ハ・ジウォン(하지원)、チュ・ジンモ(주진모)、チ・チャンウク(지창욱)主演の韓国ドラマ
奇皇后(キ・ファンフ:기황후:きこうごう)の第37話感想&あらすじ後半です。
あらすじは韓国での放送時のものです。
奇皇后あらすじ
タナシルリ連行
政変が終わったなら何か知らせがあるのではないか?と、ソ尚宮に尋ねるタナシルリ。ヨナが確認に行くというと、他のことよりスンニャンの生死を確認してくれ、まだ死んでなければ自らの手で殺してやるからというタナシルリ。
そこにスンニャンがやってきて驚く3人。『どうしてそんなに驚くのだ?わたしが死ぬことでも望むのか?』と、スンニャン。スンニャンの口の聞き方を指摘するヨナ。そんなヨナをひっぱたくホンダン。
おまえの父が弑逆を働いたと、タナシルリに告げるスンニャン。父はどうなったのかと問うタナシルリ。『待っていろ。必ず直符(チョスン)に会うことになるから』と、スンニャン。息を呑むタナシルリ。そして腰から崩れる。3人を連行させるスンニャン。
(※直符=直符使者(チョスンサジャ:저승사자)。簡単に言うと死神)
行き先は皇太后の元だった。自分は皇后であり皇室の長子の母であり丞相の娘なのでこんな無礼は許されないと言うタナシルリ。『陛下が廃位を命じられた』と、皇太后。
『廃位ですと?わたしがどんな罪を犯して廃位にまでなるのですか?』と、タナシルリ。『謀反がどんな罪かとしらずに言う言葉なのか?九族にまたがる重大な大反逆罪だ!』と、皇太后。
『九族なら、わたしの父の婿、陛下も処罰に値します』と、タナシルリ。まだくだらないことを言うのかと呆れる皇太后。悔しい、天に誓っても恥ずかしいことはないと言いはるタナシルリをひっぱたく皇太后。
こうしてタナシルリは冷宮へ連行されることになる。それでも自分が死ぬまではこの戦いは終わらないというタナシルリ。
『その言葉、わたしに命を終わらせてくれという言葉に聞こえるな。願いどおりにしてやるから心配するな』と、スンニャン。
『本当に大した子だ。いや、恐ろしい子だ』と心の中でつぶやき、スンニャンを警戒し始める皇太后。
ヨンチョル連行
ヨンチョルが捕縛されペガンのもとに運ばれる。『罪人を押送しろという陛下の皇命です』と、タルタル。ペガンは最後の礼遇だと言い縄を解かせる。また、ワン・ユに対して入宮しろとのタファンの命を伝える。今回の決起の一等功臣ではないかと。今日は兵に酒を与え休ませると、答えるワン・ユ。
護送中、石をぶつけられるヨンチョル。これが民の意志だというペガンに、かつて自分が反乱を制した時に賞賛された例を上げ、民衆とは邪なものだと教えを説く。そして、いつかヨンチョルの時代のほうが住みやすかったということだろうとも言う。
大都に戻ってきたタンギセは城門で足止めを食らっていた。すべての城門は各行省主に塞がれていて手も足も出ない。父と弟妹がいるので突破するというタンギセ。それをを制止する部下。けれど、その制止を振り切り総攻撃を命じるタンギセ。
ヨンチョルが皇宮に連行される。そして、柱に縛られ死に絶えた息子タプジャヘの姿を見る。『タプジャヘを誰が殺したのだ?』と、ヨンチョル。『わたしが殺しました』と、ペガン。『良かったな。一介の兵の剣ではなく』と、ヨンチョル。
埋めてやれというヨンチョルだったが、市井で首を跳ねろとの陛下の命があると答えるタルタル。
一時の自身の英雄の姿を見送るペガンは、『英雄の退場』と言う言葉を使う。タルタルはそうではなく、『敗者の没落』と、言い換える。また、他山の石としなければならないと、ペガンに言う。自分がそのような愚かな道を歩むか!と答えるペガン。
ヨンチョルの嗚咽
タファンがスンニャンを連れて牢のヨンチョルに会いに行く。自分が死ねば陛下が本当の皇帝になると思うか?錯覚だ、また他のヨンチョル達が現れる、血の雨がやまない、皇室にこれ以上の平和と安定はないと言うヨンチョル。
『す~べ~て、殺す』と、タファン。そして、自分を皇帝として敬わないものには鉄槌を下し、それがまず先に大丞相の脳天に落ちるのですよ、それをこの国の奸臣たちにしっかりと見せるのですと、タファン。
その場を立ち去ろうとしたスンニャンを呼び止め、どうやって手懐けたのかと問うヨンチョル。『陛下を変わらせたのは、わたしではなく大丞相です』と、スンニャン。ヨンチョルの態度がタファンの恐れを憤怒に変えたと続ける。
『わたしの千年の大計が、たかだか後宮ごときのために崩れるとは』と、ヨンチョル。自分のせいでなくても、その千年の計とやらは水の泡となっていたでしょうと、スンニャン。
どういうことかと問うヨンチョル。『大丞相が皇帝にしようとしていたマハ皇子、タナシルリが産んだ真の子ではないから。捨て子を連れてきて、まさに真の血筋だと、世間を騙したのです』と、スンニャン。
『わたしがそれを信じるとでも?』と、ヨンチョル。
『信じなくても、真実は変わることはありません。一滴の血も分けないマハが希望だったのなら、もう絶望しか残りませんね』と言い、不敵な笑みを浮かべ去っていくスンニャン。
嗚咽にも似た笑い声を発するヨンチョル。
タンギセ敗走
タンギセが撤兵したとの情報をワン・ユにもたらすヨンビス。行き先はヨム・ビョンスのいる場所に違いない。大勢は変わらないため様子を見たほうがいいだろうというワン・ユ。チョッコがそこにいるため、スリを派遣して内情を探るというヨンビス。
鉱山に僅かな伴しか従えていないタンギセがやって来る。事情を説明して廃鉱の秘密資金を探さねばならないというタンギセ。危険なので奴婢を用意するというヨム・ビョンス。
廃鉱。何を探すかわからないのに探せとは?と、チョッコ。それは金塊で、見つけたものは奴隷の身分を解き金一万両をやるというタンギセ。
その金でどうするのかと問うヨム・ビョンス。軍隊を養い大都を攻めるというタンギセ。そうですかと言いつつも同意を示さないヨム・ビョンス。苦虫を潰したような表情を見せる。
ヨンチョルの予言と最後
ワン・ユが入宮する。そなたの功を忘れないというタファン。ワン・ユはスンニャンに目をやる。
ヨンチョルが牢から出される。冷宮で悪夢を見るタナシルリ。昼に見る夢は悪い夢でないので心配しないでくれとソ尚宮。そこにホンダンが食事を持ってくる。
父がどうなっているかと問うタナシルリ。今日処刑される、今その最中だ、『これはすべて、因果応報だわ、ハッ、チッ』と、ホンダン。錯乱し気を失うタナシルリ。
ヨンチョルは進化が揃う中、大明殿に連行される。
先帝を殺し上げられないほどの悪事を働いたことを指摘するタファン。『ゆえに朕は、この場で処刑を命ずる』と、続ける。
笑い出すヨンチョル。死ぬ前に忠告をすると言い出し、スンニャンを遠ざけろと述べる。死を控える今になってしっかりと見えるのだ、奇氏女が大元帝国を滅ぼすのだと続ける。
そして、スンニャンがタナシルリの代わりに席を埋めれば、要職はすべて高麗人のものになり、陛下はふたたびカカシとなるとも言う。もうやめろと冷静に告げるタファン。
更にヨンチョルは皇太后にも注意喚起を促す。このヨンチョルを取って食らう奇氏女が、皇太后を取って食らうことができないか?と。続けて、スンニャンの子を、高麗の血筋をこの国の皇帝にしてはならないと臣下に告げる。
ペガンにも忠告するヨンチョル。権力に目が眩み高麗の女を連れてきた罪を問い、その罪の対価を払うべくスンニャンを処理しろと言う。早く刑を執行しろとタファン。
『死ぬのは怖くないが、この偉大な帝国が、高麗女のチマに包まれることを考えると、それが恨めしく・・・目をつぶることもできぬな』と、ヨンチョル。早く口を閉じさせよと、タファン。
ペガンが殺すと名乗り出て綱を手に取る。『敵を礼遇する草原の長い伝統で、血は流させません』と、ペガン。『ありがたい』と、ペガンの肩に手をやるヨンチョル。
一気に締め上げるペガン。目をそらすものもいるが、タファンもスンニャンもしっかりとその光景を見ている。苦しみながらスンニャンを指すヨンチョル。
『ヨンチョル、今日私に良い道を知らせてくれた。おまえの予言のとおり、私は私の息子を皇帝にして、この国の皇后になるわ。私の周辺を高麗人で満たして。私が直接天下を統治するということ』と、心の中でつぶやくスンニャン。
息絶えるヨンチョル。涙するペガン。止めていた息を吐くタファン。スンニャンを警戒する皇太后。そして、最後までヨンチョルを睨みつけるスンニャン。
奇皇后 第38話前半へと続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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