韓国映画「ミナリ(미나리:植物のセリのこと)」に助演として出演したユン・ヨジョン(윤여정)がアカデミー助演女優賞を受賞しました。
ヨジョン先、やばいです。
やりました。
韓国ではベテラン俳優を「先生様(ソンセンニム)」と呼びますよね。
第3者としては略して「~セン」と呼ぶこともあり、ドラマ「プロデューサー」に出演したときからは、彼女のことはヨジョン先と心のなかで呼んでいました。
そんな彼女がオスカーを受賞するとは!
ユン・ヨジョンとブラッド・ピット
ミナリ キャスト
監督:チョン・イサク
主演:
ジェイコブ役:スティーブン・ヨン
モニカ役:ハン・イェリ
スンジャ役:ユン・ヨジョン
デイビッド役アーロン・キム
アン役:ノエル・チョ
ヨジョン先とハン・イェリはドラマでもおなじみでよく見る顔ですが、スティーブン・ヨンは初見でした。
調べてみると、5歳のときにアメリカに移民しており、国籍もアメリカ。
数々の映画やウォーキング・デッドシリーズなどのドラマに出演しているようです。
最初の画像にブラッド・ピットが写っていますが、助演女優賞のプレゼンテーターも担っていた上に、映画ミナリのエグゼクティブ・プロデューサーも務めていました。
ミナリ 視聴感想
ネタバレを最小限に。
ぶっちゃけ、ヨジョン先の演技はいつものクオリティーで、若い俳優が並ぶことのできないハイレベルなものでした。
これについてはいつものことで、演技のうまい俳優を好む僕にとっては目新しさはありませんでした。
ただ、オスカーを受賞した要因を考えると、いくつか思い当たるフシも。
1.ポリコレ(ポリティカル・コネクトネス)
人種差別がほっとイシューとなっている昨今、特にアジア人ヘイトがアメリカで発生しており、左派の集約とも言って良いアカデミー賞周辺の人には格好の神輿となったものと思われます。
特にそのようなムーブメントがない状況では、ヨジョン先の受賞や中国出身女性の監督賞受賞はなかったでしょう。
ただし、このような賞は世情を反映するのが前提なので、ある意味順番がやってきたとも言えます。
2.韓国特有の人間関係
韓国ドラマを見慣れている人にとってはヨジョン先が演じたスンジャは、数多くいるハルモニの一人です。
献身的なタイプと言うより、ちょっと外れたタイプではありますが、韓国ドラマではよく出てきそうなタイプ。
そんなキャラクターが、アメリカ人にとっては新鮮だったのではないでしょうか。
一般のアメリカ人が孫に接する時との差異がわかりやすく描写されていました。
文化比較の視点でも興味深かったに違いありません。
3.語彙が簡単
言葉ではなく映像で語る映画だったため、比較的言葉が少なく平易な語彙でした。
そのため、韓国語に対応した字幕も文字数が少なく、視聴する側には優しい映画だったと言えます。
けれど個人的には、少々手こずりました。
韓国語に英語字幕はつくものの、英語には韓国語字幕がつかず、後者が個人的には厄介だったのです。
もちろん、英語も平易なのでリピート再生でなんとかなるレベルですが、映画館で見た場合には理解度が半減したかもしれません。
まとめ
日頃よく目にするベテラン俳優がオスカーを獲得したことは非常に喜ばしいことです。
まだまだ素敵な俳優が多くいます。
これを機に掘り起こしが進んでいけば、より多くの俳優にスポットライトが当たることでしょう。
韓国ドラマあらすじ団
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