ハ・ジウォン(하지원)、チュ・ジンモ(주진모)、チ・チャンウク(지창욱)主演の韓国ドラマ
奇皇后(キ・ファンフ:기황후)の第9話感想&あらすじ後半です。
あらすじは韓国での放送時のものです。
バトル
突厥(トルグォル:돌궐)の盟主バトル率いる突厥軍の夜襲だ。バトルは噂によると顔に無数の傷があり仮面をかぶっていると言われている。
皇宮
一方、スンニャンは洗濯を命ぜられ、その間に箸を研いで先端を尖らせていた。同僚ムスリのホンダンから誰かが陛下から承恩(スンウン:승은)を受けたと聞いたスンニャンだが、関心がないと知らないふりをしてみせる。
タンギセは初夜に何もなかったと聞き、タナシルリの元を訪れる。一日も早く後継者を産んでこそというタンギセだったが、意に介さず心配ないと言い、今からでもタファンをチマ(スカート)でがんじがらめにすると、余裕を見せるタナシルリ。
そんな時に、周りの宮女やムスリが何やら言っていることに感づくタンギセ。そして、タナシルリとともにヨナらを問い詰める。そして、承恩(スンウン)を受けた高麗人の宮女がいることを知る。ひとりも逃さず高麗人を呼べというタナシルリ。
パク氏は見つかってしまう。皇宮外へ追い出せというタナシルリ。皇太后が救いに来て開放しろというが、父が知ったら、その宮女ひとり亡き者にするだけでは済まされないと言い、皇太后を脅迫する。
パク氏が部屋を出されようかというまさにその時、パク氏は嘔吐く。『胎気があるのか?』と問う皇太后。『そのようです』と、パク氏。
『太子を孕んだ子です。いくら皇后といえども、この子に手を出すのは謀反同様のことです』と、タナシルリを牽制し、パク氏とともに退出する。
脅迫と威圧
ヨンチョルがタファンのもとへやってくる。座ってくれという言葉が終わる前に座る不遜なヨンチョル。話を聞いた、高麗で自分に誓った事を忘れてはないのかと言うヨンチョル。
どうして忘れましょうかと答えるタファン。
『忘れていないのなら陛下は臣を軽んじておられる。皇帝の座は昇るよりも守るほうが難しい座です。昇るときは黄金の王冠を被りますが、降りるときは首を下に置かねばならないからです。わたしの言葉の意味はお分かりですか?』と、脅迫するヨンチョル。
もちろんわかっていると答えるタファン。
『わたしは老いています。生きていられる日がどれだけも残っていないということは、紙切れよりも軽いと思っておられるのでしょう。それ故、何を恐れましょうか?
目に余るものはなんでも消し去ってしまうのです。それをボケと呼ぶのでしょう。この老耄(ろうもう)のもうろくを、どうしても見たいのですか?』と、ヨンチョル。
『申し訳ありませんでした大丞相。全てはわたしの手落ちです。申し訳ありませんでした』と、涙を流すタファン。
『タナシルリの目から涙が流れる瞬間、皇宮内は血の川と尽くなるでしょう。どうか肝に銘じておいてください。陛下』
そう言って退出するヨンチョル。うろたえ茶を飲むタファン。(長台詞だ!)
逃避
『息苦しく我慢ができない!心が重苦しい』と、わめき、皇宮内をさまようタファン。内官をまき、スンニャンに似た子を探す。
そして、物干し場で見つける。スンニャンは武器を手に取ろうと頭に手をやるが、そこに内官がやってくる。『この子に茶を入れさせろ』と、命じるタファン。
茶を入れてもらい、スンニャンの左右の顔を眺め、『もしかして、高麗にスンニャンという兄がいるか?』と、問うタファン。
大きなため息をつき、『あいつは、女のお前よりもっと美しいのだ』というタファン。そして、スンニャンがいかにすごかったかを話し、しみじみする。
スンニャンは周りの様子を把握し、『天が授けた機会だ』と、タファンを殺そうとする。けれど、箸のかんざしを取り上げられ、いくらムスリでも、こんなものをかんざしに使うなと、箸を捨てられてします。
そして、あいつによく似ているからやるのだと、牌を授けようとするタファン。目線をそらし、受け取ろうとしないスンニャン。
そこにタナシルリがやって来て、『ムスリの分際でどうして陛下にお会いするのか!』と、スンニャンをひっぱたく。その手を止めるタファン。
皇宮内の女に全て手を出せばいい、自分を追いやっておいて、父に全て言いつけてやると怒り去っていくタナシルリ。追いかけるタファン。スンニャンは牌を投げ捨てる。その様子をパク氏は見ていた。
ワン・ユの策略
突厥軍は適当に攻めた後すぐに逃げる。戦いが膠着しているのは、敵はこちらを知っていて、こちらは敵のことを何も知らないからだと悟るワン・ユ。
5日連続の夜襲に疲れ眠っている元軍を再び突厥軍が襲う。今度は日中だ。そして、百名にも及ぶ負傷者を出してしまう。ワン・ユは彼らが昼も襲うことができると誇示しているのだと悟る。
タルタルは間者からの情報を得れば勝算はあるという。ぺガンは絹の道(シルクロード)再奪還すべく、それまでは犠牲を強いてもなんとか耐えなければならないという。
ワン・ユはここに送られることを承諾したのも、ペガンよりも先にシルクロードを押さえるためだったと話す。突厥と手でも組むのかと問うパン・シヌ。賽を投げる時が来たと、何かを決断するワン・ユ。
突厥のバトルは女のようだ。仮面はそれを隠すためもあったのだろうが、仮面を使い同じ兵が攻めて来ているのだと撹乱させる意味もあった。そうしておいて奇襲を行ったようだ。
ワン・ユは特定の分野に長けた者を登用して、地形の地図を作り、木と石を用いて武器を作り罠を張る。そして、兵の訓練も行う。ヨム・ビョンスはワン・ユを殺そうとしている。
暗殺失敗
タファンの暗殺に入ったスンニャン。
『わたしももう、アナタを恨みません。アナタも死んでも、わたしを恨まないで。これがわたしたちの宿命よ』と、スンニャン。けれど、パク氏に見つかり止められてしまう。
スンニャンの事情を他の者から聞いたとパク氏。けれど、他の者も恨みを抱えてないものはいないし、自分も殺したい奴が一人二人ではないという。
しかし、あなたが陛下を殺せば、すべての高麗人は無残に殺される。皇宮とはそんな血も涙もない所だというパク氏。
続けて、復讐とはこういうことではなく、最後まで生き残り、自分たちに苦渋をなめさせた者の頭上に上がることだという。そして、目をつぶるのは一度きりで、次はわたしが密告するとパク氏。
むせび泣くスンニャン。
幻影
寝所に戻ったスンニャンは熱によりワン・ユの幻影を見る。民を守るのが武将だ、小さな感情は大義のために捨てろと、両親の復讐をやめるよう諭すワン・ユ。
もう我慢してばかりではなく、両親のかたきを討つというスンニャン。
高麗人が殺されるのを傍から見ていられるのかと諭すワン・ユ。それでも復讐をする、自分の焼きつくされた心をどうしてわかってくれないのかと、スンニャン。
『会いたかった、おまえにものすごく会いたかったぞ』と、ワン・ユ。
ワン・ユが消える。『殿下、殿下・・・』 涙しているところで目が覚める。ホンダンが心配して水を持ってくるから待っていろという。『自分も自分が守らなければ』と、ホンダン。
翌日、射場にいるタファンに茶を持っていくスンニャン。『殿下、こいつを殺すこともできず、わたしはどうすればよいのですか?会いたいです、殿下』と、心のなかで言うスンニャン。
昨日からの熱のために朦朧としているスンニャン。お前が来たから当たらなくなったとスンニャンに言うタファン。
スンヤンはワン・ユの幻を見て、『殿下』という。『殿下?殿下だと?』と、タファン。倒れてしまうスンニャン。タファンはそんなスンニャンを抱き支える。
奇皇后 第10話へと続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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