ストーリーは少しだけ過去に戻ります。
咸興差使(ハムンチャサ)として開京へ行ったきり100日も帰ってこない父クク・ユの消息を知り、無事に帰ってこさせるために、朝廷の権力者ホ・ウンチャムの生誕祝いに、祝いの品を持っていくイニョプ。李白の月下独酌が書かれた軸だ。
その娘ホ・ユノクはもともと知り合いで、彼女にもまた、自分が婚礼の際に使うことになっていた、父が明の皇室から下賜された貴重な絹を持参する。
その後、ユノクの新郎候補と対面することになるイニョプだったが、その男とは自分の許嫁のキム・ウンギだった。
『来てくださったのですね』と、ユノク。
『顔に見覚えがあります。私が知るどなたかと、とてもよく似ています。ユノクと婚姻される仲だとか』と、イニョプ。
『オンニ、まだ、確定したことではないわ』と、ユノク。
『イニョプ、私が説明する。説明することができる』と、ウンギ。
『他の女性と婚姻をするなら、その前に破婚するのが順序でしょ。長い間の許嫁に、最後の挨拶程度はされるのが道理ではないですか?』と、イニョプ。
『オンニ、ウンギ若様を知ってるの?』と、ユノク。
『私たちは許嫁の仲です』と、ウンギ。
『だけど、この人があなたの新郎候補でしょ?新郎は一人なのに新婦が二人だと。二人の女性と過ごすというのですか?』と、イニョプ。
ユノクに席を外させ、媒婆(メパ:매파)の失態で、良いように解決すると弁明するウンギ。
※媒婆・・・今で言う仲人
下女のタンジとケットンイを追求するユノク。奴婢たちが居住している行廊 (ヘンナン:행랑 )の噂で知っているはずだからだ。
漢陽定都(ハニャンジョンド)前に松都(ソンド:송도)で隣同士で住んでいて、兄妹のように過ごしており、町では二人が婚姻するという噂が出回っていたという情報を告げるタンジ。
※松都・・・開城(ケソン:개성)/開京(ケギョン:개경)のこと。
その後、帰る前にユノクの部屋に挨拶に立ち寄るイニョプ。
媒婆(メパ)は失態をする人ではないと言い出すユノク。また、府院君がどうなるかわからないのに、新郎でもしっかり掴まないとねと、譲歩する素振りを見せる。
父をすでに死んだものとされて、怒りを露わにするイニョプ。
そこにユン氏夫人が入って来て、私がそう言った、都城全体でお前の父親が生きていると信じている者は誰もいないと言う。
また、その理由として、一人で家を守っている娘に便りもなく、戻りもせず狀啓(チャンゲ:장계)が来ることもない、どうしてかわかるか?お前の父親は随分前に処刑されたからだと述べる。
『私のお父様は確かに生きておられます。必ず生きて戻ると、私と約束なさいました!』と、イニョプ。
『お前の母親は?お前に話して死んだのか?控えることが出来ず他人の家の宴に灰を撒いてる時ではないぞ、今!行って、お前の父親の死体でも収拾しろ』と、ユン氏夫人。
『宴の雰囲気を台無しにしたのは申し訳ありません。貞夫人の仰るとおり、私が控えることが出来なかったのでしょう。けれそ、ユノク、あなたは、私とは違い家庭教育をちゃんと受けた子じゃないの?その行き過ぎた物言いは直すようにしなさい。お母様がどれだけ恥ずかしいか』と、イニョプ。
『なんですって?』と、ユノク。
その後、いたずらでタンジがイニョプの靴を履いていたのを見咎め、もうその靴は履けないからと、籠を入れることを命ずるイニョプ。
けれど入れることは出来ないと、ムミョン。また、背負ってお連れすると言う。
汚い背中を!と言い、それを断るイニョプ。
地面に絹を敷きでもしましょうか?と、ムミョン。
そうでもしてみろと、イニョプ。
六龍が飛ぶも注目!
イニョプの道の主演女優チョン・ユミは、現在韓国で放送中の六龍が飛ぶ(ユンニョンイ ナルシャ:육룡이 나르샤)に出演しています。(明後日が最終回ですが・・・)
時代はほんの少し前で、イ・バンウォンが王になる過程ですし、重複している俳優もいるので、興味のある方はぜひご覧ください。
六龍が飛ぶ キャスト・登場人物紹介 ユ・アイン、キム・ミョンミン、シン・セギョン主演韓国ドラマ
『六龍が飛ぶ』のサイト内リンクを完全網羅(100リンクほどあります)
六龍が飛ぶ まとめページ・リンク集 ユ・アイン、キム・ミョンミン、シン・セギョン主演韓国ドラマ
NHKは『六龍が飛ぶ』も放送してくれたら良いのですが。
全50話で、見応え充分の素晴らしい作品です!
イニョプの道 第2話あらすじ・解説に続く
韓国ドラマあらすじ団
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