自分には家門と兄を捨てろと言っておいて、それを言い出したワン・ソが遺詔を守らないことを指摘するヨナ。
陛下はたかだヘ・ス一人を見送れないのですか?
そうだ、ヘ・スは絶対にダメだと、ワン・ソ。
いつまでその言が有効なのか、見守っています、陛下は皇位を捨てても、私は絶対にそうできませんと、ヨナ。
書をしたためながら、先日のことを思い出すウク。
正殿に一人ひれ伏していたときにヘ・スがやってくる。
もうお立ちください、陛下が生かすと約束なさいましたと、ヘ・ス。
そうして、お前まだ疑心を受けたらどうするのだ?こんな私に、未練が残っているのではないのではないか?と、ウク。
皇子様の中で誰であっても、こうするということを、陛下もご存じです・・・もう気持ちを折りたたんでください、皇位だろうと人だろうと、ここを去らない限り、誰もその苦しさから抜け出すことはできません、先に、諦めなければと、ヘ・ス。
ヘ・スが去り、玉座を一瞥するウク。
ウクのもとにヨナがやってくる。
お兄上が私をちょっと助けなければなりませんと、ヨナ。
翌日の正殿。
ウクがやってくる。
朕に死んでも話すことがあると?皇后が切実に頼むので特別に呼んだのだと、ワン・ソ。
皇后はしばし出ていてください・・・私と、ヘ・スの仲に対して告白することがあります、陛下は依然としてお知りでないかと思い、教えて差し上げます・・・我々二人は、婚姻の約束をしましたと、ウク。
お前が本当に死にたいのか!と、ワン・ソ。
陛下の女人になるはるか以前から、スは、私の人でしたと、ウク。
ワン・ソはヘ・スの元へ行く。
お前がどうしてウクをそこまで心配しているのかわかった、どうしてウクを助けようと跪いたのか、しっかりとわかった、お前が長い間付けていた腕輪、茶美園(タミウォン)の秘密空間でした密会、それがすべて事実なのか?お前がほんとに、ウクと婚姻しようとしていたのか?と、ワン・ソ。
はい・・・と、ヘ・ス。
お前が言っていた恩愛している者が、ウクだったのか?と、ワン・ソ。
はい、そうですと、ヘ・ス。
昔のことを思い出し・・・いっそ嘘をつけ、すべてのことが誤解だと、ウクの離間策だと言え!そうすれば俺達は以前に戻ることができると、ワン・ソ。
互いに、嘘をつかないことにしましたと、ヘ・ス。
お前がどうしてこうなのだ?お前がどうしてオレにこんな傷を与えるんだ?それもよりによってウクと!・・・お前の心の中はいつでもウクだけだったと、ワン・ソ。
陛下!と言い、手を握ろうとするヘ・ス。
その手を振り払い・・・朕に触れるな!今日以降朕は、二度とお前と会わない!と言い、去っていくワン・ソ。
腰から崩れるヘ・ス。
出宮するヘ・ス。
私が捨てたんじゃない、スが私を捨てたのだ・・・と、ワン・ソ。
ペガはヘ・スが出てくるのを、門の前で待っていた。
酒で結んだ仲なので、離れるときも一杯やらないとな!チョンに教旨があると知っていれば、助けるという言葉も、簡単に言いはしなかっただろうと、ペガ。
私も知らなかったです、出宮する方法があるとのことで、そのようなものだと知ったのですがと、ヘ・ス。
お前もこの婚姻は嫌なんじゃないか、それなら今からでも元に戻してと、ペガ。
婚姻が気が向くことはないですが、そうしてこそ、この皇宮を離れることができるのなら、しますと、ヘ・ス。
兄上とお前だけは、別れないことを望んだのに・・・兄上を忘れられないのに、どうして去ろうとするのだ?と、ペガ。
私達二人の間では、多くの血が流れました、私が止められると思ってたのに、違いました・・・これ以上、見守る自信がありませんと、ヘ・ス。
二人の間の深いところを、オレがすべて知ることはできないだろう・・・お前と親友になったのは、私の大きい幸運だった、姐さんが結んでお行きになった、大切な縁だと、ペガ。
恋しさのせいで、体を傷つけないでくださいと、ヘ・ス。
門前にウクがやってくる。
お帰りください、更におられると私が何をしでかすか私にもわからないのだが、皇軍たちは何を守っているのか・・・と、ペガ。
ペガを制止するヘ・ス。
ありがとうございますと、ヘ・ス。
私もただ良い心だけではなかったと、ウク。
私が去りたい気持ちをご存知なかったなら、生涯そんなお言葉はなさらなかったこと、分かりますと、ヘ・ス。
チョンは、よくしてくれるだろう、どうか、体の健康をよく整え、去ろうと心に決めたなら、きれいに切り出すようにし、過ぎ去ったことは全て忘れ、今後、近づいてくる事だけ考えて・・・ス、お前はおそらく、オレの気持ちがわかるだろう、もう行けと、ウク。
そして、ヘ・スを抱き締め・・・今生は終わった・・・と告げ去っていく。
会っていなかったなら、このように恋しがらないものを・・・
知っていなかったなら、このように思い出すこともなかったものを・・・
共にしていなかったなら、消えることもなかったものを・・・
大切にしなかったなら、こうして記憶しなかったものを・・・
愛さなかったなら、互いに捨てることもなかったものを・・・
出会っていなかったなら、共にすることもなかったはずなのに・・・
いっそ、あなたに会っていなければ・・・
月の恋人 - 歩歩驚心 麗 最終回(第20話)あらすじに続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
コメント