ヘ・スが死ぬとの話を聞いたチェリョンは、お嬢様をどうか助けてくださいとウクに懇願する。
ヘ・スの罪が重いので止めることはできないと、王建
陛下は常に公正なのに、どうして今回は調査が粗いのですか?誰が見てもその子が無念なのに、まさかヘ・スを切り捨て正胤を助けるのですか?と、ワン・ソ。
国を守ろうとするのだ、小さな命一つで大きな命を助けるのだと、王建。
こうしてみると皇帝は、人を捨て命を物乞いする座なのですねと、ワン・ソ。
きさま!死にたいのか!必要な剣だと思っていたが、私がお前を見誤ったと、王建。
そして、全く耳を貸そうとしなくなる。
お忍びでヘ・スの様子を見に行くオ尚宮。
こんな頼みをする人はオ尚宮、そなたしか残っていない、ヘ・スのことに出てくれ、そなたなら、陛下のお気持ちをなんとかできるのではないか?と、ウク。
私が一時、陛下と親しく過ごしたという口実で、無理なお願いを差し上げることはできませんと、オ尚宮。
それなら、最後まで知らないふりをするのか?ヘ・スがそのまま死んだとしても放っておくのか?私は知っている、そなたがあの子に母のような気持ちなのを、それで私と一緒にいる姿にも、それほどに嫌なのだろう?と、ウク。
どうして直接お出にならないのですか?その子を恩愛なさっていると、すぐに死んでもヘ・スだけは生かすといえば、私が出るよりもより良いかと・・・
皇后さまや家門が圧を掛けられますか?皇位継承のために出られないこともありますね、皇室の男が卑怯になる理由はいつも同じです・・・いつか、このように卑怯な今日を後悔なさいますよ、たった一度その子を冷遇したことを、生涯自責して・・・
陛下にお目にかかるのは、私がヘ・スをとても大切にしているからです、皇子様は誰も救えないのですと、オ尚宮。
王建に茶を煎れるオ尚宮。
どんな話しでもせよ、だが、ヘ・スのことだけはだめだと、王建。
私が、正胤を毒殺しようとしました、私は子を失ったのに、皇子たちは活き活きとよく育ち、皇位まで受け継ぐのかと思い、正胤を害そうとしましたと、オ尚宮。
その子を救おうとするなと言ったと、王建。
どうして無念な子を捕らえるのですか?私の罪を自白するので、ヘ・スだけは・・・と、オ尚宮。
聞かなかったことにすると、王建。
血の着いた産着を取り出し、10年前と同じ方が送った茶一杯で、娘のような子を失う訳にはいかないと、オ尚宮。
オ尚宮はユ氏送った茶を飲み、子を流してしまった過去があったのだ。
ヘ・スはお前の死んだ子ではない、それに皇后が背後だという証拠はまだないと、王建。
今回も知らないふりをなさるおつもりですか?と、オ尚宮。
私はもうすぐ死にますと、オ尚宮。
スヨン!と、王建。
胃癌だと、オ尚宮。
正胤のためなのは分かっています、二人共助けられないことも分かっています、それでも今回だけは忠州院皇后に子供を奪われないよう、お助けください、私の最後のお願いですとも。
お前が、ついに私を捨てるのか・・・?と、王建。
刑場に引きずられていくヘ・ス。
私死ぬの?第8皇子様は?どこにいらっしゃるのです?私に会わないと、私に会いにこないと!と、心のなかでつぶやく。
そこに剣を手にしたワン・ソがやって来る。
そして、兵と対峙してヘ・スを救おうとする。
そこにチェ・ジモンがやって来て、刑の中止と真犯人が見つかったことを告げる。
気を失うヘ・ス。
皇命に従いますと言い、逮捕されるオ尚宮。
どういうことですか?皇族弑逆って!と、ヘ・ス。
私が正胤の茶に毒を盛ったと、オ尚宮。
ウソと、ヘ・ス。
お前に濡れ着を着させてすまないと、オ尚宮。
オ尚宮を連れて行くヘ・ス。
洞穴を通って逃がそうとしたのだ。
けれどそこは、すでにオ尚宮が塞いでいた。
故郷に行こうって、今行きましょう、尚宮が行こうとおっしゃるなら、どこへでも行くのでと言い、積まれた石を除けようとするヘ・ス。
止めなさいと、オ尚宮。
すべて覆おうとなさるんじゃないですか、私の代わりに死のうとするんじゃないですか!それでは私はどうなのですか?私はどう生きるのです!?駄目です、絶対ダメ、出てやる!と、ヘ・ス。
ヘ・スを抱きしめ・・・お前のせいじゃないわ、私はお前のせいじゃなく、陛下を助けるために逝くのよ、私はどうせ長く行きられないわ、私をかわいそうに思うことも、申し訳なくも思わないでと、オ尚宮。
どうか・・・どうか・・・と、ヘ・ス。
私は大丈夫よ、私も、守りたいものを守ったので対価を払わないと、心残りはないわと、オ尚宮。
号泣しオ尚宮に抱きつくヘ・ス。
すべてのものを警戒して、誰も最後まで信じてはだめ、どの瞬間も一歩歩くたびに、薄氷を踏むかのように恐れなければならないわよ・・・あなたは、私のように生きないで、ね?と、ヘ・スへの忠告を心のなかでつぶやくオ尚宮。
コメント