『あれ、ト・ミンジュンさん、ト・ミンジュンさん』と、ミンジュンを揺するソンイ。手がだらりとソファーから落ちる。『死んだの?』と言い、ミンジュンの胸に耳を当てるソンイ。鼓動のスピードがとんでもない。
『ものすごくはやく弾んでるけど?心臓がこのようにはやく弾んでも人が生きられるの?』と、ソンイ。ミンジュンに触れようとする、ミンジュンの右手がソンイの手をつかむ。
『大丈夫?どうにかなったのかと思ったじゃない?』と、ソンイ。『どけ!』と、ソンイの手を放り投げるミンジュン。
『ダメなようよ、応急室に行きましょう。額で焼き物ができるわ。すごく熱いって、すぐ行きましょ』と、ソンイ。『行かない』と、ミンジュン。『どうして?どうして?どうしていかないの?』と、ソンイ。
ミンジュンはよたよた歩きベッドへ行く。汗をかき、うなされているミンジュン。
ホン社長のアドバイス
ソンイはホン社長に電話を入れる。『熱が途方もなく出て、何度かって?何およそ50度?』と、ソンイ。『50度で人が生きいられるの?お願いだから、ちょっと常識的な線で対話しましょうよ』と、ホン社長。
『とにかく熱いの、完全に熱いの。これ。どのようにしなければならない?病院に行こうっても行かないって』と、ソンイ。『誰なの?』と、ホン社長。
『それがそんなに重要?どのようにしなければならないのかって。あんた、甥を三人も育ててみて、こうしたことがよく分かるって!』と、ソンイ。
『わかるわよ。熱が出た時には、無条件に脱がして』と、ホン社長。『必ずそうしなければいけない?』と、ソンイ。『脱がした?』と、ホン社長。『まだ』と、ソンイ。
『すっかり脱がして、ぬるいおしぼりで全身をマッサージして』と、ホン社長。『全身マッサージ・・・そうしなければいけない』と、ソンイ。『それが鉄板よ!うちの甥っ子たちの時は、おむつまですべて脱がしたわ』と、ホン社長。
『あ~、ちょっと、そんな状況じゃないわ』と、ソンイ。ミンジュンのうめき声が電話越しに聞こえ、怪しむホン社長。一旦切ると、電話を切ってしまうソンイ。
ファーストキス?
『そうね、人を生かそうとしてみないと』と、ホン社長に言われたとおりにミンジュンの服を脱がし、温めのおしぼりで体を拭くソンイ。
目覚め、『何をやってるんだ、いま』と、ミンジュン。『熱を下げようと、これがテッパンだって。じゃなきゃ、服をちょっと脱いでみて』と、ソンイ。『するな、出ろ、ちょっと』と、ミンジュン。
『運がいいと思いなさい。わたしが本来の夢がヘレン・ケラーだったの。知ってるでしょ?白衣の天使』と、ソンイ。『ナイチンゲールだろ?』と、ミンジュン。
『ディティールに執着しないで!とにかく、看護師が夢だったわたしが今看病しているのがポイントじゃない。ぬるいおしぼりで全身をマッサージして上げればいいってことでしたのよ。わたしにされるのが嫌なら、セルフマッサージでもする?』と、ソンイ。『出て行けって、お願いだから』と、ミンジュン。
『もしかして、昨晩のことで、ぎこちないというの?そちらの間違いじゃないわ。わたしが警告したじゃない。わたし、ケミの塊だって。魅力の塊。わたし理解するわ。ト・ミンジュンさんも男なので、その、まあ、自分の意志で制御ができるのかって話でしょ。そうだとしても、キ、キ・・・とにかく、そうしてから、急にこのように病んで横になったら、わたしがどうなるのよ?もしかして、初めてなの?初めて?』と、ソンイ。
『そんなわけが・・・』と、ミンジュン。
『いや、歳がいくつなのに、今までどうしてたの?なによ、されたのはわたしなのに、事がこうなってしまうと、わたしが申し訳ないようじゃない。とにかく、熱を下げないといけないから、寒くてもちょっと我慢して。あ~急にどうしたのよ。丈夫なのに』と、ソンイ。
窓を開け冷気を入れるソンイ。
星から来たあなた 第9話2/6に続く
- 星から来たあなたOST Part1. My Destiny 린(Lyn)
- 星から来たあなたOST Part2. 星のように(ピョルチョロム:별처럼) K.will(케이윌)
- 星から来たあなたOST Part3. 星から来たあなた(ピョレソ オン クデ:별에서 온 그대) ユナ/ユンナ(윤하)
文責:韓国ドラマあらすじ団
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