チョ・マルセンを筆頭に、成均館の儒生たちが門前に座り込み、チョン・ドジョンを明に送るべきという文を読み上げる。
明へ行くことを許可してくれと、チョン・ドジョン。
強くダメだというイ・ソンゲ。
また、三峰の詮方無い人間のようだ、耐えるのが辛いのだろう?命を惜しむという非難は儒者として死ぬよりも恥ずべきことだろう、すべて辞めたいだろう、私もまたそうだ、圃隱(ポウン)が死んだあとなんと言った?耐えねばならないと・・・
民らのすべての非難の耐えてポウンを梟首し、逆賊だと布告し、責任を負わせようとするなら、そのすべての非難に耐え抜かねばならないとそう言った、ゆえに、三峰も耐えよ、汚らしく卑怯だという非難も、みな耐え抜け!・・・
明へ行くことは、誰でも選択できることだ、けれど、三峰のような位置にある者がしなければならない選択は、この程度の非難に屈するのではないのではないか?・・・
新しい国を建国する我々の力を育てるために起きた、あまりにも当たり前な理致だ、結局これは新生国の明と朝鮮の気力の戦いだ、そうではないか?と、イ・ソンゲ。
殿下の意を受け、耐えてみます、けれど、私が耐えて流れる問題ではありませんと、チョン・ドジョン。
チョ・マルセンに声をかけるパンウォン。
そこにやってきて、今回のことと関連があるのかと問うチョン・ドジョン。
あの儒生ですか?はい、私がさせましたと、パンウォン。
表箋(ピョジョン)文の撰者に私を名指ししたことですと、チョン・ドジョン。
私がどんな才能で明を動かしますか?私をすごく大きく見ているのではないですか?窮地に追い込まれたので、話にならない妄言をされているようです、では!と、パンウォン。
そう否認されるのを見るに、これがしてはならないことだというのはご存知のようですね、 違いますか?と、チョン・ドジョン。
はい、一つの国を私の掌中に握り、思うがままにする権臣について、明の大臣たちと話を交わすことはありましたがと、パンウォン。
大君ママの私的な権力欲で!と、チョン・ドジョン。
大監がする行動は政治であり、私がする行動は私心ですか?私は外交をしたのです、明との緊張を招いたことは、三峰大監です、戦争と飢餓を防ごうと新しい国を建てるとおっしゃいましたね?なのに大監は、時と場もなく軍事訓練をしました、 それが明を刺激したのでしょう!と、パンウォン。
今結ぶ明との関係が最小100年は左右します、外交というのは。刃物と財物でしょう、刃を取り出す時があるものであり、財物を取り出す時があるものです、その流れを作っていくことが外交です・・・
ママはその流れを破る行動をしておられます、結局、私兵を奪われないようにする術ではないですか?その私心を包み、外交と言っているのではないですか?と、チョン・ドジョン。
大監は私心がありませんか?私たちは皆各自の私心があって、その私心を根拠とした大義があります、結局、勝った者の私心が大義になるのでしょうと、パンウォン。
それなら・・・今回は私が負けましと、チョン・ドジョン。
なに?負けたと?と、心のなかでつぶやくパンウォン。
大君ママの毒手に負けました、けれど、私もまたまだ、毒手は置いていませんと、チョン・ドジョン。
弓の修練をしても集中できないパンウォン。苛ついて矢先をムヒュルに向ける。
トゥムンドンに火を着けた時もチョン・モンジュを殺した時も堂々としていたのに、どうしてこうなのかと、ムヒュル。自分は火をつけるのは嫌だったが、堂々とした大君ママは良かったとも。
わかった、早く終えると、パンウォン。
便殿。クォン・グンを筆頭とした者が南京へ行くと発表するイ・ソンゲ。
そこにチョン・ドジョンが入って来て、すべての役職から辞することを願い出る。それにより誤解はないだろうから許可してくれと。
それを承諾するイ・ソンゲ。
予め話をつけていたのだろうと推測するハ・リュン。
その知らせを聞いたパンウォンは、チョン・ドジョンが、まだ毒手を置いてないと言っていたことを思い出す。
神徳王后(シンドクワンフ)の病状が悪化し、パンウォンにも入宮命令が出る。
パンソクは泣きじゃくっている。
世子(セジャ:세자)をどうかお守りくださいと、イ・ソンゲに話す神徳王后。また、やって来たパンソクを近くに呼び手を握る。
さらに、世子をしっかり守ってくれと、最後の願いを述べ、パンソクの手とパンウォンの手を自らの手の内で重ねる。
心配なさらないでくださいと、パンウォン。けれど、自然に立つようなふりをしてその手を振りほどく。
身罷る神徳王后。
猜疑にも似た目つきでパンウォンを見るイ・ソンゲ。
六龍が飛ぶ 第44話あらすじ2/2に続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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