キム・サンジュン(김상중)、キム・テウ(김태우)、イム・ドンジン(임동진)、イ・ジェヨン(이재용)主演のKBS1大河ドラマ
懲毖録(チンビロク:징비록)
の第1・2話視聴感想(あらすじ含む)です。
懲毖録(チンビロク:징비록)作品データ
- 韓国KBS1で2015年2月14日から放送開始の大河ドラマ
- 脚本:チョン・ヒョンス(정형수)、チョン・ジヨン(정지연)
- 演出:キ、ウ・サンフィ(김상휘)、キム・ヨンジョ(김영조)
- あらすじ:リュ・ソンニョン先生が執筆した『懲泌録』の内容を基に、壬辰倭乱が発生する前から李舜臣将軍が戦死した露梁(ノリャン)海戦までの時期に朝廷で繰り広げられる話
- 視聴率 第1話10.5% 第2話9.5%
懲毖録(チンピロク:징비록)第1・2話視聴感想(あらすじ含む)
ついに始まりました懲毖録。視聴率は10%前後とまずまずの結果です。
前作の鄭道伝(チョン・ドジョン:정도전)は最低視聴率が10.7%だったためそれよりも低い数値ですが、これから上昇していくことでしょう。
さて、ドラマの内容ですが、個人的にはものすごく面白く、食い入るように視聴しました。時代劇専門といえる俳優陣の重厚な演技がたまりません。
ただし、史実に詳しくないとハードルが高いのもまた事実で、単に新しいドラマとして見ただけでは、何がなんだかさっぱりわからないかもしれません。
それが視聴率に顕著に表れており、若年層の多い首都圏よりも、老年層の多い地方のほうが視聴率が高く出ています。
さて、冒頭の宣祖(ソンジョ:선조)による祭礼は、明により大明會典(テミョンフェジョン:대명회전)の改変が行われたことを先祖に報告するためのものです。
上国の明の法典・大明會典には、太祖(テジョ:태조)李成桂(イ・ソンゲ:이성계)が高麗(コリョ:고려)の逆賊・李仁任(イ・イニム:이인임)の子であり、高麗王を殺して王位についたと記述されていました。
※大風水を試聴するとそのあたりのことがよくわかります。
それが、朝鮮(チョソン:조선)が成立した1392年から約200年経た1589年にようやく修正されたのです。奇しくも直系の王が断絶し傍系の王・宣祖の御代となっていました。
傍系ということで宣祖には常に王統の正当性によるコンプレックスがつきまとっていました。これから起こる君臣間のやりとりにも、少なからずこのことが絡んできます。
豊臣秀吉を始め、日本の武将も数多く登場しています。 朝鮮から見ると鬼畜のたぐいなので、もちろんすべてが悪役として描写されています。
微妙におかしな描写はありますが、究極にへんてこな描写と日本語が無いだけ良かったです。全編韓国風日本語で通されていたらキツイものがありましたが大丈夫そうです。
第2話の最後のシーンでは、国防上の最大級の国家機密である飛擊震天雷(ピギョクジンチョルレ:비격진천뢰)という単語が、日本で捕縛された一介の罪人の口から出てきたことに、ソンニョンは驚きます。
このことはあの武器がすでにトップシークレットではなく、日本側にも知れ渡っている可能性があることを意味するからです。
壬辰倭乱(イムジンウェラン:임진왜란)まであと3年に迫った国家の危機的状況に対して、ソンニョンがどのように振る舞うのか。
今後も楽しみです。
文責:韓国ドラマあらすじ団
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