イム・シワン(임시완)、イム・ユナ(임윤아)、ホン・ジョンヒョン(홍종현)主演MBC月火ドラマ
王は愛す(ワンウン サランハンダ:왕은 사랑한다)
の第1話・第2話・第3話・第4話視聴感想(あらすじ含む)です。
王は愛す キャスト・登場人物紹介 イム・シワン、イム・ユナ主演韓国ドラマ
王は愛す 作品データ
- 韓国MBCで2017年7月17日から放送開始の月火ドラマ
- 脚本:ソン・ジナ(송지나) 『ヒーラー』『信義』
- 演出:キム・サンヒョプ(김상협) 『華麗なる誘惑』『ママ』
- あらすじ:魅惑的な美しさの裏に、熱い欲望と征服欲を抱いた世子ワン・ウォンと、意志の強い品性と愛の熱情を持った王族リンのブロマンスを、一瞬にして入り込んだサンのストーリーを描いたドラマ
王は愛す 第1話・第2話・第3話・第4話視聴感想(あらすじ含む)
夏ドラマとして注目されつつ放送がスタートしました。
けれど、視聴率は第1話7.8%/第2話8.1%/第3話5.1%/第4話6.0%と、あまりパッとしません。
まだ初週なので断定的な評価を下すには拙速で、もう少し様子見が必要です。
さて、当ドラマは高麗(コリョ:고려)第26代忠宣王(チュンソンワン:충선왕)とその周辺の人物を描いた作品です。
つい一昔前までは、屈辱の歴史の多い高麗モノはほとんど制作されませんでした。
しかし、朝鮮モノはすでに出尽くした感があるため、昨今では積極的にドラマ化が成されています。
視聴者の高麗に対する知識が希薄ということも手伝って、フィクションを作りやすいからでしょう。
あらすじはキャスト情報を見ればおおよそのことはわかるので、今回は時代背景を押さえつつ、キーポイントを押さえます。
まず、のちに忠宣王となる王願(ワン・ウォン:왕원)は、忠烈王(チュンニョルワン:충렬왕)の実子です。
それにもかかわらず忠烈王はワン・ウォンを忌み嫌っています。
それは、ワン・ウォンがハーフだから。
忠烈王は高麗王のなかで最初に『忠』の字が付された王。
字面からして良い意味ととりがちな『忠』の字ですが、歴史的には為政者に対する忠誠を意味することが殆どで、高麗王は冊封国の王として扱われているから『忠』の字が付されているのです。
実際には元の皇女を娶り駙馬(プマ:부마)となっており、高麗は駙馬国扱いされています。
そのため、キャスト情報の言葉を借りると、『王妃と世子に仕えする羽目になった』忠烈王は、王でありながら、序列は妻子よりも低いというジレンマを抱えており、忸怩たる思いを持った王として描写されているのです。
ウォンの母・元成公主(ウォンソン コンジュ:원성공주)はあのクビライの娘。
そのため、ウォンはクビライの孫ということになります。
クビライと聞けば、歴史好きの方なら日本との関わりを連想するのではないでしょうか?
そう、1274年の文永の役と1281年の弘安の役、元寇を主導した元の皇帝がまさにクビライです。
さらに、駙馬として元とともに日本を攻めたときの王が、ウォンの父・忠烈王でした。
日本では執権・北条時宗が辣腕を振るっていた頃なので、この史実を知ると時代感覚もつかめるのではないでしょうか?
このような時代背景なので、必然的に純血の王を求める勢力が跋扈します。
その理由は、ウォンが王位を継げば高麗はいつまでたっても元に従属する国のままだから。
ですので、親元派と反元派のせめぎあいが、ストーリーの一翼を担います。
初週でその動きを見せたのがリンの兄ワン・ジョン。
姓からも分かる通り、彼は純血の王族ワン氏です。
彼は巨富ウン・ヨンベクの娘ウン・サンを手に入れようとします。
そして、一味は手違いから、結果的にウン・サンだと誤認したピヨンの顔に傷を負わせました。
そのため、サンは小間使いと誤認された状態のまま、安全をはかるべくイ・スンヒュのもとに身をおくことになったのです。
襲撃に関連したワン・ジョンの言葉に、13歳になると貢女(コンニョ:공녀)として元に送られるかもしれないというものがありましたね。
この時代から40年ほど下ったころに貢女として高麗から元に送られた女性が、あの奇皇后(キ・ファンフ:기황후)です。
女として生まれると、いつ貢物として異国に送られるかわからない。
ソンはそんな時代の女性なのです。
一方で、ウォンも12歳にして初めてリンに連れられて王宮外のことを知ったのでした。
厳密な設定は定かではありませんが、おそらくは、ウォン・リン・サンは同い年なのでしょう。
現在、ウォンとリンは親友として過ごしています。
けれど、純血の高麗王を求める一派がリンを放ってはおかず、後に相対することになりそうですね。
また、そこにラブラインの攻防も絡んできて、間にサンが挟まれるのは必死。
これからどのようなストーリーになっていくのでしょう?
文責:韓国ドラマあらすじ団
コメント