キム・サンジュン(김상중)、キム・テウ(김태우)、イム・ドンジン(임동진)、イ・ジェヨン(이재용)主演のKBS1大河ドラマ
懲毖録(チンビロク:징비록)
の第21・22話視聴感想(あらすじ含む)です。
懲毖録(チンビロク:징비록)作品データ
- 韓国KBS1で2015年2月14日から放送開始の大河ドラマ
- 脚本:チョン・ヒョンス(정형수)、チョン・ジヨン(정지연)
- 演出:キ、ウ・サンフィ(김상휘)、キム・ヨンジョ(김영조)
- あらすじ:リュ・ソンニョン先生が執筆した『懲泌録』の内容を基に、壬辰倭乱が発生する前から李舜臣将軍が戦死した露梁(ノリャン)海戦までの時期に朝廷で繰り広げられる話
- 視聴率 第21話12.3% 第22話13.8%
懲毖録(チンピロク:징비록)第21・22話視聴感想(あらすじ含む)
遼東からの明の援軍が来ることを柳成龍(リュ・ソンニョン:류성룡)に伝えるイム・セロク。喜びもつかの間、平壌城からやってきた伝令から、城が落ちたと聞かされる。
大同江にある浅瀬である王城灘(ウァンソンタン:왕성탄)がバレてしまい、そこから日本軍に攻め入られたのだ。
平安道の官衙にいる宣祖(ソンジョ:선조)は落胆する。さらに、咸鏡道まで日本軍が進んでいると聞き一層落胆する。
小西行長は平壌城へ入り、そこにあった軍用米10万石も奪われる。一方で、平壌城を発った宣祖は義州に向けて、続けて移動していた。
また、日本の第2軍は咸鏡道、第3軍は黄海道、第4軍は江原道に移動し、慶尚道の日本軍の後衛は、義兵により足止めを余儀なくされていた。水軍は李舜臣(イ・スンシン:이순신)が連戦連勝しており、日本が形勢不利となっている。
兵曹判書(ピョンジョパンソ:병조판서)李恒福(イ・ハンボク:이항복)を呼び、四面楚歌に陥った項羽の心情を例えに情に訴え、戦況が落ち着くまで遼東に言っておくのはどうだろうか?と問う宣祖。
その後、民の母としてと前置きし、自己の逃げ腰ではないような言葉を選びつつ、臣下にも遼東の内附に退避すると告げる。当然ながら大反対する臣下たち。情にほだされた李恒福だけが、一時的な堆肥であることを主張する。
立ち上がるソンニョン。そして、一歩でも国境をまたげば、この国は朝鮮ではなくなると主張する。そして、宣祖が例としてあげた安南国の王は運が良かっただけで、数多くの失敗例があるともいう。
その他の臣下も次々に反対論を主張する。けれど、このような状況になったことを臣下に責任転嫁し、李德馨(イ・ドッキョン:이덕형)に交渉をさせるようにと命ずる宣祖。
むしろ自分を殺してくれと、ソンニョン。また、どうして匹夫の言動をするのかと宣祖をたしなめる。強い口調で匹夫と言われ胸の苦しさを覚える宣祖。その後ソンニョンは李恒福をきつく叱り、しっかりしろとも言う。
光海君(クァンヘグン:광해군)が宣祖へ挨拶にやって来る。一旦は追い返そうとしたが呼び入れる。できることを粉骨砕身すると光海君。
翌日の朝会で分朝(ブンジョ:분조)を宣言する宣祖。保身をたしなめるソンニョン。すると、自分が残り世子(セジャ:세자)を遼東ヘ送ると言い出す宣祖。臣下がそれを是としないことを知っての言動だ。
むしろ良かったと宣祖を切り捨てることを主張する鄭澈(チョン・チョル)。もともと西人(ソイン:서인)はそのつもりだったのだ。
明はようやく派兵を決定する。
李舜臣の活躍に苛立つ秀吉。前田利家は脇坂安治をあてがうことを主張する。そうしろと答える秀吉。
無能で横暴な元均(ウォンギュン:원균)が手柄を横取りすることなどに苛立つ李舜臣の部下。それをたしなめる李舜臣。日本軍を撃退できればよいのだと。
ソンニョンは軍用米を集めることを命ぜられる。他の臣下にどちらについていくかと問う宣祖(ソンジョ)。多くの臣下が光海君についていくと言い、気分を害す。空気を読んだ光海君は、身軽いほうが良いと、臣下を分けることを断る。
これからは邸下のいるところが王室で朝廷だと、健勝を願うソンニョン。府院君こそ軍用米を確保するのに肩の荷が重いだろうと、光海君。
平安道定州(チョンジュ)へ到着するソンニョン。官衙では兵が民に追い立てられている。ソンニョンもまた官吏と思われめった打ちにあう。
チョンリとシン軍官に助けられたあと状況を調べさせる。王が逃げている状況なので、籠城しなければならないと思った民が反乱を起こしていたのだ。定州だけでなく各地で起きていることもわかる。
対抗するには兵が足りない。そこでソンニョンは頭を捕まえれば良いという。そして、3人の頭がいることがわかり確保することに。誘引策をしかけ、見事に3人を確保する。そして、免責する代わりに軍用米の運搬を担わせる。
そのことが光海君の耳にも入る。何人かの罪を問うべきだと主張する臣下だったが、朝廷と王室のせいだから彼らの罪を問わないという光海君。また、宣祖には告げなくても良いという。
宣祖は光海君を寧辺(ヨンビョン:영변)に残し義州(ウィジュ)に到着していた。
ソンニョンが軍用米3千石を集めたことを報告する尹斗壽(ユン・ドゥス:윤두수)。難民の暴挙は許されないと、厳罰を主張する宣祖。
すでに光海君が令書(ヨンソ:영서)を下したと、ユン・ドゥス。国事を渡した状況だからそれを撤回することはできなかった。自虐する宣祖。
1592年6月19日、明からの5000の援軍が義州に到着する。副總兵チョ・スンフンは皇帝からだと銀2万両も持参し渡す。そして、宴を断りすぐに平壌城へ行くという。宴は平壌城で開いてくれと。他の便りはなかったかと問う宣祖。特にはなかったようだ。
銀を臣下に下賜する宣祖。けれど、功を上げた兵に与えて分朝に送ってくれと断る重臣たち。そんなやりとりの中、分朝が朝廷なのかと激昂する宣祖。
明の将帥チョ・スンフンは日本軍の力を侮っている。
明の兵部尚書・石星(ソク・ソン)は宣祖が明に来られるようにと、万暦帝に願い出る。仕方なく許可する万暦帝だったが、遼東にある寬奠堡(クァンジョンボ:관전보)の空の官衙だという。そこは女真族のいるところだった。結局、来るなという意味だ。
懿仁王后(ウィインワンフ:의인왕후)は下賜された銀を光海君に送るという。
帰ってきたイ・ドッキョンは明の意思を伝える。明に来るなとの返答を知らされ落胆する宣祖。
翌日、分朝と合致すると言い出す宣祖。
敵陣に入って敵陣を混乱させ、官軍と義兵を奨励しようと、江原道に移ることを決める光海君。
懲毖録(チンビロク:징비록) 第23・24話視聴感想(あらすじ含む)に続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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