チョン・ユミ(정유미)、オ・ジホ(오지호)、キム・ドンウク(김동욱)、イ・シア(이시아)、チョン・ソミン(전소민)主演でJTBCにより2014年12月12日から放送された
イニョプの道(原題:下女たち:ハニョドゥル:하녀들)
のあらすじ、キャスト、登場人物紹介です。
韓国の公式サイトの内容を翻訳加工しています。若干のあらすじのネタバレも内包しています。
その点はご了承の上、ご覧ください!
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イニョプの道(原題:下女たち)作品データ
- 韓国JTBCで2014年12月12日から放送開始の韓国ドラマ
- 脚本:チョ・ヒョンギョン(조현경)
- 演出:チョ・ヒョンタク(조현탁)
- あらすじ:朝鮮時代の奴婢の話を描いたモダン史劇で、身分と階級を跳び越える運命克服のストーリーを描いたドラマ。
イニョプの道(原題:下女たち) 主要キャスト
クク・イニョプ(국인엽)役 チョン・・ユミ(정유미)
運命に挑戦する女性。最も美しい時私を…殺して。私を殺して
今は行廊(ヘンナン)の顧問官(小間使い)扱いなどを受け取る悲しい身の上だが、わずか先日までは開国功臣、権力者の一人娘だった。
花容月態(ファヨンウォルテ:화용월태)な美しい容貌とトレンドセッターらしい服装で漢陽(ハニャン)一のクイーンカードとして君臨していた時期、詩書・画にまで長けた彼女は、都城内の娘たちに公認されたロールモデルだったというが、おじさんファン、年下ファンを問わない強力なファンクラブを率いてきた華やかな過去の所有者、高慢と孤高さが度を越え、天上天下唯我独尊!
レベルの合う都城のキングカードを誇っているウンギと時代をリードする恋愛結婚で運命を自ら選択しようとしたが・・・
長い情人が一つになった日、花睡夢見る婚礼の日!婚礼装束を身にまとい蝶のように互いにお辞儀する時に破局は来た。婚礼床がひっくり返り、父が連れて行かれる。謀反だという。 そんなはずない。陰謀であり濡れ衣だけど・・・抜け出す道がない。
生きることのできる道は・・・なかった!婚姻は破られ父は処刑され、イニョプは底下女に転落する。誰なのか。父を死に至らせた者は!家を滅門させた元凶は!挫折に耐え切れず、自殺を試みた彼女を救ってくれた人は、使用人のムミョンだった。
婚約者ウンギはのちに親しくしていた妹分ユノクの新郎になる。 朝鮮天地、頼るところが一つもないのに・・・賤婢の身で昔の恋は贅沢で、新しい恋は蛮勇だった。
血の涙の私は通過儀礼を経て下女となり未来を放棄しない! 父の汚名・寃罪を晴らすその日まで!死なず生き残るだろう。 必ず生き残って失われたすべてのものを取り戻していく!
ムミョン(무명)役 オ・ジホ(오지호)
朝鮮時代のミステリー花美男、高麗復興秘密結社マヌォル党(満月党?彎月党?:만월당)のアンダーカバーな運命を作っていく男
「生き残ってください!そうしてこそ、復讐でも何でもできるから」
高麗復権勢力マヌォル党の秘密決死党員だ。組織の命令で兵曹判書ホ・ウンチャム大監の家に侵入、奴婢3000人あまりの大手・兵曹判書(ピョンジョパンソ:병조판서)宅で最年少首奴に上がり、有能なCEOとして飛ばしているさなかだ。
漢陽の奴婢界で位階秩序が崩れると、猜忌や嫉妬がいたずらではないが、優れた経営能力と武芸の実力で最高の地位を守っている。鋭敏で、賢明なうえ、人物も良くて品もよく、主人たちの信任はもちろん、下女たちの間で人気投票1位を走る。
強烈で時には孤独な憂愁の目つきはプライドの高い良家の令嬢の気持ちもグッと引きつけ!性分は誘惑を非とするが、任務に必要であると判断されれば、決心して恥知らず、天下のろくでなしにもなって、この女あの女と泣かせる悪い男もなるのに!
ところで問題が生じた。二重に身分を隠して生きている間に、一人の女性が心に入ってきた。 逆党の濡れ衣を着せられ処刑された府院君の娘イニョプだ。愛する女性とともに身分を取り戻すのか、反逆者として歴史の裏側に名もなく消えていくのか!
キム・ウンギ(김은기)役 キム・ドンウク(김동욱)
イニョプの許嫁、戸判キム・チグォンの末の息子。ロマンチスト、運命にまきこまれた男
「お前が上がってくることができないならば、私が降りて行くよ。最も低くなり卑しくなっても、お前のそばにいるよ。天が授けた縁は、人が破ることができないから」
都城内最もホットで前途有望な若様で、多くの女性たちの関心を一身に受けている。早目に初試に合格した成均館(ソンギュングァン)の儒者として、学問なら学問、外貌ならば外貌、武芸ならば武芸、どれか一つ陥ることがない。何より都城内の最高の大金持ち戸判宅の瓊枝玉葉な末息子でもある。
毎朝、愛する女性に花を配達する朝鮮のロマンチスト。苦しさはまったく分からないと思った貴公子だが、気苦労がひそかに洒落にならない。世の中に生まれて愛と自愛より、憎しみと願望を先に習ったので、権力に盲目な父と不浄な母を通いて、孤独だということと絶望を知るようになった。
京妻(本妻)と郷妻(妾)、2つの家の暮らしも足りず、都城に妓女まで招いて座らせ隠れ家を作った父と母の行動に挫折も深かった。
イニョプは漆黒のような幼年期の闇の中で一筋の光になったし、花のようにきれいに育ち、一つだけの愛となった。けれど、その愛は逆党の娘となって下女に落ちてしまうけれど!
ノリゲ(おもちゃ)として持つことはできても新婦とすることはできないのだ。逃げ出しもしたかった。二人一緒なら地獄でも良かった。けれど、焦る心とは関係なく、彼女はますます遠ざかって行って!変わった身分を言い訳する彼女の言葉を、これ以上信じることはできないけれど!
他の男ができたんだ。首が裂け血が逆流することだ。あきれたのは、それにもかかわらず、この愛が止まられないということ。暖かくて純粋だった初恋は愛憎に変わって行き、憎しみの刃は恋敵であるムミョンに向かう。ムミョンとウンギはそんなに対決をすることになるけれど!
ホ・ユノク(허윤옥)役 イ・シア(이시아)
礼曹判書ホ・ウンチャムの大監の娘、イニョプの主人であるお嬢さん、運命を勘違いした女
オンニ(姐さん)の婚約者はもう私の新郎になるのよ!
可愛くてませてちゃっかりしている外貌。望むのがある時は口の中の舌のようにふるまって愛嬌を振りまくが、目標を達成すればすぐに後頭部を打つことが可能な反正女。時々はわざと間抜けのように、責任を免れて追及を避ける。
イニョプとは漢陽(ハニャン:한양)のイケてる女性の席を置いて競争した間で、表面では姉妹という仲良しだが、心中では勝てずやきもき!本人はライバルだと考えるがすべての面で一段階下として、万年二番目として過ごした。
友達の前では格別気を使わないふりをしてイニョプにも大変親切にふるまうが、下女の前では劣等感にぎっしり埋まって絡まった内心があらわれてしまう。だから両家の下女にまで露骨な競争構図が作られ、内外で牽制する仲になるけれど・・・
賎婢の奈落に落ちたイニョプが、よりによって我が家にくるべきことは、また何?
表面では哀れに思うふりをして、ことごとにこらしめる。 ただの一度もまともに勝ってみたことなかったイニョプを厳しく踏む時の快感とは!あ、生きがいを感じる。
いよいよ漢陽のクィーンに登板、虎のいない世の中でキツネが王の役割をすることになるけれど!しかし、下女になってもイニョプの男たちは心変わりすることを知らず、サウォリの忠心も相変わらずだ。
愛されるなかった存在、選ばれなかった女の恨が、それなりに可愛かった悪女を冷たい魔女にしていくのだが!
しかし、そのような彼女にも、愛にオールインすることができる熱い気持ちが息をしていた。
タンジ(단지)役 チョン・ソミン(전소민)
兵判宅の女賤。主人の家の若様ユンソの内縁の女。運命を楽しむ女
人はね、未来があってこそ生きるのではないの?みてなさい、タンジの人生このままでは終わらせない!
下女界の味噌(テンジャン)女。自他公認トラブルメーカーで普段の生活態度は警告があふれ出るF!しかし料理の手並みだけはAだ。厨の右腕だが奪われた離れの小間使いの座を虎視耽々狙う。
冷水に手を漬ける小さい仕事より、お嬢さんひとりのムラッ気に合わせれば万事良い蜜職務、その職がすご~く引く。飯炊き女よりは妓生(キーセン:기생)の家に似合いそうな色気あふれるグラマー!趣味は花化粧、特技は男の誘惑、凄くクールで大胆だ。
時には少し馬鹿っぽいが、本人はそれが魅力ポイントって?賢い女は男たちが嫌いなのだ。
階層の区分なしで漢陽の男女相悦之詞に広々と通している恋愛消息筋であり、自他公認朝鮮時代の特級選手ということができる。
境遇嘆き?そんなことしてみたこと、正直ない・・・こともない。奥様のパフが、若奥様のノリゲが、お嬢さんの花靴が欲しかった時!私も両班ならば・・・!!嘆きが胸に食い込んだ。
それで、彼女の人生目標は身分上昇!金持ちの両班男のもとに尋ねて運命を直すのが願いだ。彼女の名前はタンジ(小さな瓶という意味)!それでも誰でも入れはしない。あくまでも相手は本人が直接選ぶ。いくら両班でも例外はない。
どこの誰かいない?しわがよった人生を、ささっとアイロンのようにきれいに伸ばす男が!
クク・ユ家 関連人物
クク・ユ(국유)役 チョン・ノミン(전노민)
イン・ヨプの父。親朝鮮の開国功臣。李成桂(イ・ソンゲ:이성계)の臣下。
朝鮮初期。まだ不安なだけの新しい国、第一次・第二次王子の乱まで起き、王室の兄弟同士互いに死に殺す惨劇が起き・・・衝撃で病床についたイ・ソンゲは高麗(コリョ:고려)の復興と新しい勢力の跋扈を心配し、クク・ユに満月党(マヌォルダン)をせん滅しろとの密旨を下すが・・・。
兄弟を殺しながら父の龍床を奪った李芳遠(イ・バンウォン:이방원)は信じることも許すこともできなかった。
クク・ユは満月党(マヌォルダン)と呼ばれる開城の商団が、実際のところは高麗の復興を試みる残存勢力の本拠地であり、漢陽(ハニャン:한양)の権臣の中に彼らのスポンサーが多数存在するという衝撃的な証拠を次から次へ確保するけれど!
下人のトックの背信で、密使の役割をしたことが逆に逆徒の一員として誤解を受け・・・密命を保証するイ・ソンゲは痴呆にかかって孤立無援!結局、悔しい死に至ることになるのだが・・・。
サウォリ(사월이)役 イ・チョヒ(이초희)
イニョプの小間使い。四月に生まれたと、サウォリ(四月)になった少女。
誠意無く作った名前のように、誰からも貴重な待遇を受けられない自分の立場を早くから私の運命として受け入れ、プロ下女の道を歩いた。
断定できる有能な模範メイドで、業務成績は当然独歩的なA+だ。 地味な顔、年に比べて子どもっぽく見えるスタイル。
普段はいるようでいないように静かだが、イニョプお嬢さんのためなら、子を守る親犬のように荒っぽくなる。
料理と裁縫はもちろん、巻き割から畑仕事まで、行廊のことなら領域区分なく何でも万能だ。特に、裁縫はまさに神の境地。道音痴なイニョプの世話をするために、方向感覚は人間のカーナビ水準となった。
恋愛の方は残念にも母胎ソロ。生まれはイニョプの母方の実家から送ってきた乳母の娘だ。クク家がばらばらになった後に、開城(ケソン)の官衙の官婢として送られるが、旧主人を忘れないでしきりに逃亡を行い、その都度推奴(チュノ)につかまっている。
ブラックリストに載ってドンプムニョ(同寝女と同義)となるはずだった運命からかろうじて助かり、再びイニョプのもとに戻るのだけど!
主人のために命までも捧げる志操ある下女!
プンイ(풍이)役 イム・ヒョンソン(임현성)
便処理係。主人に信頼を得ているトックに嫉妬しており、突然に家が粉々に砕けるとなると、すぐにこれが何の始まりなのかと思う。
サウォリに気持ちを置いていたが、イニョプお嬢さんが賎婢に落ちるとすぐにサウォルを気にかけもしない。
イニョプと共にユノクの奴婢へ渡るが、恐れもなく軽薄にも、使えた主人を見下げてイニョプの人生をより一層辛くさせるのだけど・・・。
トック(덕구)役 チ・スンヒョン(지승현)
クク・ユ大監の忠僕。
主人の密命を受けて満月党(マヌォルダン)に偽装潜入を敢行するほど信頼が厚かった忠僕だ。
一つの任務途中で誰かの密告でホ・ウンチャムに捕らわれて脅迫と懐柔を受け、結局、主人を裏切ることになる人物。
そうしてすでに故人となったクク・ユの恨みを晴らすために命をかける、一代反転を提供する。
キム・チグォン家 関連人物
キム・チグォン(김치권)役 キム・ガプス(김갑수)
戸曹判書(ホジョパンソ:호조판서)/ウンギの父
開国とともにに開京から漢陽に遷都、新都市が建てられるとすぐに素早い不動産投資で財産を増やした。
イ・バンウォンに政治資金を援助して戸曹を掌握、新政府の主な金脈になる。
妻が他の男を入れて怪しいうわさを作っても、見て見ぬふり、聞いても聞かぬふりだ。
開京に郷妻、漢陽に京妻を置き、妓女カヒアとも怪しい関係であることを見れば、女色を楽しむようだが、そのどの女性にもそばを与えずに利用だけする。
財産はどの家にも遅れを取らないけれど、まだ権勢が弱い。
姻戚関係を利用しようと、開国功臣クク氏家門と姻戚を結ぼうとするが、クク・ユが高麗復興秘密結社団の一員という謀略を受けて賜死されるとすぐに、いつ会ったのかと素知らぬふり。
以前の婚談をなかったことにして、再び名門家門との婚礼を企てるが、戸判宅の一人娘ユノクがレーダー網にぴったりかかった。
飛ばしてしまった機会を取り戻すチャンスだ。満月党(マヌォルダン)に絡んだ途方もない秘密を有している人物。このように新しい国の朝廷で、勢いを得ようと努める権力欲の化身のような彼に、誰も知らない途方もない秘密があったので。
ハン氏夫人(ハンシ プイン:한씨부인)役 チン・ヒギョン(진희경)
ウンギの母キム・チグォンの京妻。判書家の奥様で、教養と品位不足で、漢陽の社交界で威信を立てることができない。
夫は情もないし、自分はどこへ行って待遇も受けられないし、空虚な心を男で埋める。
からだ良いと噂になった兵判宅のトクセもそそのかしてみて、顔では班家の若様も顔負けというムミョンも会ってみるが、みな私の気持ちのようではない。
悲しくも班家の女性にしては、ひどく無知でほとんど文盲水準。本来勉強するのが嫌いで、実家でも女だと言って何一つまともに教えていない。それでも人物は抜けてないと自負心に満ちている。たとえ夫は牛・鶏のように見ていても。
パウ(바우)役 ヤン・スンピル(양승필)
ウンギの使用人(パンジャ)。ウンギ家の忠僕。
この家の情報通でキム・チグォンの情報力の核心だ。少し俗情が深く男らしい。
ホ・ウンチャム家 関連人物
ホ・ウンチャム大監(ホ・ウンチャム テガム:허응참 대감)役 パク・チョルミン(박철민)
ユノクの父/兵曹判書(ピョンジョパンソ:병조판서)
朝鮮の主な建国勢力であり王子の乱でイ・バンウォンの側に立ち、主君の即位後要職に座った。 イ・ソンゲの方に立ったインニョプの父クク・ユとは、やむを得ず静的になってしまった仲。
クク・ユは当時の国王だったイ・ソンゲの意に従うのを忠だと見たし、ホ・ウンチャムは大義を掲げたパンウォンの意に従うのを忠だと感じた。
互いに世界観が違っただけで個人的な怨恨はなかったが、イ・ソンゲの失脚と共に退いたクク・ユが高麗復興を試みる秘密結社の一員という告変を受け、彼を捕らえて拷問する。
クク・ユは自白しなかったが。彼の家奴トックが証言し、家の中から証拠物も続出して処刑させる。
しかし、クク・ユの自白がなかったのが・・・この上なく引っかかる。
朝廷では有能な家臣で、花柳界の噂になる風流客で、家では厳妻ユン氏夫人に身動きもできない恐妻家。
ユン氏夫人(ユンシ プイン:윤씨부인)役 チョン・ミソン(전미선)
ユノクの母。自他公認の内助の女王。家の中のカリスマ!
子供には厳格で、下の者達の取り締まりが確実な大家宅の奥様。
高麗朝から家勢がしっかりした伝統の権門勢家で、新しい国・朝鮮でも、決して無視できないれっきとした家の出身だ。
貧しい新進官吏ホ・ウンチャムをピックアップして婿としたこと。
朝鮮の開国に大きい功績を立てていた夫の家は、実家の後援に力づけられ、現朝廷の実力者としての位置を確立した。
そのような姻戚関係により儒教的価値観が座を占めた時代の雰囲気でも、夫と対等に家を導いていく女丈夫であり、ホ大監もまた、そのような妻を尊重するけれど・・・彼女の内面奥深いところには、誰も分からないコンプレックスが存在する。
夫の女を政治的に処理してしまう陰湿さが入った。
愛されるために、どのようにすすればいいか分からないが、自身の座を守るために何をしなければならないかは分かるのだ。
ほどほどに大変なことにはまばたき一つせず静かに処理する大胆さを持った。
夫が触れ下女は、いちはやく取り除き、腹違いの兄弟が世の中に出てこないように徹底的に管理する。
ホ・ユンソ(허윤서)役 イ・イギョン(이이경)
ユノクの兄。
周辺の高官の子供たちは、約束でもしたように皆少年登科し、できなくても若干の年齢には御賜花をかぶるのに、一人で未だ科挙に及第できないホ氏家の長男。
妻がいながらも、機会さえあれば逸脱を狙うさまよう魂だ。
幼い時は聡明で神童の声も聞き、母親の計画的な私教育で学問も日進月歩、その誰も及第を疑わなかった。
彼自身も落第が衝撃なのに、父の不満気な視線とすごく強い母の気に押さえられると、それなりに残っていた気概も折れてしまった。
蔭敍(ウムソ:음서)でおおまかに出仕すれば良いはずなのに、父親は科挙を通した正式な出仕だけ認めると宣言、ユンソの選択肢を遮った。
上手く行くママ友の子ウンギによるストレスを、初めての情人タンジを通じて慰められるけれど・・・タンジのほか他の女たちにもいつも引かれるというのがワナ!
けれど、それなりにタンジに対する愛は真心だ。
蔭敍・・・科挙によらない高官の子弟の登用
嫁 カン氏夫人(ミョヌリ カンシ プイン:며느리 강씨부인)役 イ・エル(이엘)
ホ・ユンソの夫人。
名門家の一人娘でわがままに育って性格もダメだ。自分勝手だ。
けれど、それなりに可愛いところを持っていたりもして純真だ。
夫の浮気性に酒浸りで対応する、恐ろしい姑もどうしようもないやっかい者嫁。
タンジが夫の情婦とも知らずに恋愛コーチングを受け、ユンソとタンジの関係を知るようになって震怒、タンジを他の下男と強制結婚させようとする。
ホ・ウンチャム宅の奴婢たち
針母(チムモ タンジネ:침모 단지네)役 イ・ヨンギョン(이연경)
タンジの母。
初めての男はホ。ウンチャム。大監マニムが自身を守ってくれないという事実を早目に悟り、むなしい夢を見ないで虎の奥様がさせる通りに、他の奴婢と対となった。
毎年ぞろぞろアメのように子を産み、主人宅の財産を増やしたが、全部奪われて膝下に残った血筋はタンジ一人だ。
正式に婚礼を上げたことはないが、夫の役割をしていたタンジの父親は、主人に従い外敵掃討に出て戦死、未亡人となる。
ユンソとユノク兄妹の乳母の役割で、青春が過ぎ去り、一人残ったタンジをどのようにしてでも平凡に相手に送ることが願いなのに、この浮気な小娘が、母の話は聞かず、若様ユンソと懇ろな仲になったせいで気苦労が多すぎる。
娘が母の運命を引き継ぐことになるか心配するけれど・・・
饌母 ヘサン(チャンモ ヘサン:찬모 해상)役 チェ・グッキ(채국희)
下女たちの首長、大家族の一日三食の責任を負う台所の責任者。実質的な下女長で中行廊(内行廊)の最高首長だ。
行廊下女の間では奥様よりさらに恐ろしい上司。
賞罰ではない心理戦で、下女たちを意のままにする人間経営の鬼才で、ユン氏夫人の信任が厚い。
高麗末宮中水剌間(スラッカン:수라간)出身の内人という説も、王室占辞(占い師)だったとの説もあるが、確認されたことがない。
班家の奥様を相手に占辞を見てやるのだが、今はユン氏夫人専属だ。
行廊家族が先を争って吉凶禍福を尋ねるが、同じ行廊家族には一切言葉がない。
これから起きる事件のキーを握っていたりもするミステリアスな人物。
トクセ(떡쇠)役 キム・ジョンフン(김종훈)
ムルダムサリ(물담사리:水汲みの若い下男)。
毎日百本の薪を割り、水背負子(しょいこ)を運び、名節の時ごとに杵を打って鍛えられた筋肉で。漢陽一番の良い体との声を聞く。
ムミョンの次に両班宅の女子供に選好度が高いが、スキャンダルはない。
それもそのはず、ひたすらタンジにだけ刺さっている一片丹心なので!
欠けたところのない娘を触って責任も負わないユンソの姿を、見たくなくて死にそうだ。
彼が食べる食べ物と衣服にいたずらをして、小心な復讐するけれど・・・
ケットンイ(개똥이)役 チョン・スジン(전수진)
ユノクの小間使い、業務能力ゼロ。
有能になりたくもなく料理も針仕事も興味ない。
けれど、格好で絶対味覚なので、両班たちよりさらに美食家。
食べ物に腐った兆しが見えれば、一番最初に気づき、まさにもらう食べ物は口にも当てない。
倉庫キーを複製、ひっそりと持ち歩いて大事な食べ物の材料を引き出して、夜ごと自分一人で事前試食が趣味。
行廊台所から出る残飯は口にもしないで、母屋の台所から出るものだけむさぼる。
本人はタンジの親友と考えるが、タンジ団地はどうだか。
何の考えもなくて、浮び次第吐きだす慇懃思考の固まり.。
ケットンイ(犬の糞)という名前が嫌いで、自分一人でコッニミ(お花)に改名したが、誰も呼んでくれない。
高貴な両班宅のお嬢さんから下女に転落したイニョプが、心内ではダメだ。
ヨンチュン(용춘)役 シム・フンギ(심훈기)
作男・社堂牌(サダンペ:사당패)出身で、一時上手く行ったスターだったが、賭博に陥って借金が幾何学的に増え、自意反他意反、契約職の奴婢である作男になった。
私のクセはどうしようもないと、持って生まれた気ぜわしさで、ホ大監宅の下女たちの金まで引き出して、来る日も来る日も賭博場に注ぎ込んでいる。
旦那の愛がひもじいこの家の嫁カン氏がヨンチュンのレーダーにかかり、一財産を駄目にする。
オギ(옥이)役 キム・ヘナ(김혜나)
ホ・ウンチャムが手を付けた下女。
朝鮮王室
太宗(テジョン:태종)李芳遠(イ・バンウォン:이방원)役 アン・ネサン(안내상)
朝鮮第3代王。太祖(テジョ)李成桂(イ・ソンゲ)と神懿王后韓氏(シニワンフ ハンシ:신의왕후 한씨)の間の5男で、イ・ソンゲの息子のうち最も賢くて緻密だという評価を聞く。
果敢で行動力がある人物。高麗末、鄭夢周(チョンモンジュ:정몽주)の攻勢で家が危機に処すると、すぐに善地橋(後日、善竹橋:ソンジュッキョに改称される)で彼を撃殺して反転の契機を作る。
それにもかかわらず、父王が自身を認めないので王子の乱を起こし、鄭道伝(チョン・ドジョン:정도전)と世子パンソクなどを除去した後、政治的実権を掌握、兄・定宗(チョンジョン:정종)の後を続いて宝位に上がる。
太祖(テジョ:태조)李成桂(イ・ソンゲ:이성계)役 イ・ドギョン(이도경)
朝鮮の創業君主。北方の武将で三峰(サムボン:삼봉)鄭道伝(チョン・ドジョン)を家臣として無血革命で王位に上がった。
歴史上類例がない洗練された方式の王朝交替だったが、実際に血風は子供の代で吹いた。
末っ子パンソクを世子にあげた父王の処置に不満を抱いたイ・バンウォンが、王子の乱を起こしたこと。
腹違いの兄弟だった王子は全部死に、婿の李濟(イ・ジェ:이제)まで惨殺される。
王位から退いて咸興(ハムン:함흥)の仮宮に隠遁するが、復権の機会をあきらめなかったのに・・・痴呆で精神が一進一退したせいで、色々な人を困らさせる。
その他
カヒア(가희아)役 イ・チェヨン(이채영)
妓女/ムミョンの情報部員
太宗実録に登場する実存の人物で、当代の有名な大臣・判書が、彼女を占めるために通りで公開的な争いの場を行った程に、有名税を払う妓女だ。
班家の女性に劣らない孤高な気品と非常に高い鼻を誇るが!
開城(ケソン:개성)でムミョンの情報員として過ごし、戸判キム・チグォンの援助で漢陽にVIP専用妓楼を設ける。
ムミョンに内心気があるが金儲けが先だ。
チボク(치복)役 オム・テグ(엄태구)
満月党の心腹
満月党の心腹であり有能な殺手。幼くして盗賊団により家族を失い、満月党の助けで一人だけ生き残った。
人間が感じるすべての感情を捨て。復讐のために剣術にだけ勇猛精進、黒髪が白髪に変わったし、ついにその神出鬼没するという盗賊団を捜し出して全て殺してしまった。
復讐を成し遂げたが、本来彼に残ったのは何もなかった。
けれど、同病相憐であったか。その昔。家族を失った後、全部捨てたと信じた人間の感情が、ムミョンの前でしきりによみがえる。
イニョプの道(下女たち) 人物相関図
韓国ドラマあらすじ団
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