ソン・イルグク(송일국)、キム・サンギョン(김상경)、キム・ヨンチョル(김영철)、パク・ソニョン(박선영)主演のKBS1大河ドラマ
チャン・ヨンシル(장영실)
の第2話視聴感想(あらすじ含む)です。
チャン・ヨンシル キャスト・登場人物紹介 ソン・イルグク、キム・ソニョン主演韓国ドラマ
チャン・ヨンシル 作品データ
- 韓国KBS1で2016年1月2日から放送開始の大河ドラマ
- 脚本:イ・ミョンヒ(이명희) 『エアシティー』(サブ) マ・チャンジュン(마창준) 『階伯(ケベク)』(サブ)
- 演出:キム・ヨンジョ(김영조) 『懲毖録(チンビロク)』
- あらすじ:儒教だけが世界の秩序として看做された時代に、賎出に生まれ一生を奴婢として生きるところだったが、宮に入って15世紀朝鮮の科学技術を世界最高とした天才科学者チャン・ヨンシルの一代記を描いたドラマ
- 視聴率 第2話 11.5%
チャン・ヨンシル 第2話視聴感想(あらすじ含む)
視聴率は日曜日というのに下落してしまいました。
これは同時間帯前作の懲毖録(チンビロク:징비록)でもあった現象なので、これからもよく目にするものと思われます。
予告通り、第2話の途中から成年俳優が登場しました。実年齢の半分の年齢を演じているため違和感はありますが、ストーリーが進むに連れてそれが近づきこなれてくるでしょう。
今のところ蔣英實(チャン・ヨンシル:장영실)は東莱の官奴です。それでも、幼い頃からの才は留まることを知らず、自分の力だけで観測所のようなアジトを作っていましたね。
『チャン・ヨンシルは星に狂った朝鮮の奴婢の輩だ!』という言葉が印象的でした。
また、逃亡奴婢となるにもかかわらず、星を見る器具があるからと、明へ行くことを夢見ています。星に狂ったというわけです。
その話をしている時に一緒にいた者は倭国人でしょうね。彼は対馬と関係があるようで、渾象儀(ホンサンイ:혼상의)をも作れば銀子をもらえ明に行けると提案します。(渾象儀:天球儀のようなもの)
さて、1401年前の子供の頃の話しに戻ります。
太宗(テジョン:태종)李芳遠(イ・バンウォン:이방원)は天が朝鮮という国を認めたことを世にしらしめるために、なんとしても救食禮(クシンネ:구식례)を成功させたい思いがありました。
救食禮(クシンネ:구식례)
日蝕や月蝕がある時、これを異変として、王が各官衙の堂上官や郞官を率いて月臺で、太陽や月に向けて祈り、自粛する儀式。皆が五色の祭服を着て、風楽を広げるが、演奏することはない。
※月臺(ウォルデ:월대)というのは王宮正殿などの手前の場所で、石造りで広くなっている場所。
日蝕を外し、今度は月食に賭けるわけですが、書雲観(ソウングァン:서운관)が日蝕を外したために、それを当てたチャン・ソンフィの推歩に賭けることになります。
チャン・ソンフィは息子ヨンシルに外れることもあることを伝えていました。そして、ヨンシルは日々の観察により、月の運行がずれていることに気づきます。
けれど、奴婢風情が、しかも子供が何を言っても取り合ってもらえず、また、縁起でもないことを言って月食を阻んだという理由で叩きの刑まで受けることになります。
奴婢の子供が騒ぎ立てただけで天の機嫌を損ねるなんておかしな話ですが、両班のこじつけは何でもありです(汗)
第2話では『奴婢ごとき』が特に強調されており、牢に入れられているヨンシルにチャン・ヒジェは、奴婢ごときは何も知ってはならず、させられる通りに上手くやればいいんだと、辛辣な言葉を投げかけます。
ヨンシルの父チャン・ソンフィもまた、身分制度の中で奴婢のヨンシルが貴重な能力を持っていても奴婢として生きねばならないことに悲観して、逃亡生活を送るとの置き手紙を残してヨンシルのもとを去ってしまいました。
天文に関する市井のエピソードも紹介されています。
漁師から西海では海水が引いて血が姿を現すとの話を聞いたシーンが有りましたね。月が海水をつかむわけでもないのにと漁師は冗談交じりに言っていました。
『海が割れるのよ~♪』で有名な珍島物語。この珍島はまさに半島の西側です。この辺りは干満の差が激しいことでも有名ですね。
当時は引力なんて概念がないので、万象の究明にも経験則を積み重ねていくしかなかったのですね~。
少々強引な描写もあるものの、第3話以降にも期待が持てる第2話の内容でした。忠讓寧大君(チュンニョンデグン:충녕대군)の登場により、さらに深みが増すことでしょう。
チャン・ヨンシル 第3話視聴感想(あらすじ含む)に続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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