龍床を見つめるヘ・ス。
どうした?座りたいか?と、ワン・ソ。
いいえ、いやですと、ヘ・ス。
皆あの席に命をかけるのに、お前は嫌か?と、ワン・ソ。
あの席を守ろうと、陛下はオ尚宮を捨てられ、皇子様は、兄弟たちと戦わなければなりません、怖い席です・・・明日戦われても、傷つけないでしょう?と、ヘ・ス。
ウクが心配か?それでも姻戚なのだな、それならどうしてオレを探した?ただ見ていれば良いものをと、ワン・ソ。
私のためだとおっしゃいました、私が追い出されても、何の力も使えなくて憤り、助けもできずに捨て去ったようで、力を育てたくなったとおっしゃいましたと、ヘ・ス。
そうだな、そのときはオレもそうだったからと、ワン・ソ。
陛下は私に数理のままに生きろとおっしゃいました、それで正胤様の側を選択しましたが、第8皇子様が傷つきでもすれば、私にも生涯の傷になりますと、ヘ・ス。
わかった、自信はないが努力する、オレもウクが死ぬのは嫌だから、けれどオレが怪我することもあるが、オレは心配にならないか?と、ワン・ソ。
光宗(クァンジョン:광종)でいらっしゃいます、まだ残りの歴史が多いですと、心のなかでつぶやくヘ・ス。
絶対に死にそうもない人もいつか死ぬと、ヘ・ス。
皇子様は大丈夫なはずです、ほかのことは分からないけど、それは確実よと、ヘ・ス。
王建への固執を見せる皇后ユ氏。
冷静に事後を仕切ろうとする皇后ファンボ氏。
そこにワン・ソがやって来て、挨拶をしたいと告げる。
人生がはかなく、はかなく、さらにはかないとの、王建の最後の言葉を伝えるチモン。
父の亡骸を眺めながら、自分のために秘密裏に仮面を用意してくれたことなどを思い出す。
袞龍袍(コンリョンポ:곤룡포)を王建にかけるワン・ソ。
チモン、天徳殿の軍と武器がどれほどなのか、大将軍のところへ行って確認してみろ、夜が明ければ、第3皇子ヨと第8皇子ウクが反乱を起こす、陛下は正胤に皇位を譲るとおっしゃったので、意志をお為しせねばなと言う。
諦め顔の皇后ファンボ氏。
ヨに触れるなと、皇后ユ氏。
反逆を犯しても生き残ることを願いますか?欲心がすごく過ぎていますと、ワン・ソ。
うろたえる皇后ユ氏を制止する皇后ファンボ氏。
後百済へ向かうペガとウヒ。
初めから皇子ということを隠していたんじゃない、お前を戯れるつもりじゃなかったと、ペガ。
分かってる、そんな人じゃないの、私もだましたじゃない、互いに引き分けよと、ウヒ。
ただオレは楽工、お前は妓女、そうだったらどうだったのだろう?そうだったらオレたち、今とは全く違った仲だっただろうか?と、ペガ。
少しでも休んで、山をもう一つ過ぎれば、もう、昔の後百済の地よ、私の故郷よと、ウヒ。
明日になれば別れなければならないということだな?と、ペガ。
また会うことはないはずよ、そうするのは嫌よと、ウヒ。
そうか、お前はそうなんだな、どうせ再び会えないなら、それならこの夜だけはオレの心のままにしてもかまわないか?と、ペガ。
そして、ウヒに口づけする。
天徳殿に兵を率いてやって来るウクとワン・ヨ。
兄上にお願いがあります、もし、第4皇子ソが我々を阻むなら、必ず息の根を止めてくださいと、ウク。
そんなことはお願いしなくてもいい、あいつは必ず殺すからと、ワン・ヨ。
天徳殿にいるヘ・スに目をやるウク。
これは謀反だと告げるパク・スギョン。
退治している双方から、ワン・ソとウクが飛び出し戦い始める。
双方互角に見えるが、ワン・ソはおそらくヘ・スとの約束があり全力ではなさそうだ。
しばらくすると、兵がなだれ込んでくる。
ペガがワン・ムを連れ帰ってきたのだ。
ワン・ヨに剣を向けるウク。
ここに来て裏切りか?と、ワン・ヨ。
最初から同じ側ではなかったので、裏切りではありませんと、ウク。
ウクは事前にワン・ムに対して計画を話していたのだった。
お前が今回の功臣だと、ワン・ム。
こうしてワン・ヨは捕まる。
このタイミングでチモンが出てきて、王建がたったいま升遐(スンハ)したこと、正胤を次の皇帝にするとの遺誥を残されたと告げる。
父のいる場所に向かって駆けていこうとするワン・ム。
新皇帝にご挨拶を差し上げます、万歳・万歳・万々歳と、ウク。
続いてワン・ソが、更に兵たちが万歳を唱える。
天徳殿から髪が白くなった皇后ユ氏が出てきて、捕縛されたヨを見ながら崩れ落ちる。
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