5年前
お金を沢山稼いだ死神の後輩は、ソニの部屋の上から引っ越す。
チキンはソニの店で食べると言い残して。
そして、ウンタクが引っ越してくる。
こんにちは、今日引っ越してきました、屋根部屋です、よろしくお願いしますと、ウンタク。
あ~、それなら、私達、今日から1日目ねと、ソニ。
キム・シンが9年ぶりに現れたことも、死神とすれ違ったことも、ソニはすべてどういうことなのか分かっていたのだ。
だから、どちらの時も胸が張り裂ける思いをしていた。
死神もまた、キム・ソンの絵を抱き泣いていた。
自分の思いをタイピングしているソニ。
(私の忘却が、私の平安だと考えたあなたに・・・目が合った瞬間分かったわ、あなたもすべての記憶を大切にしまっているということを・・・そのため、この生では私たちは・・・)
(死神回想:あなただけはこのようにでもハッピーエンドになるよう・・・)
(ソニ:各自のハッピーエンドの中で、この悲劇を知らないふりをしなければならないということを・・・どうか次の生で私たちは・・・)
(ソニ回想:会っているのは短くて、待つのは長い男)
(待つのは短くて、会っているのは長い縁で・・・)
(死神回想:宗教、無宗教)
(ソニ回想:その話をしようと十回も電話をしたの?)
(言い訳なしに会える顔で、この世の、ただ一つだけの切なる名前で)
(ソニ回想:これは何よ?これ偶然なの?)
(偶然に出くわせば、走って行って挨拶する仲で)
(死神回想:私の下手な行動は、一様に誤答ですね)
(いつも正解な愛で、そのように会うことを祈るわ)
(死神回想:会えて、うれしかったです)
(顔を見たからいいわ)
(ソニ回想:はい)
(死神回想:キム・ウ・ビン!)
(ソニ回想:ひょっとしたらキム・ウビン)
(死神回想:ワン・ヨ)
(ひょっとしたら、ワン・ヨであるあなた・・・どうか、末永く、よく行ってね・・・)
涙ながらにタイピングしていた・・・。
トッケビの家。
そのチキン店の社長は、どうして端部屋のおじさんの番号を尋ねたんだろう?その手紙に書いてあったチ・ウンタクはまた、誰だろう?あ~、どうしてオレだけ分からないようなんだろう?・・・
もちろん、財閥であるというのは、当然、記憶喪失程度は経験してこそ・・・あ~だけど、その間でオレが何かかなり重要な人だったようなんだけど?は~と、トッカ。
ケベック。
夜道を歩くウンタク。
メープルリープが降り注ぐのを手に取ろうとする。
考えが足りなかった、忘れたなら、忘れてもかまわない人だ・・・ただたくさん、会いたかったと、キム・シン。
ウンタクの記憶が蘇り始める。
(ウンタク:おじさん!)
(ウンタク:落ちる楓(かえで)をつかめば、一緒に行った人と愛が成就するというのよ)
(ウンタク:私、いくら考えても、おじさんが トッケビであってると思うわ、愛してる!フフ)
(トッケビ:千年万年つづく悲しみがどこに あるんだ?千年万年つづく愛がどこにあって?)
(ウンタク:私は「ある」に一票!)
(トッケビ:どっちの側にかけるんだ? 悲しみなのか?愛なのか?)
悲しい愛・・・会いたいわ!
(トッケビ:お前、置かずに行けよ!)
(ウンタク:どうして?私がトッケビの新婦だから?)
走り始めるウンタク。
クリスマスグッズの店の前のろうそくを吹き消す。
昔、二人で立ち寄った場所だ。
会いたい!と、顔を歪めて泣くウンタク。
会いたい!どこにいるの!!会いたい!!!
後ろに現れたキム・シン。
ウンタクの腕を掴み引き寄せキスをする。
ホテルの部屋。
考えてみたらとても不思議だわ、雨で来るって言ったじゃない、雪で来るって言ったじゃない、ほんとうに雪で来たわね、初雪が降った日と、ウンタク。
乙は毎年初雪の降る日、甲の召還に応じる、甲が待っているためだ・・・と、キム・シン。
ほんとに、その誓約書のせいだったのかな?と、ウンタク。
頷くキム・シン。
・・・私がそのように行かないでって言ったのに、どうやって行くことができるのよ!それがいくら最善だったとしても、どうして私の手からと、ウンタク。
ごめんと、キム・シン。
首を横に振り・・・約束守ったから・・・ところで、無に戻るというのは何だったの?と、ウンタク。
お前に会えないことと、キム・シン。
理由も分からず、雨さえ降れば狂った女のようだったわ、辛く、泣いて、一人つぶやいて・・・薬を飲んで効かなくて・・・受けた愛に対する礼儀で、凛としてちゃんと生きなきゃいけなかったのに、ごめんねと、ウンタク。
首を横に振り・・・これからずっと幸せにしてやるよと、キム・シン。
頷くウンタク。
自覚がないようだから言う話しなんだけど、どうしてしきりに(頬に)触れるのか、ひどく困るなと、キム・シン。
確認しようって、どぎまぎして、夢じゃないのかと思ってと、ウンタク。
夢じゃないさと、キム・シン。
こんな夢、すごくたくさん見て・・・と、ウンタク。
ウンタクを抱きしめ・・・夢じゃないさと、キム・シン。
ずっと信じられなくて、とても驚いて、まだ心臓が高鳴ってと、ウンタク。
さらに驚く事をしてやろうか?・・・(念力で冷蔵庫を開け)・・・あそこからあそこまで全部買うことができるぞ、一括払いで!と、キム・シン。
お~!それじゃあ、お酒、おじさんも?と、ウンタク。
いいなと、キム・シン。
乾杯する二人。
ところで、呼称だけど・・・もうおじさんはちょっとそうなんじゃない?オッパはちょっとそうで、確かに、10年後に私たちもう同い年なので、ただ今から、おい!お前!っていうのはどう?と、ウンタク。
いいやと、キム・シン。
うん、そうだ、社長さんは?会ったの?と、ウンタク。
ただ遠くから、オレ一人だけ・・・と、キム・シン。
社長さん、お金たくさん稼いで、建物主にもなられたの、武臣のお兄さんが寄って行ったおかげなのか、とにかく、元気で暮らしてるわ・・・死神のおじさんは?お会いになった?と、ウンタク。
相変らずオレの家で過ごしてるさ、元気に暮らしているかはよく分からずに・・・もう本当の友情ができてしまって・・・実は、そうなって長いんだよと、キム・シン。
お二人の運命もほんとに・・・と、ウンタク。
そして、キム・シンの手を握る。
オレも・・・会いたかったって、とてもたくさんと、キム・シン。
愛してる、とてもたくさんと、ウンタク。
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