正殿で思い悩んでいるワン・ソのところへヘ・スがやって来る。
誰が正殿にさっと入って来てもかまわないと言った?と、ワン・ソ。
私が陛下の寵愛をちょっと多く受けるのを人々が皆知ってしまってるのでと、ヘ・ス。
お前のせいで私がうわべだけ怖いふりをしてると噂になるぞと、ワン・ソ。
それなら、もっと噂になる前に、私と遊びに出ますか?お忘れですか?儺礼(ナレ)の夜です!と言い、仮面を取り出すヘ・ス。
師走の大晦日でもないのに、儺礼のために遊ぼうとしてはダメだと、ワン・ソ。
宮中ではなくて、私たち南大街に行きましょと、ヘ・ス。
出宮しようって?あ~、急に出て行くには、侍衛軍たちも準備しなければならず、宮人たちも・・・と、ワン・ソ。
仮面をかぶり、誰もわかりません、服だけ着替えても、皇帝がどのようなのか、民たちは分からないわと、ヘ・ス。
仮面をかぶってみせるワン・ソ。
街を歩きながら、昔のことなどを振り返る二人。
そして、ワン・ソを願いの塔に連れて行くヘ・ス。
積み直してある石積みを見て少し驚くワン・ソ。
そして、一日でも早く請婚を受けようとお前の手で積んだのか?と問う。
はい、そんなところです、願いの塔の前でおっしゃると言って、喉が渇いた私が井戸を掘りましたよと、待ちくたびれたことを比喩するヘ・ス。
お前に最初に会ったとき、そのまま逃げなきゃいけなかったのにと、ワン・ソ。
私は逃げたのに、捕まえておいて?と、ヘ・ス。
何に惹かれたのかは忘れたけど、理由を上げろと言うならとても多くて・・・お前と生きなきゃな・・・共に生きよう、オレと、婚姻してと、ワン・ソ。
・・・できません・・・私が、慰め以外にして差し上げられることがなくて、婚姻するのが難しいですと、ヘ・ス。
誰がとんでもない無駄口をたたいたんだ?たかだか傷で、お前をあきらめない!誰も、強要できないと、ワン・ソ。
私も諦めませんな、ずっとそばにくっついているはずよ、皇后だとか夫人だとか、そんなものになれば皇宮の規律に縛られて、好きに陛下に会うこともできず、礼儀作法なんかも問い正さなければならないはずよ、私はそんなものと合わないの、知っておいて・・・私は大丈夫です、私、本当に大丈夫よと、ヘ・ス。
お前と婚姻できなくても、それでも、オレから去れないぞ、離しはしない、お前は私の人でなければならないから、どこにも行けない、絶対許さない・・・オレの皇后はお前だけだと、ワン・ソ。
結局、ヨナを皇后として迎えることになるワン・ソ。
臣下を代表して、皇后冊封に対する祝辞を述べるウク。
他の臣下もそれに続く。
一人礼服を羽織るヘ・ス。
その後、一人で願いの塔にいると、ヨナ姉さんには必ず来いと言われたが、自分も招待を受けられない客人だと言ってチョンがやってくる。
また、冗談めいた素振りで、こうなったからには自分のところに来い、よくしてやる、オレこそここがうんざりで、俺たち遠くに去ろう、鳥のように、(簪を見て)そうだ、その蝶のように、すべての四方を見物して、自由に生きよう!とも。
遠く戦場だけ連れて通い、武芸の練習だけ見物させるのは全てわかってますと、ヘ・ス。
望むとさえ言えば、連れて行くよと、チョン。
望むとさえ言えば、なんでも聞いてくれるのですか?と、ヘ・ス。
そうだ、望む、望むとだけ言えばいい、覚えておけ、の・ぞ・むと、チョン。
笑って頷くヘ・ス。
初夜。
ヨナを放って去ろうとするワン・ソ。
ヘ・スは、今後も利用されることが頻繁でしょう、 そんな危険要素は早目に除去されるのが・・・と、ヨナ。
お前は!お前は皇后の役割でも忠実にしておけ、二度と、線を越えるな!と、ワン・ソ。
心が痛いと痛くなる・・・とヘ・スを気遣い、膝当てを持ってくるチェリョン。
そして、願いの塔に祈り始める。
どんなお願い?と、ヘ・ス。
願いを祈ってるんじゃなくて、亡くなったお母さんを思い出して・・・私は元気です、弟たちも元気で、痛かったところも良くなった?私が良くしてあげたかったのに、けれど、さらに痛くならずに幸いだと、時々思いますと、チェリョン。
私は元気です・・・と、ヘ・ス。
ヘ・スの手を握るチェリョン。
その様子を遠巻きに見るワン・ソ。
その後、ヘ・スの寝所の前まで来ていたワン・ソだったが、扉を開けることはできなかった。
光徳(クァンドク:광덕)という年号を使うと発表するワン・ソ。
ワン・ソの意志に従うこと、命令通り労役をした者に米を配ることを考慮している、ただし、財源の用意は我々に任せてくれと、ウク。
そうしようと、ワン・ソ。
ざわつく臣下たち。
また、皆が頼もしいので、当分の間仮を楽しみ読書もすると、チモンおすすめの貞觀政要(チョングァンンジョンヨ:정관정요)を読むと言うワン・ソ。
さらに、チョンを謀反に準ずるとして帰郷刑にすることも発表し、松岳に一歩でも入れば死刑にすると言い、それとなく豪族を牽制する。
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