王になった男(ワンイ テン ナムジャ:왕이 된 남자)の全16話が終了しました。
あらすじと一緒に感想を書く予定でしたが、忙しい中でも日々1本は記事を書こうと思い、先行視聴感想を書くことにしました。
あらすじ自体はおいおい書いていきますね。
王になった男 最終回・先行視聴感想(あらすじ含む)
視聴率は最終回にふさわしく10%を越え10.851%を記録。
自己記録を更新して見事に有終の美を飾りました。
視聴率推移はこちら↓
ヨ・ジングの代表作に!
一言で言うなら「たいへんよくがんばりました」でしょうか。
ようやく一本立ちして代表作を手に入れました。
彼の場合にはどうして子役上がりの癖が所々出てしまうので、その子供っぽい部分が気になる時があります。
もう少し年齢と時代に相応した間の取り方や抑揚にしてくれたらなと思わないでもないのですが、それを差し引いても十分に良い演技を見せてくれたと思います。
どちらかというと、狂気をはらんだ時の演技のほうが秀逸でした。
脚本家も頑張った!
今回はキム・ソンダク(김선덕)とシン・ハウン(신하은)という二人の新人でした。
ストーリーが破綻することなく筋の通った良い脚本でしたよ。
悪役が憎たらしければ憎たらしいほどにドラマは成功に地下ずくというのが僕の持論なのですが、シン・チス、大妃、チンピョン君の3人がかなり嫌なヤツで、その嫌さの反作用として主人公側を応援しました。
まさに、脚本家の狙い通りの視聴者になったというわけです。
今回は元ネタのある史劇だったので上手く行ったのかも知れませんね。
次回はオリジナル脚本の史劇にチャレンジしてほしいです。
ラストシーンのBGMが・・・
ハソンとソウンの再会の時に流れていたのが、王になった男OSTのSE O(セオ:세오)が歌うすごく遠い後日(アジュ モン フンナル:아주 먼 훗날)でした。
これがはシーンにものすごくマッチしていて、涙腺全開放モノだったんです。
けれど、途中でセレナーデに切り替わっちゃって・・・。
好きな人は好きなのかも知れませんが、個人的には20年前の韓国ドラマを見ているようなイメージで、あまりぐっとはこないんです。
なので、あのまま突っ切ってほしかったのですよ。
↓これです。良いでしょう?
チョ内官にやられました
自分の名前に当てる漢字を考えたことがなかったハソンに夏の神仙という意味の「夏仙」という字とともに絵を送ったチョ内官。
この二人の別れのシーンで完全にスイッチが入りました。
チョ内官を演じたチャン・グァンさんにとっても、今回の作品が代表作になったのではないかと思います。
心優しく有能な内官役を見せてくれました。
ちなみに、どこかの回のあらすじでも書きましたが、彼は尚茶(サンダ:상다)という役職でした。
去り際のハソンは最高位の尚膳(サンソン:상선)に推薦し、今までの恩に報いましたね。
ムヨンが~!
ちょっと気を抜いてこのままハッピーエンドだねと思っていたら、ここでまた反転がありました。
ムヨンが死んでしまうなんて。
実際の光海君(クァンヘグン:광해군)は反正(パンジョン:반정)にあってしまい、済州島に配流後、かなりの長命を保って一生を終えます。
なので、ハソンも史実にシンクロして済州島でソウンと末永く幸せに暮らすものとばかり思っていたのです。
ぶっちゃけ、死ななくてよかったでうよね、ムヨン。
ソウン付きのエヨンと婚姻でもすれば2つのカップルで幸せになれたのに!
史実との差異
史実としての仁祖反正(インジョバンジョン:인조반정)は1623年に起きました。
当時光海君(クァンヘグン)は49歳。
人間50年と言われた事大ですから、もう晩年と言えます。
けれど、先述したように、彼は配流後も生き続け、1641年位67歳で死去しました。
ソウンのモデルとなった廃妃ユ氏は反正後同年に死亡しています。
賜薬(サヤク:사약)を下された大妃は、かの有名な通称・西宮(ソグン: 서궁)、仁穆大妃(インモク テビ:인목대비:1584-1632)です。
史実では反正は成功しており、仁祖(インジョ:인조)の後ろ盾として大王大妃として復位、約10年間生存しました。
まとめ
ドラマのもととなった同名映画もそうでしたが、今回のドラマも史実を元にはしているものの、中身は完全なフィクションでした。
そのため、先に何が起きるかわからない部分もあり、十分に楽しむことができました。
文責:韓国ドラマあらすじ団
コメント
あらすじと感想 最後まで楽しく読ませていただきました。
大好きな史劇の一つになりました。
リメイクでありながら成功したと評価するのはやはり脚本 元の史劇があるものの大ヒット作だからリスクもあったので大変だったと思います。
それからキャスティング すべての役にズレがなかった。
ヨ・ジング(肩入れしすぎとご容赦を) 受けたこと 二役をしっかり演じ分けた と評価しています。
子役の癖 というより、ハソンの時にふとした瞬間 少年と青年の顔が垣間見えるときが何度かあったように思います。まぁ、目を皿のように
して見入っていたからでしょうか。太陽を抱く月 → テバク → 王になった男 確実に成長の跡が伺えます。
太陽を抱く月 でヨヌの死の知らせを聞いて歩くときはまだまだな感じはありましたが、見舞いの帰りに「一国の世子でありながら、一国の世子
ゆえに無力なのだ」と涙を流すシーンや婚礼の儀式のときに微かにあきらめの嘆息をつくシーンは絶妙だったし、彼の作品を追うきっかけにな
りました。(ひょっとして前に言った?)
ファイやこの作品のイ・ホンのように心に傷を抱えそれゆえの翳を持つ役は普通の役柄よりも上手いかも知れません。
もともとの光海君メインの代立軍を速く見てみよう!! この夏22歳 演じる役の幅も広がるでしょうし、先輩映画俳優さんたちとの共演から学び
ながら成長して欲しいなぁ。ノワール映画に出てくれる日を楽しみに。
すごく遠い後日 単独で聞いたときは特に感想もなくって感じでしたが、あの映像といっしょだと何かこみ上げてくる気持ちになります。確かに切
替えなくてもという気もします。セレナーデはハソン、ソウンそれぞれに編曲され作品中で使用され、オリジナルよりもいい感じに仕上がっている
と評価。8曲のOSTどの曲もすてきでした。
チョ内官も映画のときは一歩引いた存在感でしたが、今回は一歩出た感じでどちらも大好き。色々な役柄を演じられていますが、チョ内官役が
一番です!! チャン武官もいい 映画の卜部将に当たりますが、最後のシーンは同じような設定で使ってもらえたのですっごく喜んでいます。
映画、ドラマともに私が受け取るメッセージは「何が真実で本物かを己で見極めよ」そして「何が大事か選択せよ」です。
ドラマのチームハソン(都承旨,チョ内官,チャン武官)と中殿はそうだったと。
映画では追っ手からハソンを守る卜部将の「そなたには偽者でも、私には本物だ」に集約されていると。
色々なモノ、事、情報などが溢れかえる現代だからこそ必要なのでは。
ドラマは自分がなすべきことを為したら潔く身を引く -世の中で地位や名誉にしがみつき後進に譲ることを知らない人に見てほしいそんな作品でした。