翌日。空港へ向かうバスに乗っているチン所長。
彼はダイヤモンドを飲み込んだあとに、わざと金庫の電子ロックを壊してアグスに渡していた。
チフンはチン所長に席を譲ったのだ。
イ先生、ほんとに何かあったんじゃないの?と、ハ・ジャエ。
そうでしょ?近頃チフン先生ちょっとおかしいわ、同じ靴を3日も開いていたんだから、カラーマッチングもしないでと、ミンジ。
チフンがうずくまっているところを見つけ、さっきもここを探したのにと言って座り込むサンヒョン。
身重になったヒウンではなく新婚当初の姿に会いたいのは理解できるけど、地球の反対のウルクはすごく遠いぞとも言う。
だから帰れない、そんな遠くまで逃げたら医師じゃないじゃないと、チフン。
一度だけ聞く、カン・ミンジェ患者と何かあっただろ?なんなんだ?オレが助けられることもあるじゃないか?と、サンヒョン。
『あとで・・・誰かの助けも、逃げるようで。今は、僕一人でやってみるよ。やってみてだめなら、その時話すよ』と、チフン。
チン所長はアグスの部下が探しまわっていたため、出国することが出来なかった。
飛行機は発ったけど奴は現れなかった、気づいたようだ、いったん、警察署長を通じて網を張ったと、部下。
どうやってでも、圏外に出させてやる、捕まえたら引き裂いて殺す、アマン大佐の配達は銃の代わりにバラを準備しろ、前に選んでおいた赤いバラをと、アグス。
その赤いバラなのか、赤いドレスを着た少女が髪を研いている。
照準器を覗くシジン。何か標的を撃つのかと思われたが、モヨンの様子をそれで眺めていた。
モヨンの顔には赤外線があたっているが気づいていない。
『照準目標がヘッドショットですか?』と、テヨン。
『ハートショットです。照準目標がすごく綺麗です・・・』と、シジン。テヨンが背後に切っていることに、ここでようやく気づく。
『中隊員たちの銃器点呼、異常ありません』と、テヨン。
『私の銃器も異常ありません』と、シジン。
『銃器は異常がないけど、射手は異常があるように見えます』と、テヨン。
『そうではありません。ああ、これ以上質問は受けません』と、シジン。
そこに、ヘリポートからに通信が入り、明日午後にイエロータイガーがやって来るとの通信だった。
『イエロータイガーが誰ですか?知りません』と、ミョンジュ。
『イエロータイガーは、司令官のコールサインであります』と、チェ・ウグン。
『うちのお父さんですか?』と、ミョンジュ。
司令官がやってくるということで、大掃除が始まる。司令官が来るからと昔の軍隊のようにはしないと言いつつ、『平素通りに』と言って、兵士たちをがっくりさせる。もちろん平素通りではない。
綺麗になる様子を見て、『平素と同じだな』と、シジン。
そこにチェ・ウグンがやってきて、会議のために司令官の訪問は中止となったと話す。また、シジンとモヨン、テヨンとミョンジュが本陣に呼ばれる。
モヨンを含め、兵士たちが整列してユン中将の到着を空港で待っている。
テヨンの顔を覗くミョンジュ。
『私の心配をしないでください』と、テヨン。
『しません。なにがカワイイと!』と、ミョンジュ。
『私はなんと呼ぶべきなの?ミョンジュのお父さんに対して?』と、モヨン。
『う~ん、軍人のおじさん?』と、シジン。
ユン中将が降りてきて、兵士一同が敬礼する。
胸に手を当てるモヨン。
それを見て笑いをこらえるシジン。
その様子に気づき、ごまかしながら首のあたりを掻くモヨン。
執務室を30分ほど私的に借り、その部屋に4人を呼び入れるユン中将。
『さあ、皆座って』と、ユン中将。
『はい』と言って座ろうとするモヨン。
『大丈夫です』と、3人。
バツの悪いモヨン。
『カン・モヨン先生、軍人になったらどうでした?』と、ユン中将。
『はい?』と、モヨン。
『活躍ぶりはよく聞きました。先日のアラブVIP手術のことです。その程度の覇気なら、とても立派な軍人になったのに。惜しいね』と、ユン中将。
『お言葉は感謝しますが、私が朝寝がちょっと多いので』と、モヨン。
『ははは、それでこのように美人なのだね』と、ユン中将。
照れるモヨン。
微妙に笑みを浮かべているシジン。
『過程はどうであれ、結果的に軍にも大いに助けになりました。特別に謝意を表します。機会があればまた会いましょう。私の用件はここまでです』と、ユン中将。
『はい、それでは』と言って退出するモヨン。シジンをつつくが、シジンは微妙に体をそむける。
『地震現場救助作業に苦労が多かったという報告を受けた。三人、皆、怪我したところはなく?』と、ユン中将。
『ありません』と、3人。
『良いぞ。それでは今から、階級章を外して、ユン・ミョンジュの父として尋ねる。ユ・シジンから』と、ユン中将。
『大尉、ユ・シ・ジン』と、シジン。
『ユ・シジン、君は私にとって友軍か?敵軍なのか?相互識別(彼我識別)確実にしろ。本当に私の娘に対して、女として関心が全くないか?』と、ユン中将。
『お父さん!』と、ミョンジュ。
『ユン中尉は一番大切な後輩です。けれど、先輩後輩で過ごしたこの7年の間、ただの一度も女だったことはありません』と、シジン。
『は~、残念な言葉だな。分かった。出ろ』と、ユン中将。
コメント
この回、凄く好きです。ハートショット、赤い照準の光でカンモヨン先生の顔にハートを描いていたので、こう言ったみたいです。ユシジン大尉、時々子供みたいで可愛いですね。
わ、ハートになってるの気が付きませんでした。
確かに見返すとハートに!
今やってるBSの再放送、9話だけ録画できなかったので助かりました!