一面のそば畑。
老婆:人の手垢や血がついた物に魂が宿れば、トッケビになるという。
多くの戦場で数千の血を付けた剣が、自身の主人の血まで付けたので、いかばかりであろうか。
ただ、トッケビの新婦(花嫁)だけが、その剣を抜くのだ。
剣を抜けば無に戻り、平安であろう。
道端で商いをしている老婆が、女性にトッケビが新婦を探している話をしている。
女性の帰り際、腕をつかむ老婆。
生死を行き来する瞬間がくれば、念願を込め切実に祈って、 もしかすると、気の弱い神が、聞いているかも知れないから・・・。
1968年のパリ。
韓国系の少年を、未来を読んで手助けするトッケビ。
高麗時代。
戦いに勝ち凱旋する上将軍キム・シン。
けれど、英雄のはずの彼に、なぜだか謀反の嫌疑がかけられていた。
邪な内官の助言を受け、キム・シンを裁く王。
民の上の王、王の上の神、その神をキム・シンだと称えるのです・・・あの者の終わりない戦勝の報が民を幻惑し、あの者の権勢が繰り返し王室を嘲るので、国法で厳しく治めてくださいと、内官。
彼は、敵の刃は正確に見たが、自身に向かった幼い王の嫉妬と恐れは、見ることができなかった・・・それが、自身に張り合う最も鋭い刃であったのを、彼は知らなかった・・・。
逆賊として死ねば、関連する者を生かすと王。
お行きください将軍、私は大丈夫ですと、王妃。
(王妃はキム・シンの親族なのだろう)
私は、媽媽(ママ:마마)、私は・・・と、キム・シン。
知っています、真に全て知っています、もしかしてこれが最後なら、これもまた私の運命なのです、ゆえにお行きください、止まらずに、陛下へお行きください、将軍!と、王妃。
歩みをすすめるキム・シン。
謀反ということで一族郎党への処刑命令を下す王。
矢に射られ倒れる王妃。
次々と殺される親族。
ある男が斬られそうになると、それを止めるキム・シン。
そして、自らの忠臣に最後の願いだと言い、自分と戦いをともにした剣で、自分を突き刺してもらう。
御命だと言い、遺体収拾の禁止を告げる内官。
王妃がしていた指輪は、現代で道端にいたおばあさんが宝石箱に入れ持っていたものだった。
剣が刺さったまま野原に晒されたキム・シンの方を見て拝む民。
その誰にも祈るな、神は聞いていないので・・・一日のうち、最ものどかな午時に、彼は、自身が守った主君の刃に死んだ・・・。
直符使者(チョスンサジャ:저승사자:以降、死神)登場。
車を体で止め、トランクに入れられていた死者の魂を収拾する。
車は人形に陥没するが、死神はまったくの無傷だ。
運転手にはイノシシにぶつかったと言えと告げる。
彼が入れたお茶を飲めば現世の記憶を失うことができるのだ。
人には見えない死神が見えるトッケビ。
20年ぶりにユ氏と会うトッケビ。
小生意気な孫トッカ(トクファ)とも初めて会うことに。
お前の先祖にとても似ていると、トッケビ。
どこが?その祖先、かっこよかった?・・・ところでおじさん、どうしてしきりに、うちのおじいちゃんにタメ口なの?死ぬ?と、トッカ。
再び高麗時代。
月日が流れ剣だけとなったキム・シンに、ようやく来ることができた老人。
老い先短い自分の代わりの孫を引き合わせる。
この剣がナウリなの?おじいちゃん?と、少年。
すると、雷鳴が響き始める。
お前の民の霊魂がお前を生かすのだな、しかし、お前の剣には数千の血がついた、お前には敵だったが、それもまた神の被造物、独り不滅を生き愛する人たちの死を見守れ、そのどんな死も忘れられないであろう・・・
私が下す善でそなたが受ける罰だ、ただ、トッケビの新婦(花嫁)だけが、その剣を抜くのだ、剣を抜けば無に戻り、平安であろうと、神。
こうしてキム・シンはトッケビとして復活する。
行くところがあると、キム・シン。
そして、王宮に赴き、内官を始末する。
紙に包まれている王妃に向かい、私が遅くなったな・・・と語る。
天涯孤独となった少年と旅をするトッケビ。
トッカと違い人格が優れている。
少年を海に落としたならず者たちに怒り、剣を振るい船を沈めるトッケビ。
コメント
도깨비はどう考えても訳は鬼ですよ
嬉しすぎます♡90分もの濃~いものを、こんなに早く!こんなに丁寧に!!
手の酷使 痛まないことをトッケビに祈ります!?
レビューを書いてて引き込まれてしまい、ついつい文字数が多くなってしまいました。
今回は1万字以上です(汗)
キム・ウンスク作家、ほとばしっているというか溢れ出しているというか、まさに天才の筆ですね!
まだ序盤ですが、この先どのような展開になるのか気になって仕方ありません。
私もとても嬉しいです。「青い海の伝説」があるのでレビューでも書いていただければ有難いと思ってました。(あらすじは無理かも・・と思ってました)
「青い海の伝説」は面白いのですが、私的には今のところまだ「星から来たあなた」の焼き直し感をどうしても感じてしまいます。・・今後の展開に期待しています。
「トッケビ」は、今までのキム・ウンスクの作品とはまったく違って、わくわく感が半端じゃありません。キム・ウンスクの描くファンタジー、とっても楽しみです。
まだ初回だから2千字くらいでいいかなと思っていたのですが、細かいところまで知りたくなって文字数が増えてしまいました。
おっしゃるように、「青い海の伝説」は、頭の良い男性主人公とマヌケな女性主人公という構図が似ていて、新鮮さにやや欠けている感がありますね。
ビジュアル的にも、男女にもう一人づつ主役級が欲しかったかな~。
トッケビはとにかく設定が新鮮で、キャラクターが粒立ちしている印章です。
これからの展開も楽しみですね!
あらすじ団さま🎶
たまたま、韓国で1話2話観たのですが引き込まれます。語学力がある訳じゃないんですよ、私。ストーリーもつかみしか分かってません。でも翌日の再放送まで観てしまいました。ぐいぐい引き込まれる感覚~。大ヒットの予感がします。
大変ですが、引き続きよろしくお願いします🙆🙆
これもまた、先の読めない展開の話ですね。
ハリーポッターのようでもあります。
おもしろそうです。
詳しいあらすじありがとうございます。お婆さんが産神様でウンタクを無事に出産させる為に、お母さんにトッケビを呼ぶ方法を教えた?なんでカナダ?お墓はトッケビに使えて来た人達の代々のもの?海に落とされた子供は助かったの?死んでたら子孫生まれないよ?いろいろと考えながらも、1.2話見ました。解らないところは英語字幕を頼りに!コンユさんの時代劇姿は見たことなかったのですが、似合ってますね!あらすじ楽しみにしています。