延礽君(ヨニングン:연잉군)が居所へ戻ると、老論(ノロン:노론)の大臣たちと淑嬪崔氏(スクピンチェシ:숙빈최씨)が待っていた。
粛宗の御心が延礽君に向いていると、金昌集(キム・チャンジプ:김창집)らが判断したのだ。
これが父上の意思ですか?と、心のなかでつぶやく延礽君。
市廛の大行首ホ・ベッキは、政治的変化を察知して、キム・チャンジプにおもねり始める。
けれど、それを拒否するキム・チャンジプ。
商人たちを牛耳っているイ・インジャは、その動きを看過できず、商人たちの会合の席でホ・ベッキを刺殺する。
それにより、他の商人の牽制も成功する。
その情報を入手した延礽君は、早速、月香閣に赴き、そのことを調べる。
そして、血痕らしきものを探しだし、コチョを使って浮き上がらせる。
市廛の大行首が死んだので、問題は延礽君ではなく今上だと、イ・インジャ。
殺変は常にあるのではないか?と、粛宗。
背後で世子(セジャ:세자)邸下(チョハ:저하)の囲碁の先生、イ・インジャが関与していると、延礽君。
少論(ソロン:소론)になびいていたものが一日で老論(ノロン)に鞍替えしたことを、大勢が貴様に翻ったとの考えからだと、核心を突く粛宗。
死体は探せなかったが、今回の事件の操作をしたいと、延礽君。
関心を持つな、司憲府(サホンブ:사헌부)掌令(チャン ニョン:장령)がどうして民間のことに関与するのだ?もう退けと、粛宗。
修業を重ねるテギル。
そして、舞い落ちる花びらを斬り、一両銭の穴を射抜き、放たれた矢を掴むまでになる。
食事中。
お前を弟子に収めた理由がわかるか?似ている、貴様は私が知る誰かに似ていると、キム・チェゴン。
誰だよ?と、テギル。
若いころ、まさにお前の年頃に会った方だった、虎だった、生死をともにした、だが、貴様はその方に似ていると、キム・チェゴン。
すごくかっこよく立派な人なのだなと、テギル。
虎の中の虎、山中の王、将軍のような方だったと、キム・チェゴン。
オレもそうなるはずさ、虎の中の虎、山中の王、大虎と、テギル。
こうして、下山を許される。
チョルをし、『ありがとう師父。この恩は絶対に忘れない。オレの命、いつか師父のために必ず捧げるよ。ありがとう師父。本当にありがとう』と、涙ながらに感謝の意を表すテギル。
『男が恥ずかしくも泣くとは!さあ、日が落ちる、早く行け!』と、キム・チェゴン。
そんなキム・チェゴンも別れは辛い。
神通力を持ってしても、テギルの気運がとても強く、これ以上見えない、ナウリのようにと、イ・インジャに話すファングオモム。
黄海道(ファンヘド)のケジャクトゥ、朝鮮最高の詐欺師コルサ、双六の大家ユク鬼神と、当代のイカサマ師がイ・インジャのもとへ集められる。
八道の闘牋房(トゥジョンバン)が何者かに荒らされているからだ。
仮面を被って闘牋房をめぐり、すでに地方はこの者の手に落ちており、漢陽に来るはずだと話すイ・インジャ。
また、その者はペク・マングムの息子だとも。
仮面を被った男が妓房(キバン:기방)で一人の老人の前に現れる。
私を捕まえに来たのか?白面書生(ペンミョンソセン: 백면서생)と、老人。
仮面姿でイ・インジャとイカサマ師の前に現れるテギル。
老人の前に現れたのは延礽君(ヨニングン)だった。
イ・インジャの首を噛みちぎる猟犬だと自己紹介し、仮面は、探したい令監がわからなかったため、白面書生を知っている令監が反応するようにかぶっていたのだと話す。
私を探して何をする?と、老人。
『今日からぶち壊すつもりだ、白面書生イ・インジャ』と、延礽君。
テギルは何しに来たのかと問われ、漢陽にある闘牋房という闘牋房を漏れ無くすべて破りに来たと答える。
『ペク・テギル、もう虎になったのか?』と、イ・インジャ。
『人がどうして獣になるんだ?オレはただの人間なのに』と、テギル。
『それで、私を破る?』と、イ・インジャ。
『今からオレがあんたの手足をさくっと斬り、首を打っていくんだが、賭けるか?オレができるか出来ないか』と、テギル。
笑ったあと、鋭く睨むイ・インジャ。
テバク 第11話あらすじ に続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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