会った・・・
それで永遠に終わってしまったような縁は、ふたたび始まることになるさと、チュンジェ。
それで?それでどうなるの?どうなるの?・・・何が反復されるのか教えてくれるって?と、シム・チョン。
不幸な結末は伝えず・・・その二人は・・・と、チュンジェ。
(朝鮮時代)
あなたが好きな紅柿と、タムニョン。
外で雪が降りますか?と、セファ。
わからなかったか?と、タムニョン。
そして、窓を開けてみせる。
幸せな結末を思い浮かべ・・・その二人は、よく暮らす、病まず、怪我せず、可愛い子どもたちをたくさん産んでよく育てながら・・・とても末永く幸せに、ともに老いていくと、チュンジェ。
そうなのねと、シム・チョン。
ああ、そうだ、これがオレが見た彼らの話だと、チュンジェ。
だけど私・・・どうして涙がでるんだろ?と、シム・チョン。
こっちに来てと、シム・チョンの手を引くチュンジェ。
壺の前。
彼らも俺達の夢を見たようだと、チュンジェ。
なのにどうして怖い夢なの?と、シム・チョン。
え?と、チュンジェ。
美しい夢じゃない・・・美しい夢が反復するのが怖いの?と、シム・チョン。
おい、ここはわっと騒いで、そんなことをしてはいけない場所だ、他の人のじゃまになると、チュンジェ。
他の人、だれ?と、シム・チョン。
(誰もいない)
どうして?何が怖いのよ?と、シム・チョン。
いや、その時と今は、状況が違うからと、チュンジェ。
何が違うの?と、シム・チョン。
お前が言ったじゃないか、お前がここにずっといると、死ぬこともあるってと、チュンジェ。
それはあんたが私のそばにいて、私を愛してくれれば、私の心臓はずっと脈打つはずよ、多分彼らもそうしたから、最後まで幸せによく生きたんじゃないの?と、シム・チョン。
オレはあの男じゃないじゃないかと、チュンジェ。
どういう意味?と、シム・チョン。
いや、気持ちは、断定できないという意味だろ、世の中で最も変わりやすいのが人の気持ちだ、だから、生きる死ぬという恋愛も壊れて、永遠のようだった結婚生活も終わるのさ、だけどオレもわからないオレの気持ちに、お前の命がかかってると言うのでと、チュンジェ。
それでそれが怖いの?と、シム・チョン。
ああ、それが怖いと、チュンジェ。
睨むシム・チョン。
どうした?と、チュンジェ。
不公平だわ、どうして私の気持ちだけあんたに聞こえて、あんたのは聞けないの?と、シム・チョン。
気持ちが聞こえるのがどうして必要なんだ?オレのように真実だけを話す人に!・・・悪口言うな、すべて聞こえるぞ!と、チュンジェ。
ナム部長の妻に電話を入れるユラン。
けれど、不通だった。
ユランを見張っている車。
家。
私良い考えがあるわ、私たちこのようにしよう、ホ・ジュンジェ・・・私もあんたが私のせいで負担に思ったり怖かったり、そんなの嫌なのと、シム・チョン。
それで?と、チュンジェ。
昨日だけ消そう、昨日だけ、あんたの頭の中から昨日だけ消せば、私たち、以前のように再び戻ることができるじゃない!え!負担に思ったり、そんなことせずに良くてと、シム・チョン。
何言ってんだ?と、チュンジェ。
私できるわ、私が力の調節だけ上手くすれば、多分なると思うわと、シム・チョン。
なるって、何がなるんだ?と、チュンジェ。
水の中でも簡単じゃないんだけど、私が水の外に出てきてからちょっと経って体力がちょっとつくことはついたんだけど、私が上手くするわ、え!たくさんするんじゃなくてちょっとだけ1日や半日程度と、シム・チョン。
あ?この子がほんとに何の話をしてるのか?と、チュンジェ。
目を一度しっかり閉じて、じっと我慢してみてと、シム・チョン。
何を目をじっと・・・と、チュンジェ。
痛いことじゃないわ、ちょっと待ってみて!と、迫るシム・チョン。
おい!くるな、お前何すんだ!と、チュンジェ。
痛いなんてことはないわ、私を信じて任せてみて!と、シム・チョン。
腕を押さえられ・・・おい!と、チュンジェ。
鼓動が激しい。
振りほどき・・・どうしたんだ、ほんとに!と、チュンジェ。
逃げるチュンジェに追うシム・チョン。
その様子を見て、大きなため息をつくテオ。
何してんだあいつら、私を捕まえてみ~て!をしてるのか?いま?と、呆れるナムドゥ。
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