ワン・ソは皇帝に即位する。
後の諡号は光宗(クァンジョン:광종)だ。
チモンから玉璽を受け取ると、パク・スギョンが万歳を唱える。
それに続く皇族と臣下たち。
出て来るワン・ソ。
光宗、この方が高麗(コリョ:고려)第4代光宗だわ、もう歴史に血の君主として残ることはありません、私が助けます!と、心のなかでつぶやくヘ・ス。
母からファンボ氏は皇帝でなく皇后を排出するために全力をつくすので、むしろ皇室から離れるほうがいいと言われるウク。
どうして即位式に来なかったのです?誤解でもされたらどうなさると?と、ヨナ。
西京に到着した時、王式廉(ワン・シンニョム:왕식렴)叔父はもう亡くなられたあとだった、4番目の人たちに監禁されて開放されたら、皇座の主人が変わって、逆賊を引き下ろした逆賊は英雄になる、私が望んだその場に、ワン・ソが上がった、それを見守れとは、とても可哀相ではないか?。
助けてください、私が皇后になり今のその寂しい気持ちまで償って差し上げます、今まで一人で背負っていた責任と負担を分けます、私に責任をお載せください、お兄上と、ヨナ。
執務しているワン・ソ。
ペガが輔弼している。
西京遷都(ソギョンチョンド:서경천도)を中止し、王城工事に動員された者を故郷に帰し、死んだ者や負傷した者も家族に保障せよとワン・ソ。
ヘ・スが待っていると内官から聞き言ってみると、ヘ・スは居眠りをしていた。
その後、ペガも含めて3人で食事をすることに。
ワン・ソが皇帝になったことで、恐縮しているペガ。
おかずを乗せてもらうと立ち上がって感謝する。
ヘ・スがいたずらしておかずを乗せても同じように立ち上がってしまうほどだ。
お前たち二人と家族だけで一つの食卓を囲むことはしたかったことだと、笑みを浮かべるワン・ソ。
眠っていたワン・ソは、悪夢を見てスの名前を叫び起きる。
ヘ・スを抱き締め、お前が消えたのかと思って・・・と、ワン・ソ。
お眠りになるのを見ていきます、お疲れの一日でしたねと、ヘ・ス。
一緒に寝ればいいと、ヘ・スも寝台に寝かせるワン・ソ。
即位したてで芳しくない噂が出るいけないから、また明日来ると、ヘ・ス。
お前がいてくれなければ、ここはまったく気が楽じゃない、部屋の主人たちが死んだのを見てそうなのか?この部屋にオレ一人残るのを考えれば、首が絞められるようで、一緒にいよう、ん?一緒にいて・・・話しは?まだ千個満たすには遠いけどと、ワン・ソ。
ん~、ここでは星が見えないから、陛下が出てきた話しましょうか?と、ヘ・ス。
オレが、出る?と、ワン・ソ。
狼が真っ赤な頭巾をかぶった子を取って食べる話です、昔々に、目が大きく!かわいい、私に似た女の子が・・・と、ヘ・ス。
朝起きると、ヘ・スだけが寝台に眠っていた。
ウヒと話しているヘ・ス。
たかだか一日だったのに、私がどれほど近視眼だったのか気づいたわ、待つのが辛くて皇帝になられるのだけ望んでいたのに、かえって長く待つこともあるのかと思ったりと、ヘ・ス。
けれど、そんな言葉気をつけないと、陛下には慶和宮夫人(キョンファグン プイン:경화궁부인)がおられるけど、出家されたので、皇后の座を狙っているようだわ、あなたに対する警戒が強くなるので気をつけないとと、ウヒ。
そこにチェリョンが慌てて飛び込んでくる。
続けざまに皇太后付きの宮女が入ってきて、ヘ・スを呼んでいると告げる。
皇太后に会いに行くヘ・ス。
チョンも同席している。
定宗(チョンジョン)が升遐(スンハ)した部屋から拾った遺告を拾っていたチョンは、それをヘ・スに見せる。
そこに書いてあった名前がソではないこともあるのではないか?言ってみろ、先王がソに禅位すると言ったのは本当か?と、皇太后。
怖くて言えないのなら、我々が守ることができる、だから正直に言わないと、先王がソ兄上に禅位したのは事実なのか?と、チョン。
そうですと、ヘ・ス。
嘘だ!と言って信じない皇太后。
自分はヨをわかっている、絶対にソを皇位に就かせないと言いヘ・スを揺する。
そこにワン・ソがやって来て、それをやめさせる。
おやめください、私に尋ねれば良いものをと、ワン・ソ。
それならお前が事実のとおり言え、遺告はどうして破ったのだ?と、皇太后。
私が破ったと誰がそう言うのですか?(ヘ・スの手を握る手に力が入る)兄上がどうして遺告を破って遺言だけ残したのかは分かりませんが、私に禅位をしたのは間違いありませんと、ワン・ソ。
皇子もおられる方がどうして弟に渡すのです?と、チョン。
そんなに気になるなら、直符(チョスン:저승:あの世)へ行って尋ねてみるか?禅位をしたので良かったもので、私が皇位を簒奪したらどうだったでしょう?今頃この皇宮は、チョンをはじめとする弟らと甥たちを虐殺した血でいっぱいだったでしょう・・・
皇太后は、先王のための供養にだけ、さらに力を入れてください、私がしばしばお目にかかり、問安をお尋ねしますと、ワン・ソ。
皇太后と呼ぶな!お前がその座に座ったと言って、皇太后と呼ばれるのは嫌だと、皇太后。
私も母上の息子です、息子が皇帝なら、皇太后になられるのは当然のことですと、ワン・ソ。
お前は私の息子の皇位を盗み出した泥棒なだけだと、皇太后。
去っていくワン・ソとヘ・ス。
忠州外家に、私がみなへ会うと伝えろと、皇太后。
再びまたお前を呼んだとしても、ついて行く必要はない!誰であろうとどんな地位にあろうと、私に先に許しを求めねばならない、わかったか!と、ワン・ソ。
そうしますと、ヘ・ス。
部屋に入るワン・ソ。
ヘ・スは内官に遮られる。
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