チマチョゴリを着ることができなかった昔を思い出し、涙するサムノム。
市井に出て、再び丁若鏞(チョン・ヤギョン:정약용)に助言を仰ぐヨン。
この戦いの目的は勝利ですか?変化ですか?と言われ、何かを感じ取る。
部屋の隅でうずくまっているヨンウン翁主。
何を言っても反応しない翁主に、質問に答えてくれなくてもいい、自分も隠していることがとても多いと、サムノム。
何かわからないけど、私はアギシの気持ちが少しわかるようです、なぜなら、私もまだ閉じこめられているから、無理に隠れているけど、誰かが門を開けるかと、バレるかと、恐れに震えて・・・私達はいつになれば、私達の手で門を開けて出て行けるでしょうか?とも。
式年試(シンニョンシ)を予定通りするので出仕してくれと、キム・ホンに告げるヨン。
これからでも懸命な判断をして、すべてのことを原理原則通りなされば、我々も世子を輔弼すると、キム・ホン。
心配しないでくれ、必ずそなたたちが望む原理原則通りに科挙を行うと、ヨン。
式年試の試題が発表される。
安東金氏(アンドンキムシ:안동김씨)たちは試題を知っていたため、答案を持ち込んでいた。
けれど、そこにヨンがやって来て新たな試題を発表する。
『反対のための反対、どうやって説得するのか?』
書庫。
腕飾りを外すサムノム。
ヨンがやって来る。
私がいない時間、私がないところとよく避けて通っているな、誰より私をよく知っているお前だから、隠れようとすれば、勝ち抜ける方法がないと、ヨン。
邸下を見守っている目、邸下に向けられた耳があまりにも多く、私と一緒にいば、一時も休まる日がないでしょうと、サムノム。
それなら、お前と一緒にいない私は休まっていそうか?と、ヨン。
邸下、内官として邸下のそばにいる時は、私が十に一つくらいは使い物になる人に感じられました、けれど、今は違います、もしかして私のせいで苦境に立たされてはないか?害を被られてないか?気をもんで、一歩近づくことが怖いです・・・
(腕飾りを置き)・・・恥も外聞もありませんが、出宮させてくだされば、その恩恵忘れないで良く暮らします。 申し訳ありません、邸下と、サムノム。
本当にお前が望むことがそれなのか?と、ヨン。
はいと、サムノム。
私に、してやることができ、またしてやりたい事が数百数千もあるのに、たかだか私に望むことがそれだというのか?隠れて逃げて私を見ずに暮すということが、私が最初で最後に求めたお前の姿だというのか?
そうですと、サムノム。
よくわかった、もう行けと、ヨン。
ヨンウン翁主がとある部屋へ行き昔のことを回想する。
中殿(チュンジョン:중전)付きの尚宮だろうか?
世子に伝えろということは何だ?と、迫るキム・ホン。
どうして?伝えればダメなことでもあるのですか?私を殺して真実が隠せると信じるなら、勝手になさりませと、尚宮。
尚宮を剣で刺すキム・ホンの部下。
私は死んでもここを去らず知らせる、中殿ママの悔しい死を・・・と言い絶命する尚宮。
ヨンウン翁主はその様子を箪笥の中に隠れて見てしまったのだ。
そして、キム・ホンに扉を開けられそうないなったため、完全にトラウマと化してしまったようだ。
ところでアギシ、そこにはどうして行ったのですか?・・・嫌なら答えなくてもいいですと、サムノム。
帳面に文字を書き始めるヨンウン翁主。
ホン内官が言ったではないか、私達はいつになったら私達の手で門を開け出ていけるか・・・と。
笑みを返すサムノム。
ヨンウン翁主が心配でやって来たヨンは、サムノムとともに場所を変える。
後悔した、最後まで知らないふりをすることを、わずかに見えれば逃げる工夫だけすることを、私があらかじめ知っていたら、そうしたら、内官か女人かと悩まなかっただろう、ただお前をもう少し、長く、そばに置く方法を悩んだはずだ、お前をさらに深く推し量ることができなくて、すまないと、ヨン。
お気をつけて、邸下と言い、行こうとするサムノム。
サムノムの腕を掴み・・・けれどだ、それにもかかわらず、耐えてはくれないか? 他の場所でなく、ここに、私のそばでと、ヨン。
科挙に合格したチョン若様が出仕する。
痩せて帰ってきたミョンウン公主と偶然の再会を果たす。
けれどチョン若様は、相変わらずウォリが公主だと思っている。
科挙の結果、安東金氏(アンドンキムシ)は意外にも実力で多くの合格者を出していた。
ヨンは改めてキム・ホンに対し、実力でのみ人材を選ぶと明言する。
頷くだけのキム・ホン。
こうして重臣たちは朝廷に戻ることに。
自分の人材がいないことを痛感し、世子の人を作るべく国婚を準備せよと、尚膳(サンソン:상선)に告げる王。
ヨンウン翁主に連れられていった先の回廊にヨンがいた。
ヨンウン翁主はすぐに去ってしまう。
サムノムに気づくヨン。
ヨンウン翁主とサムノムとの間で決めた手信号で、ヨンが何かを語り始める。
ヨンウン翁主からヨンが教えてもらったのだ。
私が、お前を、好きだ・・・いや、恋慕している・・・(ヨンウン翁主:ホン内官、それなら、行かないでと言いたい時はどうすればいいの? サムノム:ん~、これはどうでしょう?見ていてください)・・・離れることなく、私のそばにいよ・・・
涙を浮かべヨンを見つめるサムノム。
邸下、これは何をなさっているので?と、チョン内官。
遠くに離れていろという意味だと、ヨン。
チマチョゴリと化粧を用意するサムノム。
いつまで男姿でいなければならないかと母に尋ねた時、母は、自分を守ることができるまでと答えていた。
お母さん、私もう大丈夫よね?お母さんのいない10年の間、さっそうとちゃんと生きたし、一人でも、私を守ることができる程、しっかり大きくなったからと、サムノム。
チマチョゴリ姿のサムノムがヨンの前に現れる。
女人のお前を、どのように呼べば良いのか?と、ヨン。
ホン・ラオンです邸下と、サムノム。
ホン・ラオン・・・ラオン!と、ヨン。
雲が描いた月明かり 第10話あらすじに続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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