ムーダンのところへやってくるソニ。
ムーダンは三つ子だ。
見ましょう、見ましょう、何を気にしてきたの?と、ムーダン。
それはそちらが当てないといけないんじゃ?と、ソニ。
占いの結果、ありとあらゆる怪に挟まれ、広い海に出た帆船のような人生だと言われる。
その舟にかっこいい男と二人でいるといいわねと、ソニ。
お~、見える、男、帽子をかぶる男に気をつけろ、黒色の帽子と、ムーダン。
その帽子を被る男がかっこよければいいわねと、ソニ。
どこに行くんだ?と、トッケビ。
クリーニング屋、ドライクリーニング・オンリーなんだ、これ(帽子)と、死神。
毎回感じるんだが、その帽子、本当に良い企画だ、亡者たちが最後の行く道を滑稽に見させてと、トッケビ。
「死を探すな、死があなたを探すので」に立脚したアイテムだ、これを使ってこそ亡者たちがわかり、人間の目に見えずと、死神。
人間たちの目に見えないとは幸いだな、とても恥ずかしいだろうに、いってらっしゃいと、トッケビ。
※ドライクリーニング・オンリーは『相続者たち』ネタです!
LPなどを抱えたまま召喚に待機しているトッケビ。
けれど、我に返ってそれをやめる。
ウンタクはメイプルリーフをラミネートしている。
アイロンしたほうがいいんじゃないという友人に、あんたいつの人?近頃はこれでくっつくと、ウンタク。
あんた最近誰かを抱いて通ってるって?と、友人。
これを受け取る人が昔の人で大丈夫と、ウンタク。
だれ?あんた彼氏ができたの?と、友人。
ちょっと!彼氏って何よ、アルバイトを見つけてくれたりしてありがたくてと、ウンタク。
だけどこれを受け取って誤解したらどうするの?自分を好きだってと、友人。
私の存在自体を否定されてる方なので、そんなことはないわと、ウンタク。
夜。
公園でマッチの火を消し・・・叔父さん、私叔父さんに贈り物をあげ・・・と、ウンタク。
そして、見てはいけない物を見たようで、言葉を止める。
死神だ。
マフラー、マフラー置いてきたと、ウンタク。
やはり、お前は私が見えるのだな、10年前も今も、コメントも同じでと、死神。
社長さんがドアを閉めちゃってどうしようと、ウンタク。
意味がない、見えてるのはすべて分かってる、もう、お前を守ってくれる者もおらずと、ウンタク。
私もバレたのをわかっているわよ!と、ウンタク。
引っ越ししたんだな、おかげで10年ほど探したんだが、今日このように会うなと、死神。
それなら探すのをやめるなり、これほどなら、この世ではストーカーだと呼ぶわ、知ってる?告訴するわ!名簿に私の名前もないじゃない!と、ウンタク。
「その他の漏れた者」には上がっている、19年分の証拠書類のために頭が痛いことではあるがと、死神。
それなら、私はこれからどうなるの?私死ぬの?私たかだかまだ19歳なのに?と、ウンタク。
9歳でも死に。10歳でも死ぬ・・・それが死だ・・・そうだが、今回は一体誰といるんだ、お前またと、死神。
トッケビが現れる。
目を閉じてください、目を合わせては駄目よ、あの人、直符使者(チョスンサジャ:死神)よと、トッケビの目を手のひらで隠す。
ウンタクの手を下ろそうとするトッケビ。
駄目よ、目を合わせては駄目よと、ウンタク。
大丈夫だ、オレたち顔なじみだと、トッケビ。
仕事をしてる最中のようだなと、トッケビ。
オレはそうするところだが、お前は何をしてる最中なのか分からないなと、死神。
オレは人間の生死に関与しているところだと、トッケビ。
だから、大きな失敗をしてるようで、この子は、すでに19年前に・・・と、死神。
雷鳴が轟き始める。
トッケビの力だ。
オレが説明を聞きたいように見えるか?(トッケビが真剣な時、流して聞くなと習わなかったか?気を付けろ、お前の生死にも関与したくなるかもしれないので)と、トッケビ。
一旦走りましょ、走れば方法があるわ・・・こっち!と、ウンタク。
動かないトッケビ。
大丈夫だそのままでいろ、連れて行けないからと、トッケビ。
10年の間私を探していた・・・と、ウンタク。
それでも、100年お前を探していても、それでも・・・どんな使者(死神)もトッケビに嫁にくるという子を連れていくことはできない、それもトッケビの前でと、トッケビ。
あ~、それじゃあもしかしてあの子が?と、死神。
ええ、そうよ、私であってるわ、噂が生い茂ったそのトッケビの新婦、これからどうするので?それでも私を捕まえて行くの?と、ウンタク。
救急車のサイレン。
見るに雰囲気の状況が悪いやつの様相だが、オレも急ぐのはあっちの方で、詳しい話は、後でしよう、オレたちまた会おう、今日のように偶然でも良く、オレと先約を捉えても良くと、死神。
そして、現場へと向かう。
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