電話もなくて驚いたわ、どんな用?と、シア。
先日お前が言ったじゃないか、ヤンヤンの沖合で数百年になった難破船が発見されたって、昨日ナムドゥヒョンが言ってたんだけど、その舟から木簡が発見されたって?と、チュンジェ。
うん、それで、うちの研究室が大騒ぎになってるんじゃない、いまと、シア。
その、モノの主人の名前が・・・と、チュンジェ。
キム・ダムニョン、歙谷(フプコク)の県令だった、キム・ダムニョンという人よと、シア。
朝鮮中期のもののようだが、未来を見て書いた絵のように、男性が最近の服を着ている壺を見せてもらうチュンジェ。
その上人魚だって、すごく神秘的じゃない?と、シア。
自分も人魚を見たことがあるような気がするタムニョン。
教授に自分の記憶の状況を相談するチュンジェ。
壺の絵の男性が自分のようだということ、スペインでの記憶が断片的に消えていることなどだ。
催眠療法を試みる教授。
セファの姿を目にし、跳ね起きるチュンジェ。
大丈夫かチュンジェ?何を見た?全て話してみろと、教授。
教授が以前おっしゃったじゃないですか、催眠というのは、本当の無意識の心のなかを見ることができるが、自分が作った虚構の世界を見ることもあるって、これは、それのようです、虚構、そうでなければ、話にならない・・・と、チュンジェ。
家に戻るチュンジェ。
テオはゲームで全国一位らしい。
出かけようとするシム・チョン。
お前どこへ行くんだ?いや、オレが知る必要はないさ、行って来いと、チュンジェ。
わかったわと、シム・チョン。
だけど、オレたち今日から通行禁止(門限)があると、チュンジェ。
オレたち門限があるのか?と、ナムドゥ。
ああ、できた、今日からと、チュンジェ。
何時だ?と、テオ。
あ~、8時・・・8時までには入ってこい、ドアを開けてやらないと、チュンジェ。
おい、今7時半だ!と、ナムドゥ。
だから!8時までに来いと!と、チュンジェ。
ソウル内のどこに、30分以内に、行くなということだろ?と、ナムドゥ。
誰が行くなって?え?行けよ、オレは知らない、チョン、この子が誰に会いに行くのか、とにかくその男に、いや、男なのか女なのかオレは知らないな、とにかく、誰なのか知らない未知の人に会って、8時までには戻ってこいと言うんだ、嫌なら続けて出ていれば・・・と、チュンジェ。
ところでこれは誰のだ?7級公務員?と、参考書を見せるナムドゥ。
慌てて奪おうとするチュンジェ。
仕事するときに助けになるかと思ってと、言い訳してみる。
シム・チョンは出かけるのをやめて、明日出かけることにする。
この時間にどこへ行こうとしてたんだ?と、ナムドゥ。
お金を稼ぎにと、シム・チョン。
アルバイト?と、ナムドゥ。
いいえ、これをお金に変えようと、変えてホ・ジュンジェにすべてあげようとと、シム・チョン。
袋の中のものが大量の真珠だったので驚くナムドゥ。
そして、どこから出たのかと問う。
私が一生懸命に仕事して作ったのと、シム・チョン。
ドクター異邦人(タクト イバンジン:닥터 이방인)やその冬、風が吹く(ク キョウル、パラミ プンダ:그 겨울, 바람이 분다)を見ながら泣いて量産したのだ。
一つ欲しいというナムドゥだったが、だめと言って袋を奪い返すシム・チョン。
けれど、ちゃっかり一粒くすねていたナムドゥ。
翌日。
シム・チョンと会っているチョンフンは、急に胸の痛みを覚えうずくまる。
どこか痛いの?と、シム・チョン。
お前オレがどうして、寒いのに水上安全要員をしているかわかるか?と、チョンフン。
寝るところがないの?と、シム・チョン。
30坪のマンションにベッドのサイズもキングだ!お前オレがどうしてここにいるのかわかるのかって?と、チョンフン。
どうして?と、シム・チョン。
オレの心臓は、もうほとんどすべてなったんだ、一日の何時間かは水にいなければならないんだ、それでこそ、その一日を持ちこたえることができる、もちろんこれも、いつどうなるのかわからないけどと、チョンフン。
それならどうするの?他の方法はないの?と、シム・チョン。
あるさ、その女がオレにまた戻ること、だけど、ダメだ、その女、別の男と結婚したんだよと、チョンフン。
それなら今からでもはやく海に戻ってよ!ここでどうしてこうしてるの?と、シム・チョン。
おい、お前こそ、どうしてこうしてるんだ?その男を助けて正体がばれたら、それでその記憶を消したなら、そのままそう、あ~良い思い出だと思って、お前が生きてる海に再び戻れば良いことで、一人知ってる約束を守れば、誰かが有り難く思うのか?・・・
ここまでどうして?何しに来たんだ?何しに来て、その疑いの冷遇を全て受け取っておきながら、いつ私を愛してくれるのかと、こうしているんだ?お前もはやく戻れ、機会がある時、お前はまだ遅くないからと、チョンフン。
戻ればどうやって生きるの?会いたくて・・・と、シム・チョン。
それで、オレもここでこのように死んで行ってるんだ、戻ってみてこそ、生きることが、生きることではないのが分かるから・・・ここで死ぬか、そこへ行って死ぬように生きるか、同じなのを知ってるから・・・(涙するシム・チョン)・・・袋と、チョンフン。
サケが故を探して行く帰巣本能なり、人魚が愛する人を探して陸に上がってくる純情本能なり、誰かがちょっとなくしてくれたらいいな・・・オレは来世では人間に生まれ変わって、すごくただ、この女あの女、乱雑に生きるぞ!ひとりだけに高鳴る心臓、これはひどい!と、チョンフン。
どれくらい持ちこたえることができるの?私の心臓?と、シム・チョン。
そうだな、その女がオレから去って二ヶ月になったから、オレがいつまで持ちこたえるのか見れば、わかるんじゃないか?そのようにかわいそうにじっと見るな、これがお前の未来だ・・・袋と、チョンフン。
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