チョンの刑のことを聞き倒れてしまう皇太后。
ペガとウヒからチョンのことを聞くヘ・ス。
死刑でない最も重い罰で、大将軍や部隊の指揮権もすべて削奪官職(サクタルグァンジク:삭탈관직)となった、二度と松岳に来ることができないと(ワン・ソが)おっしゃって、忠州外家以外にどこにもいけないとも。
ワン・ソに直訴するというヘ・ス。
出てはダメ、お前までもしものことがあるかも、もう単純な兄弟間の争いではないと、ウヒ。
一旦見守ったほうがいいと、ペガ。
皇太后を見舞うヨナ。
うわ言のように、チョンに会わなければと言う皇太后。
そこにワン・ソがやって来る。
今後皇太后の看病は私が直接する、私の許可無く、誰も、この部屋に入ってはならないと、ワン・ソ。
皇太后に会おうとして、多くの兵に足止めを食らうチョン。
チョン様を入れさせてあげて、こうして皇太后に万が一のことがあれば、生涯の恨になりますと、ヘ・ス。
箸を卓に叩きつけ・・・チョンを呼んだのはお前だろ?オレが誰にも連絡をするなと言ったのに、ダメということをする人はお前しかいないと、ワン・ソ。
はい、私がそうしました、母親と頻繁に会えず離れておられるのに、お看取りでもなさらないと、ヘ・ス。
流刑地から離脱した罪は死刑だ、すぐに叩き殺さないことを幸運に思え・・・チョンを皇宮に入れれば、いくらお前でも、そのまま見過ごさないと、ワン・ソ。
入れないままで居るチョン。
皇太后に匙で水を飲ませようとしているワン・ソ。
けれど、5日も口を閉じ小さな抵抗を見せ、チョンの名を呼び続ける皇太后。
見てください、今、母さんのそばで見守っている息子は誰ですか?完全無欠だったヨは、もうあの世へ行きいません、目に入れても痛くないチョンは、そばに来ることさえできません・・・
ただ私だけ残りました、私が皇帝になり、母さんのそばを守っているのですって!
(ワン・ムを暗殺しようとした刺客を母のために壊滅させたあと・・・母さんは私を捨てましたが、私は決して去りません、今から、私だけ見るようにさせます)
母さんのために寺を建てるでしょう、この高麗で最も大きく派手な、母さんとそっくり似た寺を作るでしょう、そして、母さんと私に関する話を作り広めるでしょう・・・
母さんは私をどれくらい大切にされ、私はどんなに従ったのか、互いに愛しくてはばからない母子だったのを、すべての人が知るようにするしょう・・・それで私が、母さんの唯一無二の息子になるでしょう・・・
これが、母さんに捨てられた、私の復讐です!と、ワン・ソ。
ワン・ソに対する怒りで息ができなくなり、ワン・ソの顔をつかもうとして触れる皇太后。
そしてそのまま息を引き取る。
涙するワン・ソ。
皇太后が亡くなったことを、無言でチョンに知らせるヘ・ス。
そして、皇太后の亡骸に引き合わせる。
ワン・ソがそこにやって来る。
もう戻れ、母さんはオレがちゃんと仕える、流刑地を離れた罪は後日再び問うと言い、部屋を出るワン・ソ。
どうしてお前までチョンの味方なんだ?お前だけはオレの味方でなければと!と、ワン・ソ。
味方なのかを問い詰めることではなかったから!陛下の我執のためにチョン様は母親のお看取りができませんでしたと、ヘ・ス。
かわいそうなのはあいつじゃない、捨てられた側は常にオレだった!
陛下・・・と、ヘ・ス。
亡くなる時になってこそ、ようやくこの顔をなでた、二十五年になる間、ただの一度も一人占めできなかった母さんを、オレが送って差し上げたのが、そんなに大きい誤りか?
ワン・ソの頬に触れようとするヘ・ス。
お前はオレを理解すると言うべきだ・・・と、ワン・ソ。
ウォンを呼んでいるワン・ソ。
茶美園(タミウォン)で大兄上に水銀を溶いたのはウク、そうだろ?と、ワン・ソ。
私は知らないことですと、ウォン。
ウクの私家でヘ・スの小間使いだったチェリョンという子が、元々お前の家の奴婢だっただろ?その子を茶美園に置いたのも、お前とウクの指示で、大兄上を害したことも、王規(ワン・ギュ:왕규)の乱を捏造したのも全部、ウクの頭から出てきたのだろ?もしもウクでないというなら、私はお前だったと思うかもしれないと、ワン・ソ。
私は違います、私がそれほどの器でないのはご存知ではないですかと、ウク。
ずっと隠しているなら烹刑(ピョンヒョン:팽형:釜茹で)の刑だと脅すチモン。
自分は指示されるがままにちょっと動いただけでしかない、すべてウク兄上と先王(ワン・ヨ)がしでかしたことだと、ウォン。
怒りを露わにし・・・それなら、一つだけ更に尋ねる!と、ワン・ソ。
茶美園(タミウォン)内の雰囲気の異常を察し、ウヒにどうしたのかと問うヘ・ス。
そして、チェリョンを探す。
ワン・ソの命で誰かが簀巻にされ叩かれている。
茶美園の宮女が重罪を犯し、乱杖刑(ナンジャンヒョン:난장형)を受けましたと、チモン。
誰ですか?・・・誰ですか!と、ヘ・ス。
チェリョンです・・・と、チモン。
簀巻の中から血だらけのチェリョンが出てくる。
それを見て、気を失ってしまうヘ・ス。
床に寝かされているヘ・ス。
どういうことだ?体がこんな状態なのを、どうして今になっていうのだ!と、太医を叱責するワン・ソ。
意識を取り戻すヘ・ス。
そして、あっちに言ってと、ワン・ソに対して拒否感を示す。
どうして?どうしてそうなの?人をどうしてそうなのよ!!!犬のように叩いて殺したわと、ヘ・ス。
チェリョンがこの間ずっとお前を密かに探っていたと、ワン・ソ。
え?と、ヘ・ス。
お前とオレの仲を9番目に教え、そのことを皇太后に入るようにして、茶美園でお前の痕跡を引き出して、他国の間者かも分からないという誤解を生じさせた・・・
お前とオレとの婚姻を阻んだのは、その子の責任もある・・・大兄上に水銀を使った真犯人もチェリョンだだった・・・
初めて皇宮に入って来た時を覚えているか?茶美園から浴場まで通じる道、あそこを教えてくれたのはチェリョンだっただろ?チェリョンは9番目から習い、ウンが逃げられなかったのも、9番目とウクがそこを知り、予め皇軍を呼んだためだ・・・と、ワン・ソ。
ウク様がそこをご存知なのは、それは・・・と、ヘ・ス。
ずっとお前にくっついて、お前とオレを落とし入れ、お前を害する隙を狙っていた・・・許す理由も、必要もなかったと、ワン・ソ。
あの子は、あの子はね、奴婢に生まれた罪しか無かったわ・・・私の妹だったわ・・・と、ヘ・ス。
休め、もう少し休んで、すべて忘れろと、ワン・ソ。
ワン・ソが退室したあと、何かを見つけるヘ・ス。
コメント