キム・サンジュン(김상중)、キム・テウ(김태우)、イム・ドンジン(임동진)、イ・ジェヨン(이재용)主演のKBS1大河ドラマ
懲毖録(チンビロク:징비록)
の第7・8話視聴感想(あらすじ含む)です。
懲毖録(チンビロク:징비록)作品データ
- 韓国KBS1で2015年2月14日から放送開始の大河ドラマ
- 脚本:チョン・ヒョンス(정형수)、チョン・ジヨン(정지연)
- 演出:キ、ウ・サンフィ(김상휘)、キム・ヨンジョ(김영조)
- あらすじ:リュ・ソンニョン先生が執筆した『懲泌録』の内容を基に、壬辰倭乱が発生する前から李舜臣将軍が戦死した露梁(ノリャン)海戦までの時期に朝廷で繰り広げられる話
- 視聴率 第7話10.5% 第8話9.2%
懲毖録(チンピロク:징비록)第7・8話視聴感想(あらすじ含む)
視聴率は10%前後を行ったり来たりして、いまいち伸びがありません。そろそろもう一弾伸びて欲しいところですが、今回の2話ではストーリーに停滞感がありました。
正使の黄允吉(ファン・ユンギル:황윤길)と副使の金誠一(キム・ソンイル:김성일)が全く別の内容を主張するため、朝廷の重臣たちは書状官の許筬(ホ・ソン:허성)から日本の様子を聞くことになる。
最も印象的だったのが南蛮人と彼らの文物だったと許筬。ポルトガル人が闊歩し鳥銃や軍艦も目にする。(さすがに女性はいなかったはずですが・・・)
また、結論として事が起きる可能性があると話す。
下三道が混乱に陥り、土地を離れる百姓が後を絶たないため、御命を受けて現地に赴く柳成龍(ユ・ソンニョン:유성룡)。そこで、とある百姓から衝撃的な言葉を受ける。
『王が百姓(民)を捨てることもできるが、百姓たちも王を捨てることができるという話です』
もっとも、この時代に両班に対してこんな言葉を言ったものなら確実に死の階段を登ることになるのですが、この時代、正確に言うとこれから起きることを示唆する言葉です。少々後付的ではありますが。
釜山浦の倭館に到着すると、すでに倭人たちは撤収済で、港からは最後の船が出るという状況だった。
ヒートアップしている宣祖(ソンジョ:선조)は、夷狄が攻めてくると流言飛語を広めたり、郷を離れたものを厳罰に処し、必要があれば世宗(セジョン:세종)代に対馬征伐を行ったように、直接自分が乗り出すとまで口にする。さすがに臣下たちも言葉が出ない。
※ハングルを制定した4代世宗が対馬を征伐したなんて!と思う方も多いですが、当時軍権を握っていたのは、上王(サンワン:상왕)となっていた第3代太宗(テジョン:태종)李芳遠(イ・バンウォン:이방원)です。
これまでの軍制・制勝方略(チェスンバンニャク:제승방략)の短所、中央軍が駆けつけるまでのタイムラグを指摘し、新しい軍制を提案するソンニョン。
けれど、申砬(シン・リプ:신립)らは、一長一短あると宣祖に告げる。そのため、各方面からの意見を聞き慎重に決めるという宣祖。また、騎馬を見ては満悦している。
征明嚮導(チョンミョンヒャンド:정명향도)と記していた最初の国書の表現を假道入明(カドイプミョン:가도입명)に秀吉の許可無く変える小西行長。しかも、書体や花押を偽造までしている。
明を征伐するために道案内をしろと言っていたものを、ただ道を開けろと変更したのだ。もちろん前者の表現も、当時は解釈をねじ曲げて伝えていたため、金誠一は激怒していた。
その国書が朝鮮に届くも、宣祖は見ることなく焼き捨てる。ただし、外交儀礼を守るために臣下に返答させるべきとのソンニョンの言を聞き入れそのようにする。
宋翼弼(ソン・イクピル:송익필)に叱咤された松江 鄭澈(ソンガン チョン・チョル:송강 정철)は東人(トンイン:동인)や儒生たちの総意を通文(トンムン:통문)に記し、再び宣祖に世子(セジャ:세자)冊封について上申する。
この過程で、李德馨(イ・ドッキョン:이덕형)は、党色が違うが親友の都承旨(トスンジ:도승지)李恒福(イ・ハンボク:이항복)に頼まれ、義父の鵝溪 李山海 (アゲ イ・サネ:아계 이산해)に傍観してくれるよう頼む。
それを聞いた李山海は、いずれにしろソンニョンは都城外にいるしと快諾する素振りを見せる。
東人は便殿で宣祖に相対し、国本(世継ぎ)の問題を訴える。
その後、宣祖の指示による司憲府(サホンブ:사헌부)の鄭澈に対する監察が始まろうとしていた。
文責:韓国ドラマあらすじ団
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