キム・ソヒョン&チス主演KBS2韓国ドラマ
月が浮かぶ川(タリ トゥヌン ガン:달이 뜨는 강)
第1話/第2話視聴感想(あらすじ含む)です。
月が浮かぶ川 作品データ
- 韓国KBS2で2021年2月15日から放送開始の月火ドラマ
- 脚本:ハン・ジフン(한지훈) 『99億の女』『不夜城』
- 演出:ユン・サンホ(윤상호) 『風と雲と碑』
- あらすじ:高句麗が人生のすべてだった公主「平岡(ピョンガン)」、愛を歴史とした将軍「温達(オンダル)」、運命に屈しない彼らの純愛譜!
月が浮かぶ川 第1話/第2話視聴感想(あらすじ含む)
話題の史劇がスタートしました。
演技大賞で紹介された際に、個人的に視聴を確定していた作品です。
まずは視聴率。
いきなり初週で9%台を連続して叩き出しました。
同時間帯前作の暗行御史(アメンオサ:암행어사)が二桁でフィニッシュにしたアドバンテージはありましたが、それを差し引いても上々の滑り出しです。

ドラマ冒頭に注意書きがありましたね。
「このドラマは三国史記(サムグクサギ:삼국사기)列伝に記録されているオンダル説話を基盤にして制作され、ドラマに登場する人物と事件・時期などは、歴史的事実と差異があることをお伝えします」
それはそうですね。
個人的にも説話との差異に驚いた部分もありました。
というわけで、今回はオンダル説話をご紹介します。
オンダル説話
この説話、結構有名で、コントのネタなどにもされたりもします。
この説話が記載されている三国史記(サムグクサギ:삼국사기)は、高句麗(コグリョ:고구려)が滅亡して約500年後の1145年に、金富軾(キム・ブシク:김부식)が高麗王の命により編纂した正史です。
平岡公主(ピョンガン コンジュ:평강공주)の父・平原王(ピョンウォンワン:평원왕)は西暦590年に崩御しています。
さて、説話を説明しましょう。
平岡公主はよく泣く少女でした。
そんな公主に父王は「そんなに泣くなら愚か者のオンダルのところに嫁にやるぞ」と言ってからかいました。
月日が経ち適齢期となった公主に、父王は適切な婿をあてがおうとします。
すると公主は、「いくら王だからって前言撤回なんてないわ!」と、激おこで家出をしてしまいました。
御年16歳のときの出来事です。
ちなみに父王が嫁がせようとしたのは高氏(コシ)の家門でした(汗)
家出した公主は愚か者のオンダルを見つけ出し、文武を仕込みます。
するとオンダルはメキメキと実力をつけ、活躍を重ねついには大将軍になったのです。
以上がオンダル説話です。
ドラマの描写と違ってほのぼのとした良いお話でしょ?
最終的にドラマもハッピーエンドにはなりそうですが、説話が持つテイストと初週の描写が違いすぎました。
冒頭に紹介した注意書きのように、ドラマはドラマとして楽しんだほうがよさそうですね。
解説がない状態での初週の視聴は、なかなかにハードルが高かったのではないでしょうか?
来週以降、高句麗の社会システムなど、ドラマ視聴のアシストになる解説をしていこうかと思います。
文責:韓国ドラマあらすじ団
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