改過遷善(かいかせんぜん)の意味と出典は?どうして四字熟語?

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周処(周處)の物語

晋の恵帝の時代、東呉の義興に周処(周處)という若者が居ました。体躯の大きい無頼者で、周囲の人から大変恐れられていました。

鄱陽太守だった父の周魴の晩年の子だったため、彼は幼いころに父を亡くしていたために、父の教えを受けること無く放蕩を繰り返していたのです。

あるとき周処は郷里の人から恐れられていることに気づき改心しようと思います。そこで、人々が集まる席で、どうして世が平安で今年の収穫も良かったのになのに、なぜ皆みすぼらしいのかと問いただします。

すると、ある老人が答えます。『三害を取り除かずして、どうして幸せになれようかと。その三害とは、南山の白額虎、長橋の蛟龍、そしてお前だ』と、老人。

これに面食らった周処は三害を排除することを近い、獣の退治に出かけます。虎退治を終えた後、蛟龍退治には手こずり、3日間彼は帰ってきませんでした。

郷里の人々は周処が死んだものと喜んだものの、結局は退治を終えて周処が帰ってきたために、あまりいい思いはしませんでした。

それ程に自分が憎まれているということを悟った周処は、罪を改め善良な人になるという決心をより一層固め、著名な学者で政治家である陸機陸雲兄弟を訪ねます。

過去の数々の悪行を告白し、品行を考える年齢としては大きくなりすぎており恐らく間に合わないかと思うと、気持ちを吐露します。

陸雲は、故人は朝に道を聞かば夕べに死すとも可なりと言った、あなたの前途には大いに見込がある、志を立てずして名声を心配するのかと周処を叱咤激励します。かくして、周処は勉学に励み大学者・政治家となりました。

 

この物語は晋書列伝二八に記されており、京劇の演目・周処除三害(周處除三害)にもなっています。

今回の物語はそれらをミックスして記述しました。

けれど、この韓国のサイトの晋書が出典だという説はちょっと違う気がしますね~。出典というよりは改過遷善の一例という感じです。

 

文責:韓国ドラマあらすじ団

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