不滅の恋人(原題:大君・テグン-愛を描く:テグン-サランウル クリダ:대군 – 사랑을 그리다)
のNHKでの放送が始まりましたね。
今日から週1で「不滅の恋人」に関連した歴史コラムを書いていきます。
第1回は「昭憲王后(ソホンワンフ)が生きている?」です。
不滅の恋人コラム 昭憲王后(ソホンワンフ)が生きている?
「不滅の恋人」は朝鮮第5代王・文宗(ムンジョン:문종)代から、その後に続く混乱の史実をもとに、架空の朝鮮王朝を描いたドラマです。
架空とは言え、「このキャラクターは明らかにこの人だよね!」という作り方をしています。
主要な登場人物は姓で誰なのかもわかるほどです。
そんな登場人物の中で、今回はヤン・ミギョンさん演じる大妃(テビ:대비)シム氏をピックアップします。
実はこのキャラクター、朝鮮第4代・世宗(セジョン:세종)の王后だった方。
世宗は朝鮮王朝最高の名君でハングルを作ったあの王です。
朝鮮も後期になると中殿(チュンジョン:중전)腹の王子がなかなか生まれずに傍系から王を選ぶなんてこともありましたが、昭憲王后 沈氏(ソホンワンフ シムシ:소헌왕후 심씨)はなんと8人の男子を産みました。
文宗が長男、イ・ガンのモチーフとなった首陽大君(スヤンテグン:수양대군)が次男、イ・フィのモチーフとなった安平大君(アンピョンテグン:안평대군)が三男です。
それ以降も彼らの弟として大君を続々と産みました。
朝鮮を安定させた王として名高い世宗ですが、昭憲王后の脅威の男子生産能力がなければ、朝鮮の安定はなかったと言えます。
話を本題に戻しましょう。
まず最初にドラマを見て思ったのは、「どうして彼女が生きてるの?」ということ。
昭憲王后(ソホンワンフ)は 1446年4月19日に亡くなっています。
彼女の夫・世宗は1450年3月30日に升遐(スンハ:승하)しているので、当然ながら文宗(ムンジョン)の治世に彼女が生きているはずがないのです。
なので、ドラマを見ていてもしばらくは違和感がありました。
もっとも、先入観を持たなければ違和感を感じることはありません。
もう一つ似たようなことが。
それは、文宗の子が幼いということ。
文宗の子と言えば第7代・端宗(タンジョン:단종)です。
彼は12歳で即位したのですが、ドラマのシーンで見たあの子は12歳に見えなかったですよね?
この登場人物もまた、若干違和感を感じるキャラクターです。
文責:韓国ドラマあらすじ団
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