忠臣を殺されたことを殿下が罰しなければ誰が忠誠を捧げるのだ!と、パンウォンに極刑を受けさせるべく成均館(ソンギュングァン:성균관)の儒生たちが壁紙を各所に貼る。
パンウォンが処罰を受けるまで、我々は戻らないと、辞職する官吏たち。
けれど、李穡(イ・セク:이색)は、お前たちの気持ちはわかるが、むやみに動いてお前たちも害されるかと怖いと言う。
死ぬ覚悟ができているから師匠たちも行動を共にしてくれと、儒生たち。
その壁紙を見ていたナム・ウン、イ・シンジョク、ヨニの前にムヒュルが現れる。
あれだけ嘆いていたミョサンも、うちのムヒュルに悪いことはないわと、調子を取り戻している。
おまえはどうなったんだ?と、パンジ。
気づいたらチョク・サグァンはいなかったと話すムヒュル。
よかったと、パンジ。
心配したか?と、ムヒュル。
考えて飛び降りたんだろ?死ぬこともあったと、パンジ、
生きていたら復讐しようとしないか?と、チョク・サグァンを警戒するホン・デホン。
書を元に戻し、資料を修復しているチョン・ドジョン。
そこにやってきて、成均館の儒生の動きなどを話すヨニ。
結局、圃隱(ポウン)は私が殺したのだ、私のせいで死んだ、私が儒者として残りたくて、最期の瞬間に圃隱師兄に甘えた、私もしてはならないことだったし、圃隱師兄にもしてはいけないことだったと、チョン・ドジョン。
それで、どうすべきだったというのですか?いや、どうなさるというのですか?と、ヨニ。
これから私には二つの道がある、(資料をしまい)過酷に生きようが過酷に死のうが。大業の始めで失った我々の正当性は、これから我々が作る国で取り戻すほかない、行こう、将軍に会わねばと、チョン・ドジョン。
街を歩くパンウォンに陰口が飛ぶ。
そこに浩亭(ホジョン:호정)河崙(ハ・リュン:하륜)が現れる。
酒を飲みながら、自分が来るまでおとなしくしていろと言ったことを話すハ・リュン。
先生なら他の方法があったでしょうか?と、パンウォン。
あったさ、暗殺、暗殺をしないと、もちろん、疑いわ受けるさ、けれど、そのまま捕まればどうなるのだ?全権力が今、全州李氏の手中にあるのに、ただコソコソ言って過ぎ去っていくのさと、ハ・リュン。
その答えに怒るパンウォン。
私は正当だ!私がどうして暗殺をせねばならない?私は、父を害しようとした者を防いだのであって、歴史を一歩も前進させられなくしている者を、このイ・バンウォンの名を掛けて処断したのです!と言って去っていく。
短気がどう自分の足首をつかむか知らず・・・と、ハ・リュン。
イ・ソンゲに会いに来ているチョン・ドジョン。
民心がどうなのかわかる、これからどうすればいいのだと、イ・ソンゲ。
圃隱(ポウン)をさらし首にして、逆賊だと見せねばならないと、チョン・ドジョン。
正気か?これがそなたが成そうとして大業なのか?崔瑩(チェ・ヨン최영)将軍を殺し、イ・セク大監を追い出し、いまや我が家に問病に来た人に鉄槌を下し、それに足りずさらし首にして逆賊に追いやると?私はその戦場で数多くの敵を殺しても、こんな形で殺しはしなかった、自分だけ生きると兵士たちを捨てて逃げた敵将の首は斬っても、兵士たちと共に最後まで戦った敵将は!と、イ・ソンゲ。
はい、必ず壮大に葬式を行ったでしょうと、チョン・ドジョン。
なのに、なのにそのイ・ソンゲが、チョン・モンジュを逆賊に追いやる?と、イ・ソンゲ。
ならば、圃隱師兄を万古の忠臣として忠臣碑でも立てて祠堂にでも迎えましょうか?将軍、我々は責任を負わねばなりません、どんな状況でも我々は責任を負わねばなりません、それが政治で、政治をする者の最小限の役目です・・・
有史以来、政治の本質は一度も変わったことがありません、 政治は責任です、圃隱師兄は私たちの意向に反対し、死でその政治的責任を全うしました、我々は我々のとおり圃隱師兄を死に追いやったこの汚い道で、必ず大業を完成しなければならないのです、でなければ、我々皆、死なねばなりませんと、チョン・ドジョン。
やはり今後、父さんを良くする人は三峰師匠だけなのか?と、心のなかでつぶやくパンウォン。
圃隱師兄が死んでなければ私は死んでいたでしょう、吁齋(ウジェ:우재)趙浚(チョ・ジュン:조준)もナム・ウンもイ・シンジョクも、我々が育て重要に使う我々の人材も、皆死ぬかもしれません、 私の責任です、私の考えが正しいから圃隱師兄も同意してくださると簡単に思ったのがその最初です・・・
敵を取り除くことより近い人を取り除くことが、より厳しいことを知りながら冷遇しなかったのがその二番目、圃隱師兄にだけは、圃隱師兄にだけは、認められたいという私の欲心が三番目の過ちです、責任を痛感します、けれど、生きているなら、死なないのなら、我々は責任を負わねばなりませんと、チョン・ドジョン。
チョク・サグァンがいる洞窟にモノを持っていくムヒュル。隠れていたチョク・サグァンがムヒュルの剣を抜き首にかざす。
イ・ソンゲの部屋から出てくるチョン・ドジョン。
他の方法はありませんでしたと、パンウォン。
咎めはしないと、チョン・ドジョン。
すべて覚悟してしたことですと、パンウォン。
『どんな覚悟をしたのだ?・・・もう、この大業に、お前の席はない。それほどの覚悟でしたことだろう』と、チョン・ドジョン。
『はじめから、はじめからこの大業に、私の席はなかったのではないですか?』と、パンウォン。
六龍が飛ぶ 第37話あらすじ1/2に続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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