ユンソンは中殿が産み処分されそうになった子を奪還し、妓房(キバン:기방)にあずけていた。
ラオンがさらわれそうになる。
母は後ろから殴られ気を失う。
間一髪のところで助けに来るピョンヨン。
賊を一人逃したものの、ラオンたちは無事だった。
そうとは知らずに、ニセの孫を抱くキム・ホン。
父からのねぎらいを受けて嬉しそうな中殿。
ほんとうにそう幸せですか?と、ユンソン。
そして、あざ笑うように息を吐く。
キム・ウィギョと会っていた上役の男を尾行していたピョンヨンは、その男を取り押さえる。
もしも私が発覚したら、白雲会はどうなるか?お前や尚膳(サンソン)は?どうせお前は私をどうにもできない、お前が生涯世子のそばで間者として植えられていたという事実が明らかになる日、怖いから、そうではないか?どうした?考えただけで辛いか?だから私がそう忠告してやったではないか、世子は、決してお前の友ではないと!と、男。
男を殴るピョンヨン。
すると、兵に囲まれる。
ヨンの命で男を追捕しにやってきた兵だった。
便殿。
自分を誘引して謀反の罪を被せようとした男を追捕したと、ヨン。
誰かの指図でそうしたと言っているとも。
すぐに刑曹(ヒョンジョ:형조)へと言うキム・グンギョだったが、皆の前で明らかにすると、ヨン。
キム・ウィギョも焦りを隠せない様子だったが、キム・ホンは冷静だ。
ラオンを尋ねるハン・サンイク。
お前を尋ねたのも、お前の父の意志を共にしようとしてだと話す。
私は嫌ですと、ラオン。
世子邸下のせいか?邸下はあの日この日と国婚を延ばされている、よく眠ることもよく召し上がることもできずと、ハン・サンイク。
また、絡まって固く結ばった糸を未練なく切らねばならない、それが世子のための道だとも。
医員を連れて、白雲会の男を暗殺しに行くキム・ウィギョとキム・グンギョ。
自分を害そうとした男が気になりやって来たヨン。
誰にもあの男が大逆罪人だと言ってないのに、キム・ウィギョが知っていたので、そのことを指摘するヨン。
内禁衛将(ネグミジャン:내금위장)に、敢えてあの者が誰か知っているかと問うヨン。
知らないと答える内禁衛将。
直接聞けば誰が背後かわかると、ヨン。
けれど、その男はすでに死んでいた。
また、推鞫も終える前に罪人の体に手をつけたのか!と、ヨン。
便殿での会議。
遅れてやって来たキム・ホンは官服を脱ぎ平服でやって来る。
領議政(ヨンイジョン:영의정)の教旨と印章までも持参していた。
そうして自分の無罪を証明しようとしているのだ。
他の方法で無辜を証明されよと、ヨン。
すると、他の者たちも、皆罪人だから罷免してくれと言い始める。
小臣の忠心を信じられるなら、邸下と私の間を離間し欺罔する逆賊の輩を、直ちに皆捉えて命を待ちますと、キム・ホン。
ラオンが手配される。
その張り紙を次々と剥がす男。
これ以上、都城内に居るのは難しいようですと、ピョンヨン。
すぐ去るということだな?・・・あいつほんとに、私に問いたいことも聞きたい言葉もないのか?問い詰めることも、お願いすることも、私が気になったり会いたくないのか?生きているには生きているのか?・・・ピョンヨン、何も尋ねないという一言、忘れてくれ・・・一度だけ、たった一度だけでも会わせてくれることはできるか?と、ヨン。
ラオンに対して、誰も知らない場所へ行こうかと語りかける母。
そうね、去ろう、ほかのところへ行って生きよう、だけど母さん、その前に必ずしなければならないことがあるの、ちゃんと送ってあげること、私なしでもちゃんと生きていけるように、もしかして私の場所に他の人が入って来ても・・・と、ラオン。
お前に未練を持たないように?と、母。
いいえ、私に申し訳無く思わないようにと、ラオン。
ラオンを抱き締め涙する母。
ラオンもまた涙している。
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