ハ・ジウォン(하지원)、チュ・ジンモ(주진모)、チ・チャンウク(지창욱)主演の韓国ドラマ
奇皇后(キ・ファンフ:기황후:きこうごう)の放送直前スペシャルがNHKBSプレミアムで本日7月27日午後9時から放送されます。
本放送は、NHKBSプレミアムで8月3日からスタートです。
奇皇后 キャスト・登場人物紹介(改訂版)
『放送に先駆け、特別番組では、豪華共演となったハ・ジウォン、チュ・ジンモ、チ・チャンウクの特別インタビューや、舞台裏満載のメイキング映像など、ドラマの見どころをたっぷり紹介します!』
との内容だそうです。
奇皇后の本放送に合わせて歴史解説をしていきますよ!
まだまだ先の話だと思っていたのですが、本放送は来週から始まるのですね~。
この2ヶ月ほど、過去さほど真剣に学んでいなかった高麗史(コリョサ:고려사)を読んだりしていました。高麗史と言っても漠然とした高麗(コリョ:고려)の歴史ではなく歴史書の話です。
朝鮮第4代世宗(セジョン:세종)の時代にあの有名な鄭麟趾(チョン・インジ;정인지)達を中心に編纂された高麗の正史です。
借りてきた本はただ漢文がズラリと並んでいるだけのものでかなり苦労しながら読みました。読んだというより眺めたという方が正しいかもしれません(笑)
ただし、ボクの専門は一応、朝鮮王朝史なので、元(げん)にまでまたがったこの時代を把握するのにはかなりの労力を要しました。そのため、解説がおぼつかなくなるかもしれませんが、予めご了承ください。
というのも、朝鮮に関しては漢字とハングルがわかれば情報自体はつかむことができるものの、高麗末期は元とのからみで、モンゴル語も把握する必要が生じます。
特に人名は3言語の表記があり、例えば男性主人公のタファンは、漢字で書くと妥懽貼睦爾と書いてタファンチョプモギ(타환첩목이)と読むのですが、モンゴル語だとトゴン・テムルになります。
また、王の場合には廟号を把握しなければなりませんが、タファンの場合には元での廟号は恵宗(ヘジョン:혜종)で、後続王朝の明(みん)は追諡号として順帝(スンジョン:순제)と名づけられました。さらに、韓国では元順帝(ウォンスンジョン:원순제)と呼びます。
これらを全て把握しておかないと同一人物として紐付けできません。すべての人に少なからず複数の名称があるため、その処理は膨大な量となります。
もちろん、ドラマを試聴する際には1つだけ(登場人物によっては2つ)覚えておけばよいですよ。
半島は旧来から漢字文化圏であるため、史書も全て漢字で書かれています。これをハングル読みすること自体はさほど難しくないのですが、その2つを覚えておいてもモンゴル語の名称を覚えておかないと情報がうまく紐付けできないのです。
しかも、モンゴル語の名称に関しては似たような名前が多くて泣きそうになります。この時代には高麗王にもモンゴル語の名称があるのですが、これが更に混乱に拍車をかけます。
このあたりのことも含めて、勉強しながら解説していきますのでお楽しみに!
文責:韓国ドラマあらすじ団
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