家に戻りテオも合流して飲む。
テオに対して、足を洗ったんだろうなと何度も聞いているホン刑事。
テオは能力を活かしてホワイトハッカーに転身していた。
よくわからないが変なことはするなと、ホン刑事。
けれど、テオの手癖は直っていなかった。
ナムドゥのスマホやホン刑事の手錠などが、テオのポケットに入っていた。
チュンジェはチュンジェで、ホン刑事に帰さないと言い出す始末。
また、酔うといつもこうなるらしく・・・
会いたい・・・と言い泣き出す。
酒さえ飲めば、誰がそんなに会いたいんだ!と、ナムドゥ。
海の中に横たわっているシム・チョン。
涙を流し、幾つぶもの真珠を海底に落としていた。
金庫からノートを取り出すチュンジェ。
チュンジェ、とにかく、その時のその事件以後に、本当に変になったじゃないですか、泣けばあの部屋に入ってドアを閉めてああしていて・・・
日が昇れば日が昇るのを見ると海へ行き、日が沈めば日が沈むのを見るとまた行って、ところで、どうしてまたそうなのかと言えば、自分もわからないって、どうしてそうなのかと、ナムドゥ。
雪に足跡。
誰もいない場所へ何かを配達するバイク便。
シム・チョンがオーダーしたのだ。
(あのダボダボのスーツはデザイン?サイズのオーダーミス?)
以前と同様に観光バスに乗ってソウルへ行く。
3年前にはなかったビルを見て、歳月の流れを感じる。
その後、真珠を売りに行く。
水槽のサバを物欲しそうに眺める女性に・・・あんたどこから来たの?と、シム・チョン。
誰ですか?と、女性。
どの海から来たのかってと、シム・チョン。
どうしておわかりに?と、人魚。
あんた、答えなさい、質問は私がしたじゃないと、シム・チョン。
チェジュの方から来たわ、チェジュとウドを行ったり来たりして過ごしてるわと、人魚。
なのにあんた、どうしてここでこうしてるの?おなかすいてる?と、シム・チョン。
頷く人魚。
お入りになりますか?と、店の人。
去ろうとする人魚と店に入るシム・チョン。
手づかみで刺し身を食べようとする人魚。
置いて置いて!あんたここでそのように食べては、馬鹿扱いされるわよ、私をよく見てと、シム・チョン。
あ~、私もこれを何度か見ることは見たんだけどと、箸を手にする人魚。
ところであんた、ここにどうして来たの?と、シム・チョン。
会いたい人がいて・・・ところで、先日会った男性がソウルに住んでいると言ってて、半月ほど泳いでここまで来たのと、人魚。
その人がなんて?愛するって?あんたを見て結婚しようって?と、シム・チョン。
特にそう言ったんじゃないけどと、人魚。
もどかしいわね、いや確かな答えを受けたのでもなくて、むやみに陸に上がって来て何をどうしようというの?まったく、対策のないコネ、ほんとに・・・よく聞いて、人魚が水を離れて陸に上がって来た瞬間から、心臓は固まり始めるわと、シム・チョン。
ほんとに?と、人魚。
そうよ~!水の中では自動であんたの心臓が脈打つけど、水の外ではそうじゃないという話よ、あんたが息をして心臓をちゃんと脈打たせるには、方法はただ一つ、あんたが愛するその男が、あんたを愛してくれること、それ一つだけよ・・・だけど、あんたその男とそうなれるの?と、シム・チョン。
一旦会えば、どうにかなるようにはなるようなんだけど、私の電話を受けないの、会うことはできないわねと、人魚。
そうね、だからさしみを一皿食べて、良い経験したと考えてはやく戻ってと、シム・チョン。
それじゃあ姐さんは、そんな男性に会われたので?と、人魚。
合ったわよ私は、私しか知らない素敵なバカに会ったわ・・・それで心臓もドキンドキンとよく脈打ってと、シム・チョン。
だけど海にはどうして帰ったの?と、人魚。
いくら心臓がよく脈打っていても、銃の前では意味が無いってと、シム・チョン。
姐さん、銃を浴びたの!?と、人魚。
浴びたからわかったのよ、サメとイルカとなぜ一発で逝くのか、その銃に撃たれなかったらとは言わないで、私がそれを回復するのに、あの海の深いところへ行ってからだに良いものをすべて食べるのに、永い歳月リハビリに努力したのよと、シム・チョン。
だけど、どうして銃を浴びたの?と、人魚。
その男を守りたくて、それで結局守って、私、後悔してないわ、と、シム・チョン。
その男性はどこにいるの?姐さんが帰ってきたの知ってるの?と、人魚。
チュンジェの家へ行き、インターホンを押すシム・チョン。
ナムドゥが出て来る。
誰ですか?誰ですかって?と、ナムドゥ。
あ~、私がとてもお伺いしたいことがあるんですがと、シム・チョン。
私、宗教ありますと言って引っ込むナムドゥ。
再びチャイムを押すシム・チョン。
宗教でないならなんです?牛乳?浄水器?新聞?なんなので?と、ナムドゥ。
すべて違って、ひょっとして、ホ・ジュンジェ中にいる?と、シム・チョン。
お忘れになってと、ナムドゥ。
え?と、シム・チョン。
お忘れになってって!お嬢さんがここをどうやって探してきたのかわからないけど、チュンジェに騙されたんですと、ナムドゥ。
なにを?と、シム・チョン。
そいつがまた、1月1日の日が昇るのを見ようと、日本海(トンヘ)の海へ行こうと、そそのかしたでしょ?行っておいて、ただ海だけ見て来たでしょ?それに連絡も切って、そしてそれがわけもなく素晴らしく見えるでしょ?それがそいつの手法です・・・そのまま忘れてください、私が見ると顔みしりで妹のようで忠告するんですと、ナムドゥ。
どなたです?と、戻ってきたユラン。
事情を説明するナムドゥ。
チュンジェを訪ねてきたお客さんに、どうして行けというの、あんたもほんとに!入って待ってと、ユラン。
笑みを浮かべるシム・チョン。
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