不滅の恋人コラム。
第14回は「端宗(タンジョン)の最後」です。
不滅の恋人(原題:大君・テグン-愛を描く:テグン-サランウル クリダ:대군 – 사랑을 그리다)特集ページ


不滅の恋人コラム14 端宗(タンジョン)の最後
イ・ガンのモデルとなった首陽大君(スヤンテグン:수양대군)が、実の弟である安平大君(アンピョンテグン:안평대군)を死に追いやったことは先週紹介しましたね。
それだけでも残忍さの代名詞を享受できる事です。
しかしながら、彼が歴史的に非難を浴びている点はこの兄弟殺しではありません。
それにも増して残忍な、かつての王だった少年といえる年齢の甥を殺したことこそが、最もそしりを受けた事項でした。
その客体となったのが、魯山君(ノサングン:노산군)に降格された端宗(タンジョン:단종)でした。
死六臣(サユクシン)
1456年6月、成三問(ソン・サンムン:성삼문)や朴彭年(パク・ベンニョン:박팽년)らによる端宗(タンジョン)復位計画が露呈。
残念ながら失敗に終わります。
彼らは死を以て端宗に忠誠を誓い、後年、主だった6人が死六臣(サユクシン:사육신)として忠臣の象徴と呼ばれることに。
この事件がなくてもいずれ端宗は殺されていただろうと言われているものの、この事件がきっかけで彼は死のあゆみを早めることとなりました。
というのも、担ぐ神輿があってこその反逆だからです。
端宗が生きていれば再び謀反が起きる可能性があり、世祖(セジョ세조)は命の危険にさらされるため、根本的な原因を摘むのは至極当然のことでした。
こうして、1457年に、正史では廃庶人(ペソイン:폐서인)となった魯山君(ノサングン)は自殺。
しかし、正史はあくまで勝者の歴史。
実際には自殺に見せかけて殺されたと言い伝えられています。
いずれにしても、世祖(セジョ)が若い甥を葬り去ったことは確かです。
文責:韓国ドラマあらすじ団
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