ドクター異邦人 第1話あらすじ・感想1/2　プロローグ、北へ、南の裏切り

 

その夜、正体不明の空母が移動を始めていた。

パク・チョルはチャン・ソクジュのところへ行き、レントゲン写真を見る。そして、1ヶ月も持たないと診断する。その心臓を救えば戦争を防ぐことができると、チャン・ソクジュ。

それなら自分のいる病院へ連れてきてくれと、パク・チョル。連れてくることが出来ないので、教授が行かなければならないと、チャン・ソクジュ。

それはどこだと問うパク・チョル。『北韓（北朝鮮）です。金日成の心臓です』と、チャン・ソクジュ。政治的混乱に乗じてアメリカが北に進撃しようとしていたのだ。

 

越北を決心したパク・チョルは、アメリカの元妻に電話をしフンを引き取って欲しいと言う。けれど、元妻は数日後に結婚するので出来ないという。

母に電話をしようとしていたフンは、そんな父と母の会話を偶然聞いてしまう。うんざりだ、二度と連絡を取り合わないという母の声に傷つくフン。

フンがその会話を聞いていたことに気付いたパク・チョルだったが、フンがそのことを隠そうとして寝たフリをしているのを見て、あえて何も言わない。

翌朝、叔父さんの家に行けばお母さんが連れに来るはずだとフンに説明するパク・チョル。お父さんと一緒に居たい、お母さんは自分のことを嫌いじゃないかと、フン。

その後、互いに家を出る。健気なフンの事がいたたまれなくなったパク・チョルは車を戻し、フンのところへ行き抱きしめる。父に抱きつき涙を流すフン。

 

北へ

当局者だけが行動し秘密裏に北に渡るパク・チョル。

その後、会議でパク・チョルを北に送ったことを発表するチャン・ソクジュ。もし戦争が始まれば、原子力発電所が攻撃され、戦争に勝ったとしても今後200年は韓国の1/3が使用不能になるとも言う。

直後に電話が鳴る。

手術中、心臓が止まる。北の将校は手術室にフンを入れ、頭に拳銃を突きつけさせる。パク・チョルは、その時初めてフンが人質に取られていたことを知る。

チャン・ソクジュが受けた電話の内容は、アメリカが爆撃を承認したということだった。至急対策に乗り出す幹部たち。

VISAの申請のためか、閉鎖されているアメリカ大使館に人だかりができている。強行進入するチャン・ソクジュ。

父を信頼しつつ手術を見守るフン。そのころ、南のアメリカ大使館でも、攻撃のオペレーションが中止される。金日成の心臓は再び動き始め手術は成功する。

 

北朝鮮を訪れた元アメリカ大統領ジミー・カーターの尽力もあり、金日成から暫定的核開発中止の確約を取り付け、戦争は回避されることとなる。

そのニュースを見ながら、『乱世が英雄を作り、その英雄が世の中を支配するのだ』と、つぶやくチャン・ソクジュ。そして、同僚からの喝采を浴びる。

キム・テスルはポケットに手をやりフンからもらったキャンディーを取り出し、複雑な思いを抱く。ふとテレビに目をやると、花束を贈呈するフンが写っていた。

その後、父の手術通の手つきを真似て紐を編みこむフン。フンと一緒に花束を渡したソン・ジェヒを見つめ、一瞬にして心を奪われてしまうフン。握手のために差し出された手を握り返すことも出来ない。

フンは父に呼ばれてその場を離れる。けれど、彼女のところに戻り、先ほど編み込んだ紐を彼女の手首に結び、自己紹介をして去っていく。

 

南の裏切り

これで南に帰ることができるはずだった二人。けれど途中で降ろされ多くの兵に銃を向けられる。

『パパ、僕たち家に帰らないの？』と、フン。『戻ることは出来そうにないな』と、パク・チョル。そして、フンの目を塞ぎ覚悟を決める。銃声が響く。

一方の南。『韓国に英雄は、私チャン・ソクジュ一人で十分だ』と、チャン・ソクジュ。市民からの喝采も受け、チャン・ソクジュが一躍英雄となる。

市民の中に、『うちの息子はどうなったのですか？うちのフンはどうなったのですか？』と叫ぶ女性がいた。キム・テスルが行き、その場を離れさせる。

パク・チョル親子は生きていた。南に捨てられ北が活かしたのだ。これからは同士として生きるのだと言い、拍手をする将校。こうして二人は北で過ごすこととなる。

 

ドクター異邦人第1話あらすじ 2/2へ続く

文責：韓国ドラマあらすじ団