チョク・サグァンを連れて問病にやってきたチョン・モンジュ。
チョク・サグァンを意識するムヒュル。
外で待っていてくれとチョク・サグァンに告げるチョン・モンジュ。
刺客を送ったのはわかっていると、李之蘭(イ・ジラン:이지란)。
イ・ソンゲ将軍もこの体に剣を向けた、おできにならなかった、なのに将軍がおできになりますか?と、チョン・モンジュ。また、見舞いに来ただけなので会わせてくれとも。
圃隱(ポウン)先生、私のヒョンニムを殺そうとしましたと、イ・ジラン。
かつて東北面で相対し、捕まり殺されると思ったが、戦っていた時よりも一層自分を説得し従えと言われ弟分になったこと、また、部族と民を守ると約束してくれたことを話し、ヒョンニムはそんな方だ、もう一度だけ考えてみてくれないかと告げる。
将軍に合わせてくれ、もしかして意識がないのか?と、チョン・モンジュ。
ちょうど意識を取り戻したイ・ソンゲ。
パンウォンが駆けつけ、天が下した機会だから図ると言う。
パンウォンの胸ぐらをつかみ、戯言を言うな、生涯仕えていた崔瑩(チェ・ヨン최영)将軍を殺し、この国の大先生である李穡(イ・セク:이색)先生を図り、王を二人も送り殺した、もう、私の家を訪ねてきた圃隱までも殺そうと言うのか?大業を成したければ戯言を言うな!と、イ・ソンゲ。
チョン・モンジュが入ってくる。
私を殺して高麗を守ろうとしたのか?と、イ・ソンゲ。
将軍と高麗のうちで選択するなら、それは私にとって明白なことですと、チョン・モンジュ。
私が死んだとして、高麗が生き残りますか?と、イ・ソンゲ。
大変でしょうが努力をしなければならないでしょうと、チョン・モンジュ。
どうして、そこまでしなければならない?と、イ・ソンゲ。
はい、そうしたくありません、それで、私は将軍に心を変えてくださることを望みますと、チョン・モンジュ。
部屋の外で会話を聞いているパンウォン。
チョク・サグァンのもとへ向かうムヒュル。
もう会わないといったはずと、チョク・サグァン。
そっちが来たんだと、ムヒュル。
私が言った言葉は、遠くに逃げろというのだったと、チョク・サグァン。
すごく悩んだよ、だけど、逃げはしないと、ムヒュル。
禑王(ウワン:우왕)の治世、その14年の間、多くの倭寇の侵略の中で、国は民の何も守ってくれなかった、国が民を守れなかったら、どうして国であることができる?国ができなかったことを私が、私イ・ソンゲがやった・・・
事実、チェ・ヨンでもイ・インギョムでも、その気になれば、権力に目がくらんだ権門勢族を追い出し、国防だけに専念していたら、誰でもできることだった、だが誰もそうしなかった、それで私が結局彼らを討ち、国と民を守った、なのに!と、イ・ソンゲ。
はい、将軍はそうなさいました、ゆえに、今後もただ将軍として国と民を守ってくださればよいではないですか!と、チョン・モンジュ。
新たな国を作り、よりよく暮らし、より良く守れるというのだ!と、イ・ソンゲ。
それを正当化、合理化と呼ぶのです。 崔忠獻(チェ・チュンホン:최충헌)、イ・インギョムは名分がないと?けれど、彼らも社稷を変えると表しませんでしたと、チョン・モンジュ。
※チェ・チュンホンは武臣時代に国の実権を握った将帥
彼らは将来に対する構想も抱負もなかった。 私はチェ・チュンホンと違う、私には三峰と圃隱(ポウン)という構想と抱負がある、圃隱、私が王の座が欲しくて立つと?仕方なくせねばならないことだということをよく知っているではないか?私はいまだに政治がよくわからない、政治は圃隱がすべてすれば良いではないか?・・・
つい先日、桃花殿で皆酒を一杯ずつやりながら各自の夢について話したことがあった、 私の夢は、私の夢はだ、三峰と圃隱の志を成し遂げてそれを守るということだ、圃隱、もう一度、もう一度だけ考えてみてくれ、どうか、どうかもう一度だけ考えてみてくれ、圃隱・・・と、イ・ソンゲ。
イ・ソンゲは血を吐きそれ以上話せなくなる。
回復を願うと言って去るチョン・モンジュ。
巡軍府に寄ってチョン・ドジョンの処刑に対する指示を出すチョン・モンジュ。
開京に戻りすぐに、三峰が巡軍府に閉じ込められたことをパンウォンに話し、こうしているのか?と、パンジ。
今になっては破獄も政変も無理だと、パンウォン。
それで?諦めるのか?と、パンジ。
『いや、圃隱を、圃隱を殺さねばならない』と、パンウォン。
これまでの流れを考え、もうイ・ソンゲ一派は終わりだと、キル・ソンミ。
『さあ、そうでしょうか?どちらの意志・欲望、偶然と幸運、または奇妙な策略、でなければ圧倒的な勢力の大きさ、こういうもので全てのもので結果が生まれるならば、どれくらい世の中を推し量りやすいでしょうか?
運命はそれよりもさらに些細なことに左右されたりします。運命はあたかも性質の悪い幼い子のようで、また、何で心が変わるのか・・・
明日の朝日が昇ることが真に恐ろしくときめきます。
この夜、高麗の歴史で最も長い夜になるでしょう』と、ヨニャン。
それぞれの思いが交錯し行動を伴う。
剣士を率いて出て行くパンウォン。
六龍が飛ぶ 第36話あらすじ1/2に続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
コメント