チュウォン(주원)、キム・テヒ(김태희)、チョ・ヒョンジェ(조현재)、チェ・ジョンアン(채정안)主演のSBS水木ドラマ
ヨンパリ(용팔이)
最終回の視聴感想です。
ヨンパリ キャスト・登場人物紹介 チュウォン、キム・テヒ主演韓国ドラマ
ヨンパリ 最終回視聴感想(あらすじ含む)
ウィークリードラマとしては、現在のところ2015年最大のヒットとなったヨンパリが最終回を迎えました。
視聴率は20.4%と、第13話の21.5%を超えることはできませんでしたが、それでも20%アップは文句なしの結果です。
ただし、数字に比べて内容がひどかったというのが韓国での大勢を占める評価でした。その辺りを含めて視聴感想を綴っていきます。
脚本がひどすぎた
個人的にはスエとクォン・サンウ主演の野王(ヤワン:야왕)を思い出しつつ視聴していました。最終回の第24話に25.8%を記録した2013年のSBS月火ドラマです。
内容が似ているわけではありませんが、このドラマも放送中に脚本のイケてなさが話題になり酷評を受けたのです。しかし、スエのこれでもかという演技力で奇跡的に視聴率を牽引しました。
極稀に、『どうしてこの脚本で?』というドラマが視聴者の視聴意欲のスイッチを押して高視聴率を獲得する事がありますが、まさにその典型のドラマでした。一般的には俳優が名演技を見せても脚本がダメなら視聴率は上がらないものです。
今回の『ヨンパリ』もまさにそんなドラマで、初週でガッツリと視聴者のスイッチを入れることに成功し、あれよあれよと高視聴率を記録しました。
アンチとまでは行かないまでもケチを付けたくなる脚本だと、ついつい見てしまうのでしょうね。
また、野王のときはスエの演技があったように、ヨンパリでもチュウォンのしっかりとした演技力がありました。
さらに、キャリアを積んでも演技力が一向に上がらないキム・テヒを、確認したくなる衝動にかられてしまうのです。
このような複合的な要素がケミストリーを起こして、名作ではないものの、ついつい視聴してしまうドラマが出来上がったようです。
脚本については、『竜頭蛇尾』だの、『イム・ソンハンかよ!』と、かなりこき下ろす記事が多く出ています。
※イム・ソンハンは、オーロラ姫の作家で、他の代表作でも常にマクチャン、いわゆる、あらゆる不幸要素を詰めたシッチャカメッチャカしたジェットコースタードラマで有名な作家です。ものすごく悪評が立つのに、視聴率はガッツリ取ります。
それでも光った点も!
先述しましたが、チュウォンはやはり安定感があります。演技を見ていて、『そこはそうじゃないでしょ!』なんて思わずに、自然に受け入れることができます。製作者側にも計算できる俳優として人気があるのが頷けますね。
イ課長を演じたチョン・ウンインも好演しました。彼はここ数年で一番乗っている悪役ではないでしょうか?彼が出演することで構図がわかりやすくなります。変な主演より数字を持っている俳優です。
そして意外だったのが、トジュン役のチョ・ヒョンジェ。彼は顔の造形に比例した良い人役ばかりをこなして来ましたが、今回は初の悪役でした。
お世辞にもうまいと言えない演技力なので正直心配していましたが、今回はむちゃくちゃ良かったです。ハッキリ言って見直しました。
ボクは常々、人の良さそうに見える俳優には強烈な悪役をおすすめしてます。その方が間違いなく演技の幅が広がるし、別のキャラを演じるときにも、きっと良い方向に転がるから。
実際に、自分が悪役を演じたくても、周囲の環境がそうさせないということを見良く耳にしますよね?けれど、今回はおそらく上手くタイミングが合って、このキャスティングとなったのでしょう。
彼自身、初の悪役はときめいて楽しかったとの所感を語っているので、本人も納得の演技ができたようですし、ネットニュースでも好演を賞賛する声が大勢を占めています。
個人的に一番インパクを受けたのが、シンシア役のステファニー・リーでした。
新人なのに圧倒的な存在感があって演技もうまいので、ずっと出続けるかと思ったら・・・あっさりと降板しました(汗)
流石になんとか調整して最終話にぶっこんだようですが、優秀な脚本家と演出家なら、きっと降板させなかったことでしょう。(諸事情があったのかもしれませんが)
惜しむらくは身長が高過ぎることでしょうか。どうしてもサイズ的にできるキャラクターが制限される可能性があります。
まとめ
ストーリー構成や俳優の使い方で全く評価できなかった脚本でしたが、個々の俳優の演技は必見でした。
また、早くからストーリーが破綻していた分、あまり思考を巡らすこと無く視聴できるので、気楽に楽しむという意味からも、おすすめできるドラマです。
あらすじはぼちぼちとやっていきます!
文責:韓国ドラマあらすじ団
コメント
いろんな意味でもやもやの残った後半から最終回でしたが、これを読んですっきりしました。ありがとうございました。
「優しい良い」役のイケメンは悪役で幅が拡がり、ぐんと魅力が増すと常々感じてきました。女優もしかり、ですね。きれいな顔ほど凄味がありますもの!!
『ヨンパリ』は、途中で話がおもしろくなくなり、
こちらのあらすじを読むだけになり、
視聴をやめてしまいました。
今は、『彼女はきれいだった』を視聴しています。
ファン・ジョンウムはあまり好きではありませんが、
悪役がいないし、話がほのぼのとしていて、
観ていて楽しいです。