外に出てみると、偶然にもそこにはプニがいた。もちろん逃げるプニ。もちろん追いかけるバンウォン。
『いや~、ロマン的だ!』と、ヨンギュ。
自分が止まるからといってプニを止まらせ、不意をついて飛びかかるバンウォン。互いに噛みつきバンウォンが馬乗りになる。
お前が止まれば私が止まると思ったか!私が問うことにしっかりと答えろ!と言って、理詰めで自分の正しさを問うバンウォン。どの場面でも自分が助けたのに、好意を無視してどうして逃げたんだ?と。
『力のある人じゃない。貴族じゃない。なのにどうやって信じろと?私が見た力のある人たちは、みなすべて私たちのものを奪い取ろうとした人だった』と、プニ。
『さあ、それならしっかり見ろ。私はそんな人じゃない。いや、そんな人では無いようにしている人だ』と、バンウォン。
その時、プニが持っていた木彫が目に入り呆然とする。謝ってその場を去るプニ。
『あれを、あいつがどうして?』と、バンウォン。
鄭夢周(チョンモンジュ:정몽주)と同席している崔瑩(チェ・ヨン:최영)は、ペク・ユンの土地の税が上乗せされ、民が蹂躙された件を聞き、ホン・インバンに対する怒りを見せていた。
その席に楽師として呼ばれていたタンセとカップンもその話を聞く。
イ・インギョムが後ろにいるから可能なことで、イ・インギョムの力を与えたのは将軍だ、あの時、力を与えなければ、イ・インギョム、キル・テミ、ペク・ユンのちからは増長しなかった、どれほど士大夫がにくくても、将軍は責任を感じなければならないと、チェ・ヨンを糾弾するチョン・モンジュ。
言われたことは耳に入れておくこととして、乙卯(ウルミョ:을묘)年(1375年)の出来事に関わったのも士大夫であり、倭寇を阻めず口ばかりであることを指摘するチェ・ヨン。
結果的にペク・ユンを殺したことで無辜の民が犠牲となったことを重く感じるタンセ。一人になり、この道で合っているのか?と、チョン・ドジョンに対して心の中で問う。そして昔のことを思い出す。
師匠チャン・サムボンに、官吏一人死んで国が終わるか?お前の目的がわかっていたら教えなかったと言われた時のことだ。政治に関わった剣士の終わりをたくさん見たとチャン・サムボン。
けれどチャン・サムボンは、皮がずるむけた手の平を見て、女性が関わっていることを見抜く。口にできないことであり、お前の生涯にその女性がいるのだなと。ヨニの事だった。
タンセに頼まれていた情報を聞きに行くカップン。大将はもったいぶりつつチョン・ドジョンの行方を知るイ・ウンチャンについて話し始める。
チェ・ヨンがイ・インギョムのところに怒鳴りこむ。恭愍王(コンミンワン:공민왕)の死後お前を支持したのは社稷と民の安寧のためだったのにと前置きし、今回起きた税を9割徴収した事件を糾弾する。
そして、ホン・インバンとキル・テミをなんとかしなければ、我々の盟約は終わると、最後通告をする。
ホン・インバンをすぐに連れて来いと、声を荒らげるイ・インギョム。
ピグク寺にチョンニョンを訪ねているホン・インバン。情報が得られないなら花事(ファサ)団へ行こうかと告げると、チョン・ドジョンの師弟イ・ウンチャンの居場所がわかっていて手を回していると話すチョンニョン。
こうして、バンウォン、プニ、タンセとカップンがソガム市場に向かう。そして、カササギ毒蛇を見つけるためにムヒュルも。
チョンニョンの配下に刺された様子のイ・ウンチャン。それをタンセが持ち前の武術で助ける。けれど、イ・ウンチャンは消えてしまう。
六龍が飛ぶ 第6話あらすじ2/2に続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
コメント