イ・ミンホ&キム・ゴウン主演、キム・ウンスク作品SBS金土ドラマ
ザ・キング:永遠の君主(ド キン:ヨンウォネ クンジュ:더 킹 : 영원의 군주)。
最終回(第16話)視聴感想(あらすじ含む)です。
ザ・キング:永遠の君主 作品データ
- 韓国SBSで2020年4月17日から放送開始の金土ドラマ
- 脚本:キム・ウンスク(김은숙) 『ミスター・サンシャイン』『トッケビ』『太陽の末裔』
- 演出:ペク・サンフン(백상훈) 『太陽の末裔』『雲が描いた月明かり』(共にサブPD)
- 悪魔に立ち向かい次元の門を閉めようとする理系大韓帝国皇帝と、誰かの生・人・愛を守ろうとする文系大韓民国刑事の協力を通し、次元の異なるロマンスを描いたドラマ。
- 視聴率 第15話: 第1部5.9%(6.8%)/第2部8.1%(8.5%) ※カッコ内は首都圏視聴率
ザ・キング:永遠の君主 最終回(第16話)視聴感想(あらすじ含む)
ザ・キング:永遠の君主 最終回(第16話)視聴率は?
最終回というのに数字的には盛り上がらず。
視聴者が完全に離反した結果ですね。
ピックアップ
昨晩から、要所だけを3度リピート視聴しました。
疑問点もそれなりに残る最終回だったので、流れに沿って要点と疑問をピックアップしていきます。
殺した?
チョ・ヨンがプヨン君の息子イ・スンファンの首を捻るシーン。
あれって首の骨を折るやり方ですよ。
気絶させるときはあの方法は使わない。
ということは殺した?
逆賊には違いないけど、プヨン君ママの息子ですからね~。
あの描写で良かったのかどうか。
歴史のズレ
以前は幼いがイ・ゴンがイ・リムに切りつけたことで、イ・リムは手に深い傷を負い萬波息笛(マンパシクチョク:만파식적)は切断されました。
今回はイ・ゴンたちが破壊した天井のステンドグラスの破片でイ・リムは手に怪我を負い、萬波息笛は完全体のままイ・リムの手に渡ります。
そのため、半分になっていた萬波息笛は消滅。
その後、イ・リムを追いかけたイ・ゴンにより斬首が完了します。
あ、いい忘れていましたが次元の門は新羅(シルラ:신라)の遺物・幢竿支柱(タンガンジジュ:당간지주)がモチーフになっています。
慶尚道には何箇所か残っていて、仏画をかける用途のものです。
カン・シンジェのお話は省略。
結局、大韓民国のシンジェは消滅し、テウルへの恋心も消えてしまいました。
ヨーヨー少年は結局何者だったのでしょう?
神?萬波息笛?
彼はあらゆるシーンに存在していました。
イ・ゴンとテウルの記憶を留めておくか迷った挙げ句、結局は留めておくことにしましたね。
イ・リムがしでかしたことが起因するすべての過去は消えてしまいました。
また、歴史も変わったことで、カン・ヒョンミン親子はプヨン君と出会い、ルナはク・ソリョンの母に保護され養女に。
ク・ソギョンと名前が変わります。
大韓民国のイ・ジフンは死んでおらず、イ・ゴンと同じ容姿に成長。
偶然目にしたテウルは涙します。
テウルに約束したように、全宇宙の門を開き、テウルを探すイ・ゴン。
別の並行世界のテウルは、パイロット・軍人・演技大賞を受賞した女優・警官(母親が生きている)として生きていました。
2021年のある日、ナリからの電話でパトカーのサイレンを鳴らして家に変えるテウル。
おじさんが馬を買ったようなの・・・。
君はこのように、宇宙を超えるたびに存在しているんだな・・・相変わらず私をわからずに・・・君は、どうして泣くんだ?どこでも幸せに見えて、それ一つが慰めだったのに・・・君は、どうして私を知っている顔のようなんだ?・・・どうして私をすべて記憶しているようなんだ?・・・(身分証とネックレスを確認)・・・君なのか?チョン・テウル、本当に君か?あってるのか?と、イ・ゴン。
来たの?本当に来たの?・・・ようやく私に来たの?と、テウル。
ヨンが見ていたのは謀反当時の史官の記録。
朝鮮王朝では実録は王の死後作られるのだけど、大韓帝国はほぼオンタイムのよう。
ヨンにも双子の弟妹ができます。
ニックネームはウンビ・カビ。
ヨンの記憶はそのままだけれど、ウンソプの記憶はないので、会いたいけど仕方がないと思っています。
カン・ヒョンミンは海雲警察署の強力3チームの刑事に。
ルナことク・ソギョンは後輩刑事。
ラブラインは逆転し、ソギョンがヒョンミンに好意を持っているよう。
ク・ソリョンは国会議員になっているものの、何かしでかして収監されていましたね。
時空旅行を楽しむなら?
後半、時空旅行を楽しむ二人を描写してましたね。
けどチョット待って。
それなら両親を助けに行かないと!
イ・ゴンは両親よりテウルを取ったとの解釈?
カン・シンジェもウンソプも幸せに。
ウンソプはNIS(国家情報院)のスタッフに!
電話でナリをヨボと呼んでいるので結婚も?
時空移動をミスった二人はヨンに見つかってしまいます。
証拠隠滅のためにCCTVのデータを消そうとする二人。
モニターで見たものは・・・。
ヨンの口を見て、読唇術をするテウル。
故意か過失か・・・イ・ゴン、ケ~・・・(イ・ゴン ケ セッキ:イ・ゴン犬の仔:クソ野郎)。
ヨンはミョン・スンアと怪しい仲に。
生きている間、私たちの前にどんな門が開こうとも・・・ともにする瞬間が時にはおぼろげな方に流れても・・・ 私の愛、どうか、疲れませんように・・・そうして私たちは、私たちを選択した運命を愛することにする・・・今日だけ、今日だけ、永遠に・・・。
王妃にはならないの?
ルナが大韓帝国に存在していることが理由のようですが、どうせならテウルの戴冠式が見たかったですね~。
というか、大韓帝国は第3代で直系の皇統が途切れますよね?
これでいいんでしょうか?
ノ尚宮はどの世界から?
最終回の後半で、平行世界が多数存在していることがわかりました。
このような設定であれば、ノ尚宮がいた世界に初代皇帝ヘジョンが行って彼女を連れ帰ったとの設定は都合が良すぎませんか?
ノ尚宮がテウルに大韓民国について質問しましたが、並行世界が2つしか無いことが前提での質問でした。
ここはちょっと突っ込みどころです。
そもそも次元移動系はヒットしない
一時期、次元移動系ドラマが量産された過去を覚えていますか?
2009年後半に放送された日本の「JIN -仁-」の大ヒットに呼応して、次元移動系ドラマに目をつけた韓国の制作会社がこぞって作品を作り始めました。
2012年5月26日から放送されたソン・スンホン主演でリメイクのドクター・ジン(닥터 진)や、2012年8月13日から放送されたイ・ミンホ主演の信義(シニ:신의)などがまさにそうでした。
後者は当初、「神医」の字を当てていたために、コンセプトパクリとのレッテルが貼られたりもしました。
最高視聴率はそれぞれ14.5%、12.2%と、当時としては惨敗と言って良い数字だったことを覚えています。
2013年3月11日にはtvNがイ・ジヌク主演のナイン(나인)を発表。
当時のケーブル系は弱小だったので視聴率は1.7%でしたが、このドラマはそれなりに評価されました。
2016年7月20日にはイ・ジョンソク&ハン・ヒョジュ主演のWが放送されましたが、主演俳優の豪華さとは裏腹に、最高視聴率は13.8%止まり。
このように、次元移動系ドラマは大ヒットしない前提があります。
そんな中、ヒットメーカー、キム・ウンスク作家と、イ・ミンホ&キム・ゴウンという豪華キャストで挑んだ当作品。
結果、過去からの軛には抗えず大惨敗。
おそらくは、韓国人の国民性にあってないんです。
次元移動系は。
ひょっとすると、日本人にはあっているのかもしれません。
なんてったって、ドラえもんを生んだ国ですから。
しかも、サスペンスや推理小説が韓国に比べて異常なほど発達している国なので、細かい設定に強い傾向にあります。
いつの回のレビューか忘れましたが、当ドラマは一気に視聴したほうが良いように思えます。
実は韓国のレビュアーも同じようなことを記述していました。
その方は8話ずつ2回に分けてみればいいと書いていましたが、個人的にもそのような視聴の仕方が良いように思います。
当作品はキム・ウンスク作家にとっても黒歴史となるのでしょう。
イ・ミンホ、キム・ゴウンともども、しばらく休んで新たなチャレンジをしてほしいと思います。
文責:韓国ドラマあらすじ団
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