再びウルクに赴任することを、ユン中将に申告するミョンジュ。
『申告します。中尉ユン・ミョンジュは、2015年11月30日より、ウルク・テベク部隊モウル中隊医務隊に派遣を命、受けました。これに申告します。団結』
『元気に行って来い。今回はどこも病まずに』と、ユン中将。
『ご心配をお掛けして申し訳ありません。お父さんも病気にならないで。正当な転出命令ありがとうございます』と、ミョンジュ。
『不当なのは、そいつ一つだけだったさ。おかげで私の娘が不幸にしたので、完全に失敗した作戦だった。お前はそいつだけ考えたが、父はお前を考える。そいつを考える時々に、娘を考える父も考えろ。もし、許すことができるなら、許して』と、ユン中将。
居酒屋で待つミョンジュのところに、モヨンがやってくる。
真っ昼間から居酒屋なの?と、モヨン。
時差調整中です、ウルクは夜だから、私は再び派兵に行きますと、ミョンジュ。
いいわね、ウルクと、モヨン。
『羨ましいなら一緒に行きます?』と、ミョンジュ。
『そうしようか?その人達(シジンとテヨン)も一緒にいくのに、私達だとどうして一緒に行けない?』と、モヨン。
『これ、別れのプレゼントです。内務班にあるので用意しました。こちら(うさぎ)はソ上士の恋人、そちらはユ大尉の戦友』と、ミョンジュ。
『二頭身なのね。ユン中尉が勝ったわ』と、モヨン。
吹き出すミョンジュ。
『いつ行くの?』と、モヨン。
『月曜日の明け方に出発です。3日残っているから・・・私達も無泊3日?協調?』と、ミョンジュ。
『協調!』と、モヨン。
『不思議に近頃は、良かったことだけ浮び上がって』と、モヨン。
『私はその人が私にダメだったことです』と、ミョンジュ。
『ところで、ユ大尉さんとソ上司さんなんだけど、二人の初めは何だったの?どのように親しくなったのか気になってたんだけど、尋ねることができなかったの。今は尋ねるところがなくて』と、モヨン。
『私が知ってます。初めての出会いは、女のせいでした』と、ミョンジュ。
『女?』と、モヨン。
回想。テヨンの元カノの結婚式にミョンジュと行ったあとのテヨン。
『わかりません。あ~、とにかく、気分がちょっと変です。私、一旦任務完遂したから、ユ・シジン中尉に私たちつきあってるというの、忘れないでください』と、ミョンジュが行っていたのを思い出すテヨン。そして、傘をさして歩き出す。
そこに誰かが飛び込んで来てテヨンの肩に手をかける。シジンだ。
『中隊長です。傘、ちょっと一緒に』と、シジン。
『私たち、つきあってます』と、テヨン。
『私たちが、ですか?』と、シジン。
『私はユン・ミョンジュ中尉とつきあってます』と、テヨン。
居酒屋に席を移す二人。
『私はユン・ミョンジュ中尉とつきあってます』と、テヨン。
『付き合ってどれくらいになりましたか?』と、シジン。
『1年になりました』と、テヨン。
『ミョンジュ、いつ初めて会ったのですか?』と、シジン。
『1ヶ月前に千里行軍で会いました』と、テヨン。
『なのに、付き合って1年になりましたか?』と、シジン。
『確かに申し上げますが、私はユン・ミョンジュ中尉とつきあってます』と、テヨン。
『ミョンジュの父親が、星3つなのご存じですか?』と、シジン。
『生きていれば、誰でも3度の失敗ができると考えます。父親の戦果が、私たちの愛の障害になったりしません。もう一度申し上げますが、私はユン・ミョンジュ中尉とつきあってます』と、テヨン。
『必ずお付き合いされるといいです』と、シジン。
『必ず付き合います・・・付き合って1年になります』と、テヨン。
『はい、はい、羨ましいです』と、シジン。
『お諦めになるのですか?』と、テヨン。
『私も一ヶ月前に会って、付き合って一年になる女性が、現れるのではないですか?私達がミョンジュを置いて争うことはないようです。戦うときは必ず、同じ側になって戦いましょう』と、シジン。
乾杯する二人。
ぬいぐるみを抱き、昼間のお酒はいいわねとつぶやきながら歩くモヨン。
そして、シジンとのカフェでの会話を思い出す。
『あ~、ところで。それは知ってますか?私達は愛しているという言葉を互いに一度も言ってないの』と、シジン。
『言葉では言わずに体でしたじゃない』と、モヨン。
むせるシジン。
『私達ほんとに、愛してるという言葉も言わず、手を握りキスして、全部したわね、わ~、すごい、大胆!』と、モヨン。
『とても言えない言葉がありませんね』と、シジン。
『言えない言葉はあるでしょ』と、モヨン。
『その言えないで言葉、一度してみます。公平にカナダ順で』と、シジン。
※カナダ順・・・日本語で言う「あいうえお順」
『カン・モヨンだからカン先生先に』と、シジン。
『聞きたい人が先でしょ!』と、モヨン。
『うん、レディーがファーストだから。でなければ年齢順なんだけど』と、シジン。
『あ~、どうしてしきりに私に先に言えって?ユ大尉さんも言わなかったじゃない!』と、モヨン。
『愛してる』と、シジン。
『あ、唐突に!』と、モヨン。
『愛してる』と、シジン。
『受信良好。私も愛してる。からだと心を捧げて忠誠をつくすわ』と、ハート型のチョコ?を掲げるモヨン。
『OK、固く誓いますか!』と、ハート型のチョコを掲げるシジン。
『はい!』と、モヨン。
『団結!ここに入れれば良い?』と、シジン。
『ところで、嫌らしい!』と、モヨン。
『あ~これ、ホント、宵の口から、チッ!』と、シジン。
『ん~!』と、モヨン。
家に帰りキャンドルに火を灯すモヨン。そして、ぬいぐるみに語りかける。
『私どう? 逆光で綺麗なの?』と、モヨン。
『すべての瞬間が綺麗でしょ』と、ぬいぐるみを抱きかかえる妄想のシジン。
『会いたかったわ』と、モヨン。
『オレも』と、シジン。
『ところで、どうして戻らなかったの?』と、モヨン。
『平和を守ってて』と、シジン。
『私とした約束は、それは、意味なかったの?』と、モヨン。
『戻ろうとしたのです。死に物狂いで、あなたに戻ろうとしたのです』と、シジン。
『だけど、戻らなかったじゃない・・・帰らなかったじゃない!』と、モヨン。
号泣する。
ウルクに到着するミョンジュ。
テヨンの遺書をロッカーにしまう。
『見ないわ。死ぬ時まで読まないわ。あなたも腹を立ててみて』と、ミョンジュ。
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