オ・ソンムが家に帰ってくる。
そして、スマホの電源を入れメッセージを読む。
ヨンジュが再びマンガの中に入ったようだとのスボンのメッセージを読んだあと、ヨンジュからのメッセージを見て、電話をかけるソンム。
すると、カン・チョルが陰から出てきて驚く。
やはりあんただった、あんたのしわざのようだと、カン・チョル。
その会話をスマホ越しに聞き驚くヨンジュ。
オレたちはすでに何度か会ったことがあるんだが、おぼえてるでしょ?こちらに出てきて、話が多いからと、カン・チョル。
どうやって?と、ソンオ。
どうやってこの世界に来たのかと?オレはあんたが説明してくれないと、あんたがオレを作ったって、こっちに来いって、座るか?と、カン・チョル。
徐々に近づきつつカッターを掴み、襲いかかるソンオ。
けれど、カン・チョルの敵ではない。
銃の柄で殴られ、イスに座らされるソンム。
銃を向けるカン・チョル。
娘さんに感謝して、オ・ヨンジュさんを思ってそっと扱うのです、あんたが私を殺そうと躍起になっている間、あんたの娘はオレを生かそうと努めてくれたからと、カン・チョル。
スボンに電話を入れ作業室にすぐに行って、カン・チョルがお父さんを訪ねたの、私が行くからどうか何もせずに待っていてと言ってと、ヨンジュ。
(自分の手を見て)血が出るね、ここではあんたも不死身でないようだな、ただ普通の人間、痛くもあり血も出て、これが正常でしょ、こうでこそ公正だろ、常にオレだけ血を流し、オレだけ死んでとても悔しかったが・・・
(自分が刺されたあと、ソンムを掴んで引き入れたことを思い出す)
最初にオレが無意識に捕まえたのはオ・ヨンジュさんではなかった、あんただったよ・・・
(引き続き会話を聞いているヨンジュ)
(119を呼んでくれというカン・チョルを刺すソンム。刺されたあと抵抗しソンムを刺すカン・チョルだったが、ソンムは無傷だった)
オレに本当に致命傷を負わせたのは、そいつでなくあんただったよ、あんたの娘がその次に現れてオレを助け、誰も知らないんだよ、オレを刺した犯人が二人ということを・・・
何の証拠もなくて口を閉じていたが、オレは直感していたんだよ、脈絡もなくオレを殺したくてやきもきするそいつがあんただと、その時はあんたがどんな存在なのかも分からなかったが・・・
ここでオレを作ったようだな、そのみすぼらいい指をからかい、ここでオレを殺す工夫もして、金・名誉・成功、全部味わったから、もうオレが必要なくなって、オレを作り、オレを苦しめ、俺の人生をローラーコースターに乗せ、あんたはそれで成功し名誉を得ただろ・・・
そうしておいて今になって殺そうと、刃物で刺し、薬物を注射し、トラックでぶつけ描いたのでは足りず、直接刃物を握ってオレを刺した、助けてくれというのにも残忍で冷静に・・・
ここで待っている間にあんたについて調べたよ、どれだけ有名でいらっしゃるのか、インターネットで名前だ打てば情報がバラバラと出るんだが・・・
オ・ソンムは無能な家長だった、50歳を越えるのにただ一度も成功してみたことがない、なんでもないマンガ家、酒なしではがまんできない意志のない人間、劣等感・敗北意識に骨の髄までぬれ、その上にもう老いさえして・・・
それでオレを作ったんだろ、若く成功し金が多く有名な、意志が格別な人間、あんたとは正反対な強い男、それで名前も鋼鉄(カン・チョル)だとつけたと、記事に書いてあったんだが・・・
オレはあんたの代理満足だったんだろ?現実逃避用・・・けれど、それも長続きせず、結局は妻が耐えられずに去ったんだ、あんたはたちまち壁にあたって挫折した、本来そんな人間だったんだ、若干の挫折にも簡単に折れる自尊心の低い劣等感の塊り・・・
それでオレを殺してしまったんだろ?はじめの計画とは異なり、自分は自殺する勇気もないのに、オレをそうさせた、あんたが思いのままにできるのは、世の中にオレしかいなかったから・・・
その時から何かおかしかったんだ、ずっと同じ悪夢を見始めたんだ、漢江で溺れて死ぬ夢、それが何っだったのか?その時オレは本当に死ぬんだったのか?あんたがひどく気まぐれで、再びオレを生き返らせる前に?と、カン・チョル。
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