シン・ヘソン&キム・ジョンヒョン主演tvN週末ドラマ
哲仁王后(チョリンワンフ:철인왕후)
の最終回(第20話)視聴感想(あらすじ含む)です。
哲仁王后 作品データ
- 韓国tvNで2020年12月12日から放送開始の週末ドラマ
- 脚本:パク・ケオク(박계옥)『ドクター・プリズナー』 チェ・アイン(최아일)
- 演出:ユン・ソンシク(윤성식)『ファラン』 チャン・ヤンホ(장양호)
- あらすじ:不慮の事故により、大韓民国代表・虚勢男の魂が宿り、「あの世界のテンション」を持つことになった中殿(チュンジョン)キム・ソヨンと、二つの顔の王・哲宗(チョルジョン)の間で起こる、魂家出スキャンダル。
哲仁王后(チョリンワンフ)最終回(第20話)視聴感想(あらすじ含む)
まずは視聴率。
予想通り、ソルラル最終日の高めの在宅率に押されて自己記録を大きく更新。
17%台を記録して見事に有終の美を飾りました。
さて、最終回(第20話)。
「ほほ~そう来たか」と、思わず唸るエンディングでした。
チャン・ボンファンの魂がキム・ソヨンから分離して現代に戻り、ソヨンはポンファンが宿っていたことを記憶しつつも元の人格に戻りました。
現代に還ったポンファンは、哲宗(チョルジョン:철종)とソヨンがどうなったのかが気がかりでならず、病院を抜け出して本屋へ行き、朝鮮王朝実録を調べます。
そして、第25代を指差し、隠れた「철」の次の文字を目にすると・・・「조」の文字が!
視聴しつつ思わず声が出ました。
この続きのシーンで「やったな、結局やったんだな」と心のなかで喜ぶポンファン。
しかも、本に掲載されている御真(オジン:어진)が、ソヨンを笑わせようとした際の変顔でした。
実際の哲宗の御真は朝鮮戦争の際に左側1/3が焼けてしまいました。
このときに数多くの王の御真が焼けてし待ったのは残念なことです。
話をもとに戻して「철」と「조」について。
どこかの回でこのことに言及されていましたよね。
たしかソヨンに問われてチェ尚宮が答えていたような。
いま思えば壮大な前フリだったようです。
前者の「祖(ジョ/チョ:조)」は功のあった王に付ける廟号で、後者の「宗(ジョン/チョン:종)」は徳のあった王に付ける廟号。
正祖(チョンジョ:정조)イ・サンなどは後に「祖」に改められ、彼の前後では「祖」のインフレが起きているのですが、「祖」のつく王は危機を脱した王、戦乱を克服した王とも捉えられます。
いわゆる秀吉の朝鮮出兵・壬辰倭乱(イムジンウェラン:임진왜란)を経験した宣祖(ソンジョ:선조)、清に攻め込まれた仁祖(インジョ:인조)など、実際のところ不名誉な廟号をつけられた王で、歴史的な評価も低い人物たちです。
けれど「哲祖」は臣下の反逆を克服した王として歴史にその名を刻んだのですね。(もちろんフィクション)
あまり深読みせずに視聴していたので、この設定には驚きました。
作家さん、なかなかいい腕しています。
韓国特有の先祖絡みのクレームで当初はドタバタしていた当作品ですが、視聴者から支持されて17%台でフィニッシュしました。
このドラマのおかげで、週末を面白おかしく過ごせました。
楽しく時間を潰せる作品として、未視聴の方にもおすすめできるドラマです。
まだの方は機会があれば視聴してみてください。
参考までに以前別ブログで記事にしたものです。
哲仁王后 キャスト(簡易)
文責:韓国ドラマあらすじ団
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